兄弟でプロゲーマー!shushupiy選手&じん選手 インタビュー

今回私たちが取材を行ったのは、兄弟で『Fortnite』プロとして活動しているshushupiy選手(しゅしゅぴー)&じん選手です。彼らは現役高校生でありながら数々の大会で実績を残し、今はYoshimoto Gaming シューティング部門に所属しているという相当な実力派だそうです!

またプロとしては珍しく、兄弟で活動しているという点も気になりますね。現役高校生でプロゲーマーで兄弟プレイヤーと、凄すぎる要素が渋滞している彼らは一体どんなプレイヤーなのでしょうか。そんな彼らの実像を探るべく、プロとしての具体的な活動内容や兄弟プレイヤーならではの面白エピソードなど、たくさんお話を聞いちゃいましたよ。それではお写真と共に取材内容をお届けします☆(取材日:2021.11.12)

〇shushupiy選手&じん選手 プロフィール

shushupiy選手(写真左)とじん選手(写真右)はYoshimoto Gaming シューティング部門所属のプロゲーマー。shushupiy選手は高校3年生、じん選手は高校2年生と現役の高校生&兄弟プレイヤー。『Fortnite』の大会で数多くの実績を残す実力派。

〇ガチゲーマーも驚く2人の『Fortnite』歴とは!?

――本日はよろしくお願いします!まずはお2人が『Fortnite』を始めたきっかけを教えてください。
「最初は『PUBG: BATTLEGROUNDS 』(以下、PUBG)が好きで動画をずっと見ていました。だけどその時はPS4しか持っていなくて、PUBG が遊べなかったんです(※)。その時に友達からPS4でもバトロワのゲームが出ると教えてもらい、それが『Fortnite』でした。」

(※)PS4版のPUBGは2018年12月に、PS4版の『Fortnite』は同年3月に配信開始された。PC版の配信はPUBGの方が先だが、PS4版に関しては『Fortnite』が先にリリースされたということになる。

――PUBGの代わりに始めたゲームが『Fortnite』だったのですね。ちなみに始めたのはいつ頃でしたか?
「ベータ版がリリースされたときなので初日からやっていますね。」
――初日からってことは超熟練プレイヤーじゃないですか!ではじん選手は『Fortnite』を遊んでいたshushupiy選手の影響で始めたのですか?
「shushupiyが楽しそうにプレイしているのを見て、面白そうだと思ったので次の日には始めました。当時は家にあるPS4が1台だけだったので、shushupiyがプレイしているときは横で見て、プレイをやめたタイミングで自分が遊んでいました。」
――なんだか兄弟っぽい微笑ましいエピソードですね。では『Fortnite』を本気で取り組もうと意識したのはいつ頃からだったのですか?
「実は途中でゲーミングPCをゲットしてからはずっとPUBGを遊んでいました。そうしたら最初に『Fortinite』を教えてくれた友達がゲームに誘ってくれて、そこからはまた『Fortnite』をプレイするようになりました。」
――憧れだったPUBGに移行していた時期があったのですね(笑)。
「その後CRAZY RACCOON所属のTOPPIさんから公式イベントである『フォートナイト フレンドリーマッチ』 に誘われました。大会では優勝することができて、そのときに色々な人から褒められて、そこからは頑張ろうかなって思い始めましたね。」
――大会での優勝がキッカケだったのですね。じん選手は何がキッカケで本気で取り組み始めたのですか?
「shushupiyよりは遅かったですが、所属していたクランで互いに高め合っていこうという流れになったんです。そこからはスクリムとかも始めて、だんだんと本気で取り組むようになっていきました。」

〇大会で優勝からの大躍進!

――お2人はどのような経緯でYOSHIMOTO Gamingに加入したのですか?
「YOSHIMOTO Gamingに所属しているJapanese小池さんがキッカケです。小池さんとは仲が良くて、彼の配信を見るのはもちろん、TwitterのDMでも話していたんです。そして『Fortnite』の大会で結果を残していたこともあって、小池さんからYOSHIMOTO Gamingに入らない?とお誘いを頂きました。」
――大会で活躍していたことが繋がったのですね。ちなみにこれまでの大会で一番印象に残っている大会はありますか?
「多すぎて語りきれないのですが、1つはTOPPIさんと出場した『フォートナイトフレンドリーマッチ』です。初めての大会だったことと、優勝して周りから一気に注目されたことがとても印象に残っています。」
――初大会で優勝はいい思い出ですね!
「あとは『Logicool G CUP 2019』です。結果は4位だったのですが、5位以内の人たちはアメリカにブートキャンプへ行けるんです。しかもオフライン大会だったこともあってVodkaさんやねこくん!などにも会えましたし、楽屋ではVodokaさんから直接褒めてもらえました!」
――有名な方と直接会って褒めてもらえるなんて夢のようですね!じん選手は何か印象に残っている大会はありますか?
「ソロで大会に出場したときに家で通信障害が発生してしまって、YOSHIMOTO GAMINGのゲーミングハウスに行ったことがとても印象に残っています。普段は中々いけない特別な環境でプレイして、なおかつグランドファイナルまで進出したのでとてもいい思い出になりました。」

