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Creativesさんにチームと『スプラトゥーン』界隈の事情を聞いてみた!【平岡さん×プロチーム対談連載第1弾】

ゲーマーゲーマーでは以前、ゲーマー向けサプリメント『ガチサプ 心眼-shingan-』の開発・販売に携わる株式会社テマヒマ代表の平岡さんと、FUKUSHIMA IBUSHIGINさんとの対談取材を行い、大きな反響をいただきました。(https://gamer2.jp/11608/

そして、ご好評につき平岡さん×eスポーツチームの対談を連載化!ゲームのことはもちろん、チーム運営の裏側まで根掘り葉掘り聞いちゃいます。

第1弾は2021年に「チームATHLETE Q10からの挑戦状」でもご協力いただいたCreativesさんにお伺いしました(https://gamer2.jp/7155/)。『スプラトゥーン』を取り巻くeスポーツ事情や、eスポーツチームの採用事情まで、ここでしか聞けない話を平岡さんが聞いちゃいましたよ。

◆eスポーツチーム Creatives

Creativesは『スプラトゥーン』や『PUBG MOBILE』など複数の部門を持つeスポーツチームです。ストリーマー部門、MC部門の部門も擁し、様々な角度で活動を行っています。今回は代表を務める本多さんと、スプラトゥーン部門のマネージャーを務める俺がAceさんにお話をお伺いしました。

◆アマチュアからプロへ、選手からマネージャーへ

平岡さん「本日はよろしくお願いします!早速ですが、俺がAceさんって面白い名前ですよね。何か由来はあるのですか?」

俺がAceさん「これは以前所属していたチームでプロを目指すにあたって付けた名前なんです。一度聞いただけで頭に残る名前として考えて、チームメンバーに聞いたところ評判も良かったのでこれに決めました。」

平岡さん「確かに頭に残る名前ですね。では、Creativesに所属した経緯について教えてください。」

俺がAceさん「元々は『スプラトゥーン2』でアマチュアチームに所属していたんです。しかし、訳あってチームが解散してしまい、その後有志だけが残って活動していたのが今のチームの原型となりました。私も1年ほど選手として活動した後マネージャーに転身し、色々なチームさんに相談したのですが、その中でお話を真摯に聞いてくれたのがCreativesだったんです。」平岡さん「選手からマネージャーという立ち位置になったのには何か理由があるのでしょうか?」

俺がAceさん「アマチュアチーム時代のときから私の界隈に貢献したいという思いが強かったことと、チームメンバーの勝つことへの熱意が飛び抜けて強かったからですね。代わりとなるメンバーを一人連れて来て、そしてマネージャーになりました。」

平岡さん「『スプラトゥーン』のプロチームって他にもあるのでしょうか?」

俺がAceさん「ありますよ。最近では有名チームにも部門ができてきています。Creativesは正直なところ他のチームに比べるとまだまだ弱いかもしれませんが、シーンに貢献したいという気持ちを原動力に頑張っています!」

◆念願の公式大会に出られなくなったそのワケとは

平岡さん「大会など実力を発揮できる場はどれくらいあるのでしょうか?」

俺がAceさん「公式大会が年に1~2回程度開催されています。しかし、多くの大会は非公式のコミュニティ大会で、界隈ではそちらがメインとなっています。だいたい週1回は私自身も大会運営に携わることもありますよ。」平岡さん「Creativesさんも公式大会に出場しているのですか?」

俺がAceさん「実は以前、公式全国大会である『スプラトゥーン甲子園』の地区予選に出る予定があったのですが、出場できなくなったことがあります……。」

平岡さん「何かあったのですか?」

俺がAceさん「メンバーの一人がインフルエンザに罹ってしまったんです。」

本多さん「チームメンバー4人とマネージャーで遠征する予定で、その費用も会社として用意していたんですけどね。」

平岡さん「俺がAceさんが代わりに出るという選択はできなかったのでしょうか?」

俺がAceさん「それも考えましたが、代打として出るにしても実力に差がありました。何よりメンバーの4人で練習していた中に急に入っても本来の実力を発揮できないだろうと考えて辞退しました。この地区予選に出場できるかどうかは抽選で決まるため、せっかく得たチャンスをものにできなかったことが悔やまれます。」

平岡さん「最初の関門が抽選というのも厳しい世界ですね。」

俺がAceさん「それなので、多くのチームは地方別に開催されるオープン予選からの突破を目指すんです。それでもやはり出場自体が狭き門ということもあり、だからこそコミュニティ大会がプレイヤーにとっては重要になりますね。」

◆「ガチでプレイする楽しさを広めたい」俺がAceさんの想い

平岡さん「アマチュアチーム時代からマネージャーがいるというのはかなり珍しいですよね。俺がAceさんは界隈やプレイヤーのために何かしたいという気持ちが凄く強いと感じています。そう思うようになったのはなぜなのでしょうか?」

俺がAceさん「プレイヤーとしてコミュニティ大会に出場し、そのありがたみをずっと感じていたからですね。加えて、もっと『スプラトゥーン』を広めたい、ガチでプレイする楽しさを広めたいと思っているというのもあります。」平岡さん「うちの子どもも『スプラトゥーン3』に熱中していて、私としてはせっかくならガチでやってみてほしいと思っています。でも、サーモンラン(協力プレイモード)ばかりやっています(笑)。カジュアルに遊ぶプレイヤーは多いですが、ガチで取り組んでいる人は少ないイメージがありますね。」

俺がAceさん「見た目も可愛くとっつきやすいのでプレイヤー人口は多いんです。eスポーツとしても面白いのですが、ガチになれる機会、その楽しさを知る機会が少なく感じています。」

平岡さん「その機会がまさにコミュニティ大会というわけですね。しかし、公式大会に比べるとまだまだ存在を知らない人も多そうです」

俺がAceさん「コミュニティ大会は場数を踏めるという点で重要ですし、活躍して注目を集める機会にもなるという点でも欠かせない存在ですね。」

◆ゲームの実力だけじゃない?採用ではこんなところも見ています

平岡さん「Creativesの代表を務める本多さんにもお話をお伺いしたいと思います。Creativesは色々な部門がありますよね。」

本多さん「そうですね。先日も新しく『スマブラ』『FIFA』の部門を立ち上げたばかりです。今は『ポケモンユナイト』にも力を入れていて新規加入の予定もありますし、先日は大会MCもCreatives所属プレイヤーが務めさせていただきました。」

平岡さん「『ポケモンユナイト』のプロチームというのは珍しいですね。」

本多さん「現在大会も開催したいと思っていて、メーカーさんとライセンス関連のことも相談しています。」平岡さん「選手を広く募集していますが、採用するときはどんなところを重視しているのでしょうか?」

本多さん「人柄を精査するようにしています。eスポーツ業界やプロゲーマーを目指す人は社会をまだ経験していない人が多いというのが正直なところです。それなので、メールや書面のやり取りなど細かいところも実は気を付けて見ていたりします。」

平岡さん「新しい業界だからこその悩みかもしれませんね。本多さんから配信についてアドバイスすることもあるのでしょうか?」

本多さん「プレイヤーの温度感に合わせてこちらもサポートをするようにしています。あまり押しつけすぎても逆にパワハラみたいになってしまうこともあるので、基本的にはプレイヤーが主体です。」

平岡さん「思わぬところから炎上してしまうこともありますからね。」

本多さん「だからある程度引いた位置から選手や周囲の反応を見ないといけない部分はありますね。俺がAceくんはやる気に溢れているので、他の選手より厳しく教えることもあります。」

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