【STAGE:0 LoL決勝進出校】都立国際eスポーツ同好会スペシャルインタビュー!!

日本最大。高校eスポーツの祭典『STAGE:0』…っという訳で今年はオンラインでの開催となりながらも盛り上がりを見せる同大会☆早くもLoL部門にてファイナルステージ進出を決めた強豪校!都立国際高等学校から「Team Alt+F4」の皆さんが登場してくれます☆

8月30日に行われたばかりの関東ブロック代表決定戦!ゲーマーゲーマーでも超お馴染みのクラーク国際秋葉原キャンパスのBチームと対戦し見事勝利☆この試合では解説のRevol氏も絶賛する戦いぶりで見事勝利を獲得したんですね~☆

っという事で2018年のチーム結成から2年!地道に活動を続ける「eスポーツ同好会」の素顔やLoL事情に迫ります☆

▶久保 天太朗(KobiTo) ▶宮川 薫(かをちん) ▶高橋 めぐみ(Gumiko) ▶小関 拓人(Tutti) ▶宅島 桜汰(Rotten Biscult ※元生徒会長) ▶三井 舜也(Harrable)
【過去大会の実績】
●第1回全国高校eスポーツ選手権 全国ベスト8
●第1回STAGE:0 クラーク秋葉原チームに敗退
●第2回全国高校eスポーツ選手権 予選3回戦 決勝進出した豊田工業チームに敗退
●第2回ステージゼロ 決勝大会進出(現段階)

◇ 純ジャパってなーに?多彩な言語を扱える国際高校

ーーはじめまして!まずはSTAGE:0決勝進出おめでとうございます!みなさんの学校の特徴として、多彩な言語を扱える生徒が多いとか…同好会メンバーも外国語が得意なんですか?
「留学する人もいるけど、そもそも帰国生が多いです。僕はカナダに5年住んでいました。あと、宮川はドイツに8年住んでたんですよ。」
ーーそうなんですか!他の皆さんは?
「僕はアメリカに5年いました。」
「僕は2週間くらいオーストラリアに留学しました。」
ーー凄い…。学年の半数が帰国子女という割合も頷けますね~(しみじみ)。高橋さんも海外経験があるんですか?
「いえ、わたしは全然!純ジャパなので。みんなめっちゃ英語が得意な中で1人だけ日本生まれ日本育ちなんです。」
「僕も日本生まれ日本育ちだよ(笑)。」
ーーそういえば高橋さんの言葉で思い出しました。都立国際高校について調べていた時に、学校で「純ジャパ」という言葉が使われているようだと知ったんです。どんな意味なんですか?
「この学校のローカル語みたいな感じですね。」
「由来とかはあまり知らないけど、使ってる学校独自の言葉かも。『自分は純ジャパのくくりだから…』とか(笑)。」

顧問の宮崎先生によると「純ジャパ」の定義は曖昧みたいですが、毎年、学年全体の2割に「帰国生」という入学枠があり、さらに一般入試でも帰国子女の生徒が入ってくるそう。そのため全体の約半数は外国で生活経験があったりルーツがある生徒になるんだとか。その中で、自然と生徒内で日本人かつ海外経験がない生徒を「純ジャパ」と表現することに繋がっていったようです。独特の表現が面白いです。

◇ 2泊3日で英語だけの生活!?

ーー他の学校には無い独自のイベントなどあれば教えてください。
「ESCA(エスカ)じゃない?」
ーーそれはなんですか?
「English summer camp、ESCAでエスカって読むんですけど。」
「宿泊施設で2泊3日で英語のみで生活するっていう行事です。夜にはキャンプファイヤーもやるんですよ。」
ーーへー!面白そうです。みんなちゃんと英語のみでコミュニケーション取るんですか?
「それはもちろん…。9割くらいは(笑)。」

一同「(笑)!」

「あとは体育祭も盛り上がりますよ!3学年を赤白青の色に分けて競うんですけど、自分たちで衣装を準備して劇とダンスを披露する『演団』というのもあって。楽しいです。」

◇ STAGE:0で作戦がハマった瞬間は本当に気持ちよかった!

