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「全員初心者、備品も最低限!」崖っぷちチームが挑む全国高校eスポーツ選手権!!

今回は東京都立川にキャンパスを置く「飛鳥未来きずな高校eスポーツ部」の取材へ行ってまいりました!

飛鳥未来きずな高校は生徒さんそれぞれのライフスタイルやペース、生徒たち自身がやりたいことに合わせて自由に学校生活を送れるという通信制の高校です。そんな自由度の高い学校で日々部活動としてeスポーツに打ち込んでいる4名の生徒たちに色々なお話を聞いてみました!!

慣れない取材で緊張しているとのことでしたが、とても賑やかでユーモアのある回答の数々を頂きました(笑)。間もなく開幕となる第3回「全国高校eスポーツ選手権」予選突破を目指して現在はリーグ・オブ・レジェンドを中心に絶賛練習中とのこと。それでは早速インタビューの様子をどうぞ!(取材日:2020.11.13)

◇ チーム情報
▶ 部長(高2/※実名顔出しNG)
▶ 牧田くん(高2)
▶ 藤塚くん(高1)
▶ 村松くん(高1)
※メンバー1名欠席
▶ 顧問 塩野先生
チーム名:KIZUNAtachikawa(顧問の塩野先生が命名)
<一言メモ>
たまにトランプをする。

◇ 学校メモ
eスポーツ部は「飛鳥未来高校立川キャンパス」では現状唯一の部活。大会出場可能な部員数を割らないように部員とマシンを募集中。運動部ではバスケ、フットサル、ダンス部、文化部では軽音楽部を年内に発足予定。

◇ 初心者集団の挑戦

ーー本日はよろしくお願いします!早速ですが、eスポーツの活動はどんな感じで行われているんですか?
「基本的には週に2日程度2時間か3時間学校に集まって練習するというスタイルなんですけど、学校に集まれないという部員はオンラインでの練習でもいいよって感じでやってます。」
ーー練習の完成度や自信についてはどうですか?
「これからのキャラの弱体化の問題もありますが、みんなも頑張ってるし、あとは僕の出来次第ですかね(笑)。」

一同「(笑)」

「ふわふわしすぎでしょ(笑)。」
「でも自信はありますね!」

一同「おぉー!」

「勝たなくても経験にはなるから前向きに頑張ればいいんだし。」
「5人中4人がリーグオブレジェンド(以下LoL)初心者の初心者集団ですけど(笑)。」
「初心者集団が頑張って予選突破したっていうカッコイイ展開を目指して頑張っています!」
ーーそれは確かにカッコいいですね(笑)!皆さんがLoLの面白いと感じているところ、難しいと感じているところを教えてください。
「単純に敵を倒したり勝負に勝つことが楽しいしミニオンを倒したりして試合展開をコツコツ進めていく。作業が好きな人はどっぷりはまるゲームだと思う。爽快感があるかって言われるとそれほどないんですよね(笑)。試合も長いので集中力がないと続かないゲームです。」
「ミニオンを倒してレベルを上げたりコインを稼ぐ時の効果音がすごく気持ちの良い音なので爽快感があります。」
ーーなるほど~。中毒性があるということですね(笑)?
「そんな感じですね(笑)。」
「楽しい時は相手の戦略を崩して自分の戦略がうまくいく時ですかね。難しいのはチャンピオン同士の相性やルーン、スキルの組み合わせによる試合展開を読み合う戦略性の深さが難しいですかね。」
ーーでは戦略は牧田くん担当ということですか?
「全体のマップを見て指令を出すことは大分大変なことなんです。その上で指令を出してくれるのはとても助かってます。」
「戦略はカードゲームをやってたことで養ってたので、一手先を読むというのには慣れています。」
「完全に立ち回りが全てを決めるゲームなので。」
「強い高校にはコーチがいるのでその人が戦略も作ってくれますからね(汗)。」
「ここには初心者だらけだから指導する人もいない。だから何も見えないところをひたすらに進むしかない。」
ーーみんなでスキルアップを図るのにはどうしているのでしょうか?
「練習は基本的に個別でやっています。」
「家ではLoLをプレイしていない時はYouTubeで大会のプロのプレイを見るようにしてる。それで戦略などを取り入れてます。」
「それで良い動画あったらグループLINEで共有してもらってます。」
「キャラが弱体化したり強化したり、新しい武器が増えた時もグループLINEで報告するようにしています。」
ーーみなさん、離れながらもコミュニケーションを欠かさず行ってチームの強化をしているということですね!チームプレイの観点から言えば他のスポーツ競技などと通じますね。これは強くなりそうです!

◇ 崖っぷちのeスポーツ部を救ったのはトランプ?

