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北海道エリアでLoL2連覇達成!有言実行の札幌新陽高校eスポーツ研究部インタビュー!!

今回は☆ただいま絶賛開催中の『STAGE:0』における「リーグ・オブ・レジェンド(以下、LoL)」部門と「フォートナイト」部門で見事ファイナルステージ決勝大会に駒を進めた札幌新陽高等学校「eスポーツ研究部」にオンライン取材を慣行いたしました♪

学校のグラウンドにキツネが出現する大自然に囲まれた高校生活を背景に、テレビや新聞など北海道メディアで注目を集めるeスポーツ先進校の模様を余すことなくご紹介☆

4月に24名もの新入生を迎え(凄!)今年も絶好調&STAGE:0大会期待度MAXな同校☆フォートナイトチーム「Ally」とLoLチーム「e-Sports研究部」の皆さんの登場です!!

◇ メンバーの士気が下がってチームの解散危機も?!

最初にお話を聞いたのはLoLチームの前川 悠然くん(高3)と部長の武田 海斗くん(高3)。LoLチームは2018年11月頃に発足しましたが部長の武田くんによると、ここに至るまでに一波乱あったようです…。

ーー武田部長にお聞きします。24人もの部員をまとめるにあたって、大変だったことはありますか?
「僕が部長になった理由というかきっかけでもあるんですけど、一時期みんなゲームへのモチベーションが下がって練習しなくなっちゃった時期がありまして。その時に部長がまとめきれなくなってしまっていて、今年の4月くらいに2人辞めたいと言い出したんです。」
ーーそうだったんですね。
「それを『最後の大会だし出ようよ』って引き留めたんですが、そうしたら僕が部長になったら続けてくれると言われたので…部長になりました(笑)。」
ーー大会前にドラマがあったんですね。ちなみに前川くんは辞める派だったんですか?
「そうです(笑)。」
ーーなんと(笑)。モチベーションが下がった理由って何だったんですか?
「なんだろう…最初にあった熱意と言いますか、頑張っていくという雰囲気が薄れているような感じがして、辞めた方が良いかなと思うようになりました。」
ーーなるほど…。結果としては、どうですか?こうして武田部長に引き留められて、5人そろって高校生大会で決勝まで残ることができて。
「はい。楽しくできて良かったと思いました。」

◇ 悪いところも遠慮なく言い合えるチーム

ーー札幌新陽高校LoLチームの特徴を教えてください!
「明るすぎて、みんなうるさい(笑)…というのが僕個人的には良い特徴だなと思っています。仲が良すぎるんですよね。」
「悪いところがあったら遠慮なく言い合えるチームです。チームを作った当初はみんな同じクラスだったんです。でもこの部活が無ければここまで仲良くなっていなかったかもしれません。」
ーー部活をやっていて良かったことを教えてください。
「頑張ったら結果が出せる事があるので、やっていて良かったなと思います。」
ーーお2人、将来の目標を教えてもらえますか?
「将来の夢は明確には決まっていないんですが、欲を言えば安心して暮らせればいいかなって思っています(笑)。」
「僕はお父さんになりたいと思っています。」
ーーなるほど!その切り替えしは初めてです。前川さん、どんなお父さんになりたいですか?
「家族を幸せにできるのが理想です。」
ーーでは最後にSTAGE:0決勝大会への意気込みをお願いします。
「次の決勝で当たるのが去年の優勝校(N高)なんです(苦笑)。でもその分、自分たちが楽しめればよいかなって自分的には思っています。」
「せっかくここまでやってきたので、全力を出せればと思っています。」
ーー2人とも頑張ってくださいね!

◇ 部活をやめられない理由があるんです by倉本くん

お次はこちら!合田 朋生くん(高3)、倉本 恵輔くん(高2)です。

ーー札幌新陽高校はeスポーツに関して積極的に取り組んでいらっしゃるので、やはり学校への取材は多いですか?
「そうですね。ありがたいことにテレビとかでも取り上げてもらったり、新聞で記者さんから取材をして頂いたりしています。」
ーーそうなんですね。確かに!お2人とも取材慣れしていらっしゃる感じがします(笑)。ところで、さっき部長の武田くんに聞いたんですが、LoLチームのメンバーは一時辞めようとしていた人がいたとか。お2人もそうだったんですか?
「いや~そこまでではなかったんですが(笑)。」
「リーグオブレジェンドは自分たちがやりたいと思ったゲームじゃなかったので。『やりたくないな~』と思いながらずっとここまできちゃいました(笑)。」
「辞められない理由が一つだけあって…。実は『部活を辞めたら毎日ドミノピザを買ってくる』っていう謎のルールがあるんです。以前北海道にドミノピザがあったんですけど、今はもう無いんですよね。買うなら本州まで毎日飛行機で買いに行かなきゃいけない。絶対達成できないし、誰もそれをやりたくないので辞められないんですよね(笑)。辞められない状況を自分たちで作ったっていう感じです。」
ーー飛行機を使って買いに行かなきゃいけないってことですか?なかなか無茶なルールを作りましたね(笑)。それ誰が言い出したんですか?