ーー改めて、STAGE:0の試合について聞かせてください。過去に出場した大会では決勝進出校と当たることが多かったですね。今年はみなさん受験などもあると思いますし、ここで一発決勝までいきたいという気迫があったんでしょうか。
「そうですね…。でも今回、もう正直な話、『遊び感覚でやろうか』みたいな感じでエントリーしたんですよ(笑)。」
「そうそう。どうせなら、面白い方が良いというか、爪痕残そうって話になって(笑)。」
「それで先日の戦術をやったらキレイにハマっちゃって…。次どうしようってなっています(笑)。」

一同「(爆笑)!」

ーーそうだったんですね!
「もう本当に捨て身というか、背水の陣でした。」
ーーブロック予選決勝、クラーク高校『Sesa飯食べ隊』との試合は強烈でしたね。中盤17、18分頃だったと思いますが、ドラゴン周りで混戦になって、『Kobitoが止まらないー!!』って解説のRevolさんが連呼していたのが印象的でした。配信動画は見ましたか?
「もう何回もリピートしました(笑)。」
ーー試合の中で作戦がハマった瞬間はどんな気持ちだったんですか?
「STAGE:0ブロック予選決勝は3つ目のドラゴンの前の瞬間というのが、僕たちが組んだ構成の山場だったんです。そこで勝った瞬間はもう…気持ちよかったですね(笑)。」
ーー周りからの反響はありましたか?
「ありました!LoLって、知らない人から見ると正直わかりづらいゲームですよね。だからあまり見てくれる人はいないんじゃないかなって思っていたんですが、インスタグラムでもダメもとで宣伝してたら意外と何十人も『おめでとう』ってメッセージくれて驚きました。」
「試合の翌日、クラスメイトに『KobiToが強いー!』って言われました(笑)。俺じゃないー!!ってなりましたよ(笑)。サブなので当日の試合出てないし(笑)。」
「おかしいな…僕あんまりフィードバックないんですよね…(笑)。」
「私もめっちゃ反響きました(笑)。女子から『(内容は)分からなかったけど、みんな凄い格好良かったよ!』って言ってもらえたりして。」
「あれ…?コミュニティの問題かな?」

一同「(笑)!」

都立国際高校の生徒は7割が女性だそうです。だからこそ余計にスポーツ同好会は「男性部員それぞれににとって心の拠り所」と小関さん。他メンバーも頷きつつ、ある意味その男女比のおかげで、男子生徒同士がゲームを通して結束力を高めることができたと話してくれました。

◇ ほぼ未経験のメンバーも入れた初めての大会はベスト8

ーーもともと校内で結成された学校非公認チームだったんですよね、どんな風にメンバーが集まったんですか?
「僕と、もう1人元プロゲーマーの人が居て一緒に始めました。初期メンバーで残っているのは三井、宮川です。」
「もともとLoLはドイツにいる頃からやってたんですけど、帰国した2年前の9月に入学してすぐ久保くんに『eスポーツやってる?』って声かけられました(笑)。その直後に大会参加もしました。」
ーーみなさんのLoL経歴を教えてもらえますか?
「カナダにいるときからなのでうろ覚えなんですが…僕が始めたときに登場したチャンピオンが『ジン』なので、そこから調べていただけると(笑)。シーズン6くらいだと思います。」
ーー2016年2月から実装されたキャラですね。4年前くらいからでしょうか(笑)。
「私は去年の3月くらいに入りました。実質やっている時間は短いんですが、1年半くらいです。」
「僕は高橋よりちょっと前くらいです。」
「僕はLoLに相当お世話になってますね(笑)。」

一同「(笑)!」

「ドイツにいた頃のシーズン4頃からなので、6年くらいです。当時出た『バード』というチャンピオンに愛着を持っているので、STAGE:0でも使いました。」
ーー宮川さんがこの中では一番長いですね。
「僕は去年の8月くらいからなので丁度1年くらいです。」
ーー宅島さんは元生徒会長だそうですね!LoL練習をしながら生徒会長…エモいです。三井さんは?
「僕は2018年の11月にあった高校eスポーツ選手権の2日前から(笑)。元々いた選手が体調を崩して欠場になってしまって、半ば強引に誘われて始めたのがきっかけです。」
ーーえ!サブメンバーでもなく!?
「そうですね…、とりあえず大会に出るために(笑)。」
ーーでは三井さん、全くの初心者の状態で出場したんですか?
「そうなんですけど…実は僕、そのタイミングでインフルエンザになってしまって。僕と同時に入った人がもう1人いたので、結果的に補欠の補欠が大会に出るっていうことになりました(笑)。」
ーーこれまた二転三転してますね(笑)。それじゃ三井さん試合には出れなかったんですか!
「出てないんです(笑)。サブメンバーで登録だけでした。」
ーー試合参加者にトラブルがあって出れないというのはいろいろなゲームでもありますよね。チームとしてのプレイヤー登録は問題なかったんですか?
「当時の大会は確か10人くらいまでプレイヤー登録できたんですよ。だからとりあえず知り合い全員登録してました(笑)。というのも、今でこそ同好会になっていますが当時は有志の集まりでした。活動を学校に認めてもらうためには『活動実績』を作らなくちゃいけなくて。だから何がなんでも出場してやろうっていう思いでした。」
ーーそうだったんですか!当時のがむしゃらな感じが伝わってきます。
「そうしたら案外TOP8までいけてたんですよね。当時、赤バフがいたときの岡山共生高校に負けてしまいました。」
ーーオフラインの一歩手前までですか!ほぼ未経験のメンバーも入れてベスト8の実績とは…凄いですよ(驚)。