ーー先輩後輩の関係性についてはどんな感じですか?
「まったく気にしたことがない(笑)。」
「結構上下関係はゆるゆるで…。みんなタメ口で話していた方が堅苦しくなくて、すごく連携も取りやすくて1年生からしてもかなり助かっています。」
「いや、俺は結構気にしてますよ(笑)。最初声かけていったのも僕だから、部活辞められないように仲良く話すかって最初ずっと考えてましたね。」
「最初はeスポーツじゃなくトランプやってましたね(笑)。それで賑やかになったところで初めてeスポーツって流れでした。」
ーー皆さんはeスポーツ部を部活動として選択した理由はなんですか?
「普段生活してる中でリフレッシュできる部活がいいなと思って。自分の好きなことが出来る部活を探してたんですけど、資格の勉強しながら自分の好きなことできればいいなと思って入部しました。」
「僕は子供の時からゲームオタクだったんですけど、最初きずな高校にeスポーツ部があるって聞いて驚いて…せっかくなら好きな部活がある学校が良いなと思ってきずな高校に入ってeスポーツ部を選択しました。」
ーーそもそも学校を選んだ理由がeスポーツ部があることが理由だったということですね~(驚)。
「僕は部長から何回も誘われたので入部しました(笑)。」
「1人でも部員が欠けたら大会に出れないぐらいの崖っぷちだったので…(笑)。ただ、今パソコンが最大でも5台しかないのであまり誘いすぎたらプレイできない人が出てくるので可哀想って状況でもあります(苦笑)。」
「そしたら僕トランプやるんで(笑)!トランプの大会あったら出場します!」

一同「(笑)。」

◇ 大会への想い

ーー大会出場経験があるのは部長のみということですが、前回の大会(ロケットリーグ部門)の感想や想い出を聞かせてもらえますか?
「練習不足もあり完全にコケにされました(苦笑)。今はLoLを中心にやっているのでロケットリーグは機会がなければもうやらないと思います(笑)。」
ーー今回の大会の意気込みや目標は?
「去年の大会はボコボコにされたので不安はあるんですけど、今回は出来るだけ長期戦に持ち込もうかと思っています。」
「大会に出場することを一つの目標にしていたので、今回出れることが嬉しいと思ってます。予選突破が大きな目標です。負けても経験にはなるので前向きに頑張ります。」
「強豪校に善戦をしてどうにかして、少しでも1㎜でもいいから大会に爪痕を残したいという想いですかね。」
「優勝賞品がノートパソコンなので…最終的には1位取ってノートパソコンが欲しいです。」
ーー新たなノートパソコンがあれば部員の獲得も見込めますね(笑)。エントリーしたチーム名は?
「チーム名はKIZUNAtachikawaです。多分塩野先生が勝手に(愛情を持って)決めて下さったと思います。」

一同「(笑)。」

ーーライバル視、意識している高校があればお願いします。
「2回戦目のルネッサンス大阪という高校が強いのでそこに勝つことが予選突破に結構近づくんじゃないかなと思っています。」
「2回戦が大きな山ですね。」
ーーズバリ勝利の秘策とは?
「みんなが緊張しないで自分たちの力を発揮出来れば勝てるかもしれません。それか限界を超えるか。」
「じゃあ限界突破で!」
「ふわふわしてんなぁー(笑)。」

◇ 学校について

ーー学校の自慢点を教えて下さい。
「自分のスケジュールで管理できること。1年間でやらなきゃいけないことを前期で終わらせて後期はのんびりできることです。」
「登校しやすいし、周りになんでもある…つまり立地ですね!」
「学校に行けなかったとしても、オンラインで授業を受けるという選択肢もある。自分のペースで学校生活を送れるのは魅力です。」
「乗り換えがない、駅から近いってことです。あと系列校が多いので進学が楽になるということです。」
「そうだよね。ITもあるし、保育系もあるし、農業系もある。色んな事が出来る。」

◇ 将来の目標に向かって

ーー将来の夢や興味のある業界は?
「ITやゲーム、機械系、そこらへんの産業が今後伸びていくと思うのでそういうところに行けたらなぁと、ぼんやりだけど考えてます。」
「IT系やエンジニアになりたくて、ここの学校は自由にスケジュールを組めるのでレポートを進めつつ色んな資格を取りに行けたらなと思ってます。例えばP検とかITパスポート、オフィス検定とか、IT系で役立つ色んな資格を取ってからそういう業界に進めたらなと思ってます。」
「将来の夢っていうそういうのを決めるのがあまり得意じゃないんですけど、やっぱりゲームっていう一つの分野が大好きなので最近そういう分野のお仕事とかもいっぱいあるし、パソコンを組み立てることもしているのでパソコン系のパーツの販売やゲームの販売をやれればと思ってます。」
「保育士になれたらと思ってるんですよ。小4からピアノをやってるんです。それを活かして、家の近くに出来る予定の保育園に就職出来たらと思ってます。」
「ここだけの話、ゲームはやるより作る方が好きだったりします。」
ーー既にゲーム作られてるんですか?
「色んなプログラム言語を勉強してたり、モデリングにも少し手をつけています。」
ーーなるほど。将来、藤塚君が作ったゲームがeスポーツの競技になったら面白いですね!

◇ 先生にも聞いてみました

ーーeスポーツ部の生徒たちの印象を教えてください。
「みんなで声を掛けながらしっかり活動をしているので偉いと思っています。なかなか同好会、部活と言いつつも継続して出来ないって生徒も居たりするので。キャンパスの中で古株の部活という名に恥じない活動を出来ているのは良いなぁと思います。」
ーー歴史があるだけに成熟している所はありますよね。
「はい。みんな和気あいあいとお互い気になることがあれば言い合ったりしているので、関係性としても良い人間関係を築けてるんじゃないかなと感じています。」

短いインタビューではありましたが、メンバー全員のやりとりからとても雰囲気の良い活動が出来ていることがわかりますね☆全てが万全な状況ではなくても目標をしっかりと設定し、コツコツと取り組む姿には頼もしさをも感じました。

ハングリーな彼らの大会での活躍が今から楽しみです!以上、飛鳥未来きずな高校eスポーツ部の皆さんの模様をお届けいたしました。最後までお読みいただきありがとうございました!

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