合田・倉本「(お互いを指さして)こっちです。」

ーー(爆笑)!それが功を奏して辞める人がいなくなったと。ユニークですね~!

◇ 「成るべくして成った」北海道2連覇

ーーお2人はフォートナイトがやりたかったそうですが、今年の大会ではフォートナイトにチャレンジしなかったんですね。
「去年のSTAGE:0のLoLで北海道1位を獲ったから、2連覇しようってことになりまして、今年もLoLで出場することに決めました。」
ーーなるほど。有言実行ですね!見事北海道エリアでの2連覇おめでとうございます。大会に臨むにあたって、前回と比べて気持ちに変化はありましたか?
「去年はいろんなことが上手くいって1位になれたな…というのと、頑張りすぎて体調が全然すぐれない中で試合に臨んだんです。そんな状態だったから、1位になれた時は嬉しくて泣いたんですけど(笑)、今年はどちらかというと成るべくして成った1位というか。」
ーー必然だったと。
「本当に、それくらい努力する期間が長かったんです。去年と違って自分たちが改善できていたところが多くありました。メンタルケアの部分とか、仲間とどうやって連携を取ればいいかこの1年で掴めたので、人間関係のストレスが今年はほとんど無かったです。去年は色々あったので…。」
ーー合田さんはどうですか?北海道1位になれて
「他のチームのデータとかも色々調べているんですけど、練習量が他チームより自分たちの方が圧倒的に多いというのも分かっていました。とりあえずちゃんとやっていれば大丈夫だろうという自信がありました。」
ーー試合での戦略などは誰が考えているんですか?
「基本的に『これをやりたい』って考えている人が全員を集めて納得させるようにしています。出してくれた案をもとにみんなで意見を出して肉付けして完成させる…というのがうちの作戦の立て方です。」

◇ 仲が良すぎてケンカもしょっちゅう

ーー部活でeスポーツを続ける中で忘れられない出来事や思い出があれば教えてください。
「そうですね…自分はよく部活のことで合田くんと揉めてたなっていう…。仲が良いからこそお互いが怠けるとちょっと熱くなってケンカするとか。その分マジで仲が良いので。」
ーー言いたいことを言い合える関係をつくりあげてきたんですね。
「eスポーツっていう絡みが無かったら、一緒にこんな長い時間いることもなかった。いいことも悪いことも赤裸々にお互い言い合える感じです。」
ーー合田くんはいかがですか?
「2つあって、LoLの繋がりでものすごい上手い人たちと一緒に練習させていただく機会があったこと。もうひとつはeスポーツってものを通じてネットで交流が広がったというのはありますね。」
「たしかに。それあったわ(笑)!」

◇ 自宅でもゲーミングPC【GALLERIA(ガレリア)】を愛用中

ーー札幌新陽高校は『高校eスポーツ部発足支援プログラム』を導入しているそうですね。お二人とも、普段からゲーミングPCのGALLERIA(ガレリア)は使ってるんですか?
「はい。自分で買いました。僕たち二人ともガレリアのパソコンを使ってますね。」
ーーご自身で購入したんですね!使い心地ってどうですか?
「自宅からドスパラが近くて、修理する際に手間がかからなかったのが大きい理由でした。また学校で使っているものと同じものを買ったので、そういう意味で安心感がありましたね。」
「ゲーム用のパソコンなので当たり前なんですけど、自分の家にあったパソコンと比べると全然違って、ゲームがぬるぬる動いて快適です(笑)。値段もそんなに高くなかったので、貯めてたお年玉で何とかなる範囲だったので、そこそこいいものが買えたんじゃないかと。」
ーーほかのメンバーからも自宅でガレリアを使っているというお話が出ました。愛用率高いですね…!では最後に、STAGE:0決勝大会への意気込みを聞いていきます。
「LoLのキャラクターはストーリーや世界観がしっかりあってとても好きで、チャンピオンを自分の分身だと思ってプレイしているんです。だから思い入れのあるキャラを試合でも使えたら良いなと。」
「初戦の相手がN高なので…格上なんですけど、自分たちなりのプレイをして少しでも噛みつけたらと思っています!」