〇プロも最初は苦労します……

――お2人は『Fortnite』のどんなところが好きでプレイしているのですか?
「シーズンが変わるごとに武器やアイテムがリセットされて、常に新鮮な気持ちで楽しめるところが好きですね。」
「他の硬派なバトロワと違って、見た目や建築が楽しい感じで気に入っています。」
――やはり『Fortnite』は“建築”が最大の特徴ですよね。ちなみに建築は難しくないのですか?
「最初は本当に難しくて、建築をせずに戦っていました(笑)。慣れてくると簡単に思えてきたのですが、PCに移行してからはキーボードとマウスの独特な操作感に慣れず苦労しましたね。」
――コントローラーからキーボード+マウスに移行する大変さはものすごく分かります……。
「僕はPUBGをやっていた時は小指をつったりして苦労しましたけど、おかげで『Fortnite』はすんなりと出来ました。」

〇名前は揃ってないけど仲良し!

ーーshushupiy選手とじん選手はそれぞれ違った名前の付け方をされていますが、それぞれの名前の由来を教えてほしいです。
「家族から本名をもじった愛称である“しゅしゅぴー”と呼ばれていて、その名前をゲームで使用していました。むかしは平仮名表記を使っていたのですが、ローマ字に変えた方がカッコイイと思って“shushupiy”に変えたんです。」
――昔からの愛称を使っているなんて素敵ですね。では、じん選手はどうでしょうか。
「僕は本名をそのまま使って“じん”です。」
――表記ローマ字と平仮名で異なるけど由来はお2人とも名前なのは同じですね!
「好きな名前を付けた感じなので、統一しようとかは考えていなかったですね。」
――統一したらさらに兄弟プレイヤーっぽくなりそうですね(笑)。ではお2人はお互いの仲はどう思っていますか?
「兄弟の中では仲はいい方だと思います。」
――いつも一緒にゲームをプレイしていて喧嘩になったりすることはないのですか?
「喧嘩はほとんどないですね。」
「スクリム後お互いのプレイについて言い合うことはあるけど、喧嘩はないです。」

〇兄弟ならではのチート能力

――お話を聞いていると、お2人は本当に仲良しなんですね!では兄弟でプレイしていて感じるメリットはありますか?
「何も言わなくてもやりたいことが伝わることだと思います。」
「確かに言葉を交わさずとも連携はとれますね。」
――まさに以心伝心ってやつですね!ちなみに腕前に関してはどちらの方が上手いと思っていますか?
「最近は僕の方が練習しているから上手いと思うけど、ちゃんと練習していたら2人とも上手いと思います。なんなら撃ち合いや建築バトルはじんの方が上手いと思います。」
――じん選手はどう思いますか?
「兄に言われたけど、自分の方が上手いと思っています(笑)。」
「実際に上手いのでなんとも言えないです……。」
――となると2人でデュオをするときに引っ張っていくのはじん選手なのですか?
「逆に引っ張られている気はします。」
「立ち回りや動きは僕が決めて、戦闘はじんが担当みたいな感じですね。」
――それぞれに担当があるなんて、実に兄弟らしいプレイスタイルですね。ではお互いの長所と短所はどんなところだと思いますか?
「じんの長所は何をしていても冷静なところだと思います。僕が結構焦ってしまうことが多いので、冷静なじんがいると落ち着くことができますね。短所はやる気の上下が激しいことです。でもじんが寝ていてもたたき起こせるので問題はないです(笑)。」
――ゲーム中は冷静沈着で頼れるけど、やる気がないときはとことんやらないタイプなんですね(笑)。では逆にじん選手はshushupiy選手のことをどのように見ていますか?
「shushupiyの研究熱心なところにはすごく助かっています。僕自身は戦術を考えることはあまりやらないので、そこを任せられるのはすごくいいことだと思います。短所はこだわりが強いことですね。前までキーバインドのこだわりが強くて、明らかに弱い配置で2年くらいプレイし続けていたんです。」
――一体どんなキーバインドをしていたんですか(笑)。
「半年前までは建築をたった2つのキーで行っていました。今はみんなに色々言われたので直しましたが(笑)。」

〇まさかの3人目誕生か?!