元々学校の「非公式eスポーツ部」だった集まりが徐々に学校に認められ「eスポーツ同好会」へと昇格したそうです。

◇ チーム名は「強制終了」

ーーチーム名の由来を教えてもらえませんか?「Team Alt+F4」ってパソコンの「シャットダウン」ショートカットキーのことかな?と思ったのですが…。
「強制終了コマンドなので、そのまま『強制終了させてやるよ』という意味…だよね?」
「そうそう。結構強い言葉の意味だよね(笑)。」
ーー今は同好会に昇格したということですが、学校に部室はあるんですか?
「同好会にはなったんですが、部室はないので…。今は完全に自宅です。」
ーーそうでしたか。オンラインで繋げて練習しているんですね。
「今回大会で決勝まで残ったチームの中で、環境的には一番最悪の状態じゃないかと(笑)。」
「しかも普通校で授業もありますしね(苦笑)。」
「もちろん学校のせいではないですよ!先生も協力してくれているので。」
ーー分かります。やりたいことをやる為ですもんね!

◇ KobiTo作LoL動画がおもしろい!

ーー以前久保さんはLoLの紹介動画を作ったとか。どんな経緯だったんですか?
「情報の科学という情報技術の授業がありまして、自由課題で映像を作ったんです。当時eスポーツ部員が本当にいなくて、瀕死状態だったので(笑)。1人でも入ってほしいと思って、プロフェッショナル(仕事の流儀/NHK)のパロディで『ゲーマーの一日』みたいなのをつくりました。宮川にはカメラで手伝ってもらったりして。」
「マイクアーム持って手伝った(笑)。本格的な感じでやってました。意外といい出来になってて。」
「あれめちゃくちゃ面白かった!」
「一学年下のクラスの授業でも紹介されていたらしいです。」
ーー情報の授業の教材としても使われているんですね!
「はい。そうみたいです(笑)。」
「すごく良い出来だったと思います。」
「私はそれ見て入ろうと思いました!ゲームのプレイ動画とかも入れて編集されていて…。面白かったです。」
「大会映像を混ぜたりして、いい味出てたんです。」
ーーへー!それはぜひ見てみたいです。

◇ 大会に爪痕を残したい!

ーーそれでは最後に、STAGE:0決勝大会への意気込みをお願いします!
「理想としては、ランクは関係ないってことを証明したいと思っています。作戦を練ってやれるところまで頑張りたい。もちろん勝ちたいですけど、どれだけ大会に爪痕を残して楽しめるか、という感じですね。」
「前回の試合は戦略で勝った感じで、私はおまけみたいというか、あまり貢献できていないんですけど…(笑)。次回は存在感を出していきたいです!」
「僕は割とチームの中でも足を引っ張る側なんです。でもそこそこまともな脳みそはあるつもり(笑)。だから爪痕を残していくというか、記録より記憶に残る試合にしたい。もし来年都立国際が同じ大会に出られなくても、今回の試合を懐かしがってもらえるような、大会を盛り上げられるようなものにしたいです。」
「自分はサブメンバーだけど、もし出ることができたらポジションが足を引っ張らないように頑張りたいと思います!」
「僕、LoLキャリアは長いのに脳みそが足りないので(笑)。今や初心者に教わるくらいなんです。受験の時期だし忙しいから練習もあまりできないかもしれないけど、大会の中でも一番楽しそうな感じでプレイできるチームでありたいです。」
「僕はロールがTOPなんです。簡単にいうとKobiTo(久保)のお膳立て。」

一同「(爆笑)!」

「…なんですけれども、中くらいのスキルと中くらいの脳みそを持っているので、それをフル活用してKobiToのお膳立てや宮川の役に立てればいいなと思っています(笑)。」
ーーいや〜充実したお話が聞けて良かったです!本日はありがとうございました。

一同「ありがとうございました。」

様々なアイデンティティを持つ生徒たちが1つの目的に向かって協力し合い、そして笑顔を忘れることなく全力で物事を楽しむ…。こうやって字にしてみると「あれ、なんか大人になって大事なこと忘れてるかも…」なんで感じちゃったりもしました(笑)。今回の都立国際「Team Alt+F4」の取材はそんなことを思い出させてくれるなんとも感慨深い取材となったのも事実です♪

多分ですけど、そんな雰囲気をメンバーの写真からユーザーさんも感じてくれたんじゃないかな?っと思った訳で♪今回はこの辺りで失礼させて頂きます☆最後までお付き合い頂きありがとうざいました!!

※感染症対策に十分配慮して撮影を行っております。

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