◇ 「勝ちやすいのはLoL」先生の言葉

さて、お次はLoLチーム松尾 健児くん(高3)と、 阿部 悠乃くん(高3)です。

ーー部活でeスポーツ始めるとなって、どんな気持ちでした?
「最初はFPSとか銃を撃ち合うゲームをやるのかなと思っていたんですけど、今教頭の平中先生が『勝ちやすいのはリーグオブレジェンド』だと仰ってくれたので、じゃあLoLをやってみようということで一心不乱に練習してきました。」
ーー平中先生が仰っていたんですね。
「戦略を練れば、頭を使えば勝ちやすいと(笑)。でも実際やりだしてその通りだと思いました。自分の技術よりもチームで試合を動かしていく力の方が圧倒的に重要なので、知識が必要だと実感しました。」
ーー阿部さんは最初やり始めたときはLoLに対してどういう感想でした?
「最初は自分の実力というより、頭を使ってどう戦えばいいんだろうっていうのが大きくて、全く何も知らない状態でゲームを始めても相手に倒されてばっかりでした。だからどうやって戦えば上手くなるのか、初期メンバー達に聞きながらやっていきました。」

◇ なんと松尾くんは劇団でミュージカル俳優!

ーーLoLチームの3年生はこの次の高校生eスポーツ選手権もエントリー予定なんでしょうか。
「いえそれが、まだ考え中なんです。」
ーーそれは進路などの関係でしょうか?
「はい、進路もあるんですが…。僕が別の習い事をしていまして。それの時期が被ってしまっているので、みんなが出るなら考えようかなと思っています。」
ーーどんな習い事なんですか?
「【劇団フルーツバスケット】という劇団に所属していて、ミュージカルや【よさこい】などに参加しています。」
ーー松尾さんは劇団員さんなんですね!
「はい。高校生以下の子供たちで括られている劇団なので、ミュージカルの出演も大半は高校生以下で構成されます。」
ーーすごい。阿部さんは松尾さんの雄姿を観たことあるんですか?
「あります!1年生の頃に誘ってもらいました。」

◇ グラウンドにキツネが出現!?

ーー取材前、札幌新陽高校はグランドにキツネが出てくるらしいという情報を入手したんですが…。
「ああ、出てきますね(笑)!」
ーーえー!本当なんですね。季節的には冬なんでしょうか?
「いえ、春とかも出てきますよ。」
「秋とかも出るかな…。とにかく、授業中窓を見ていたらキツネがいるっていうのはよくあります(笑)。」
ーー可愛いんだろうな~!めっちゃ見たいです(笑)。では最後にSTAGE:0の意気込みをお願いします!
「僕が出れるかわからないんですけど、出れない分練習ではみんなに追いつきながら決勝の戦いでは応援していきたいと思っています。」
「対戦相手が去年の優勝相手なので、一矢報いれたらなと思います。」
ーーありがとうございます!当日は応援していますよぉ!

◇ フォートナイトの決勝を目指してきた1年間

続いては『STAGE:0』フォートナイト部門で決勝大会に進出を決めた桜田 翔くん(高3)、北澤 龍くん(高3) 。今夏行われた高校生限定『全道eスポーツ大会』でも2位を獲得しました。

ーーフォートナイト歴はどのくらいなんですか?
「始めたのが2年前くらいで、桜田くんも同じくらいだと思います。」
ーーお2人は昨年のSTAGE:0もエントリーされていたんですか?
「はい。去年は予選敗退しました。その時はお互い違う人とペアを組んでいて、部員からはココがくっついた方が絶対良いって言われたんです。大会が終わってから『来年は一緒に出よう』という話になって、1年間くらいずっと練習を重ねてきました。」
ーー周りが言う、2人の相性が合う理由ってなんだったんでしょうか。
「戦い方だと思います。僕が結構ガツガツ敵を倒しにいくのが好きなのと、彼がカバーするのが得意なので。」
ーー家で練習することが多いですか?
「そうですね。このご時世なので家でばかり練習しています。最近はあまりやっていないんですけど、前は3~4時間、マッチとかいっていました。」
ーー桜田くんが思うフォートナイトの魅力ってどんなとこですか?
「フォートナイトは完全に実力主義なところが良いです。僕も運ゲーとかよりは実力でねじ伏せる方が好きなので(笑)、練習すればするほど上達するところとかが魅力的です。」
ーーおぉ良いですね(笑)。それではSTAGE:0決勝大会の意気込みをお願いします。
「意気込み…出るからには結果を残したいのが第一ですかね。」
「はじめての全国大会なので…。前も競技シーンで一緒に桜田くんと出たりしたんですけど、毎回僕のミスでやられたりとかしてまして(笑)。今回はそういう風にならないようにしたいです。」