――お2人はプロゲーマーとして活動されていますが、プロになった当初ご家族はどのような反応でしたか?
「父を含め家族が元々ゲーマーなんですよ(笑)。特に父とはよく『OverWacth』を遊んでいて、一緒にプロのオフライン大会を観戦しにいくほどでした。そういったこともあり、プロになったことを家族で応援してくれましたね。」
――ご家族がゲーマーだからこそ背中を押してくれたのですね。ちなみに家族構成はどんな感じなのですか?
「両親と僕たち2人、そして下には小学5年生の妹と小学2年生の弟がいます。」
――えぇ!?まさかの4兄弟だったんですね!妹や弟さんもゲーマーなんですか?
「弟がやばいくらいのゲーマーです。宿題やご飯を食べるとき以外は家族のみんなとずっと『Fortnite』やスマブラをプレイしています。」
――家族のみんなで『Fortnite』を遊ぶこともできちゃいそうです!
「じんと弟を入れて3人で遊んだり、お父さんと一緒に親子で大会に出場したこともあるんですよ!」
――へえ~それは楽しそうですね!ちなみに弟さんの腕前はどうですか?
「小学2年生の中だったらトップクラスだと思います。」
「僕たちが教えるというよりも、見ていてびっくりすることが多いくらいですね(笑)。」

〇兄弟プロ、お互いの違うところと同じところ

――お2人は1日にどれくらい『Fortnite』の練習をするのですか?
「僕はスクリムが夜の8時から1時まであるので、全部で9時間くらいは練習していると思います。」
「僕も同じくらいですが、shushupiyよりは1,2時間少ないこともありますね。」
――プロゲーマーだけあってかなり練習されていますね。ちなみにゲームを上達するコツはあったりするのですか?
「僕はとりあえず“やりこめ”派ですね。考えてプレイすることもいいですが、プレイを重ねていくことが一番大切だと考えています。」
「僕は真逆でずっと動画を見て研究しています。また、友達とゲームのリプレイを見て話し合うなど、とにかく動画を見て学ぶことを意識していますね。」
――ここはお互い正反対なんですね。ではプレイ中はなにか意識していることはあったりするのですか?
「プレイ中に関しては、上手いプレイをしようとするよりも、普段通りのプレイをしてミスを減らしていくことを心がけています。」
「僕もいつも以上を望まずに、いつも通りのプレイができるようにしていますね。」
ーーそこの考え方は同じなんですね(笑)。ではデバイスに何かこだわりはありますか?
「僕はマウスをこだわっています。今はRazer Viper Miniを愛用しています。これを使ってからは他のマウスに変えたくないと思うくらいいいです。」
「僕もマウスしかこだわっていません。ちなみにshushupiyと同じRazer Viper Miniを使ってます。これはマジでいいです。」
――使用しているマウスも同じなんですね(笑)。


〇2人の挑戦は続く!

――それでは最後にお2人の今後の目標を教えてください!
「とにかくなんでもいいので、誰にも負けない、これなら自分が1番!って誇れるものが1つ欲しいです。一番希望があるのはゲームなので、プロの選手はもちろん、解説などでもトップを目指せたらなと思います!」
「僕はずっとゲームで仕事をしていたいです。プレイヤーとしてはもちろん、実況解説やコーチにも挑戦したいと思います!」
――本日はありがとうございました!

shushupiy選手&じん選手のインタビューはいかがでしたか。兄弟でプロゲーマー、しかも現役高校生という見どころがたくさんなお2人でしたね!また、兄弟プレイヤーならではの興味深いお話も盛りだくさんでした。特に兄弟だからといって考え方は全く同じではないというところが面白かったですね。お互い違うところがあり、補えるからこそ最強のチームワークが生まれるのかもしれません。ただ使っているマウスは同じというところは実に兄弟らしいなと感じちゃいましたが(笑)。

これからも私たちゲーマーゲーマーは魅力的なeスポーツプレイヤーを追い続けます!次回もお楽しみに☆

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