◇ 「1年コンビ」フォートナイト全道1位×唯一の女子部員☆

そして最後にこの2人!『全道高校生eスポーツ大会』フォートナイトで優勝した岩渕 佑真くん(高1)と、eスポーツ研究部ではLoLに取り組む越智 菜々香さん(高1)です♪

ーー岩渕くんは全道高校生eスポーツ大会で優勝されたとか。おめでとうございます!なんでも、賞品で有名プロチームの方と一緒にプレイできる権利を得たとか。実際やってみてどんな感想でしたか?
「率直にすごい…上手かったです(笑)!」
ーー越智さんがeスポーツ研究部唯一の女子部員だそうですね!入部のきっかけは何だったんですか?
「わたし、最初は全くゲームに興味が無くて…(笑)。高校に入るまでゲーム自体やったことがなかったんです。でも札幌新陽高校の部活の体験会で初めてゲームをやらせてもらって、一気に興味を持ちました。」
ーーそうだったんですね!先輩たちが全国の高校生大会で決勝まで進む姿をみてどうお思いました?
「3年生の先輩方は、やっぱり長くやってきた実績がある分、自分ではまだまだ及ばないなと思うことが多かったです。」
ーーeスポーツ研究部入って良かったな~と思うことあれば教えてください。
「やっぱり、eスポーツを一緒にできる仲間ができるとモチベーションに繋がったりして、やってて楽しくなるんですよ。そこが良かったです。」
ーー岩渕さんからみてLoLってどうみえますか?
「ルールとか全然わからないですけど、先輩の試合配信を見ていて戦略が大事なゲームだとわかりました。」
ーーたしかに!実況解説を聞いてはじめて複雑さを知ることはあるかもしれませんね。越智さんからみてフォートナイトをやっている先輩方のプレイはどう見えますか?
「さっき丁度練習を見させてもらっていたんですけど、マウスの動きが尋常じゃないんですよ(笑)。LoLはどちらかというとそんなにマウスを動かすことがないんですけど、フォートナイトはこんな感じで(マウスを忙しなく動かす仕草をしながら)ガーッて動かしていて。LoLより忙しそうだなあって…。」
ーーなるほど(笑)。ゲーム性の違いもありますよね。これから高校生活が始まっていくお2人に、eスポーツに関する目標を聞かせてもらえませんか?
「今自分の担当がADCなんですが、LoLのなかでも結構重要だと教わりました。少しミスをすると全体的にゲームの流れが変わってしまうので、私がとりあえず倒されないよう、基本が出来るようにしたいです。3年生の前川先輩のプレイを見ていて、本当に感動しちゃうくらいすごいんです。この前の大会の時も隣で同じく予選に出ていたんですけど、その時の先輩方の迫力もすごかったです。」
ーー先輩の戦いを間近で見れるのは貴重な体験ですね~!まずはADCとして成長、頑張ってください!
「僕個人の目標は次回(来年の)STAGE:0の決勝進出まで行きたいです。実力をつけて、みんなを引っ張っていけるような存在になりたいと思っています。」

教頭 平中先生(写真左)コメント
「今年は顧問を2名追加し、3人体制でサポートを強化しました。今年部員が24名ほど入りましたので、部員数が多いので私だけでは回りきらないというのと、今年はLoLだけではなくフォートナイトも力を入れていくためでもありました。おかげさまで今年は決勝大会に進むことができました。」

顧問 三好先生(写真右)のコメント
「リーグオブレジェンドに関しては昨年から今年も頑張るぞという感じだったんですけど、昨年フォートナイトチームは予選敗退ということで、悔しい思いをしていました。今回はなんとか3年生が全員全国大会で決勝に進めたのが私としても嬉しく感じています。」

っという訳で皆さん札幌代表チームのお話はいかがでしたか?札幌新陽高校メンバーのGALLERIA(ガレリア)所有率が高いことに驚かされました~♪メンバー全員が練習熱心なのが伝わってきます。初代顧問であり、札幌新陽高校「e-sports研究部」発足の後押しをした平中先生は、なんと38歳という若さで教頭先生(驚っ)!

「LoLを本気で取り組めば全国に行ける」と生徒たちを鼓舞し、見事全国大会までたどり着いたLoLチーム。その時の言葉を覚えているメンバーもいて、心に残る後押しだったのかもしれませんね☆

さぁいよいよ待ったなし☆STAGE:0決勝大会間もなく開幕です!決勝でのみんなの雄姿を見届けましょう♪
STAGE:0観戦方法はこちらからどうぞ☆

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