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【後編】成立学園高等学校マルチメディア部☆徹底解剖…!! ~「PC班」&「田島先生」編~

前回に引き続き「成立学園高等学校(以下、成立学園)」マルチメディア部特集を「後編」としてお届けします☆後編に登場していただくのは「PC班」として活動する部員の皆さんと、なんと最後には顧問である「田島先生」にも登場して頂きます…!!

ゲームソフトの「開発」や「制作」を活動として行っているという「PC班」☆今年の学園祭では「大乱闘スマッシュブラザーズ(以下、スマブラ)」の大会を開催し、学園内でも大変な反響があったそうです☆本格的な大会さながらのeスポーツ大会を開催し、本年度の学園祭イチと言われる程の大盛況だったそうなんですっ(どんな学祭だったか行ってみたかった!)♪

マルチメディア部のメンバーはこちら(写真左から)☆
留学生/Skylar(スカイラー)さん(高1)、副部長/和田渉太朗くん(高1)、部長/小林拓弥くん(高2)、野川翼くん(中1)

まるでファッション雑誌から飛び出してきたような麗しいスカイラーさんは、今年8月にアメリカから成立学園に留学してきたそうです。日本文化にとても通じていて、大の「スマブラ」好きとのこと♪アメリカで通っていた学校では、「スマブラ部」に所属していたそうです!海外ではそんな部活もあるんですね(へぇ~驚っ)…!

そして中学1年生男子の野川くんもメンバーの一員♪中高一貫の部活動ならではの、バラエティに富んだ面々でとても興味深かったです☆

■大盛況のスマブラ大会!

——成立学園で9月に開催された学園祭「成立祭」で行われたスマブラの大会は、とても反響があったそうですね!

和田「そうです。9月ですね。学校の講堂で、モニターを用意してプロジェクターに映してやりました。」

——-部室ではなく講堂の広いスペースを使って大会を行ったとか。設営とかはどうしたんですか?

和田「当日にプロジェクターを用意して、機材を接続して用意して大会のエントリーする人を集めて…観客も集まってきてくれたから、はじめましょう、みたいな感じでした。」

——元々集めようと思うに人数は決まっていたんですか?

和田「ある程度、16人くらいでやろかなーって。まあ、ギリギリ集まったんですけどね(笑)。コントローラーを4つ繋げて、4人づつ4回くらいやって、決勝戦で戦う、って感じでした。結構盛り上がりましたよ。」

——そうなんですねー!学園祭で、部活としての出し物はスマブラ大会のみだったんですか?

小林「いや、あくまでスマブラはサブなので、部室使ってeスポーツのゲームの展示をしました。今回は車を動かすコースのプログラミングを作ったんですけど。」

和田「そうそう、自動運転車を作ろうみたいな企画でしたね。それ以外はゲーミングPCでロケットリーグの展示をしたりして、”こういうゲームだよ”って操作を教えるというのをしてました。」

小林「あと格闘ゲームの作成ツールで先輩方が作ってくれたゲームもあって。それは(ゲームのキャラクターになった)先生同士が戦うものなんですけど(笑)。」

——学校の先生のキャラクターを作って戦うゲームですか(笑)。面白いですね~!学園祭でスマブラをやろうっていうのを発案したのは誰だったんですか?

和田「私がたまたま部室にゲーム機持ってきてやろうかなって思ってたら、スカイラーさんが『スマブラやるの?』って来て。じゃあ、ってプレイし始めたら私ボコボコにされちゃいまして(笑)。ちょっとこれはいけないなと思って、しっかり次の日からモニター接続してコントローラーも持ってきてガチガチにやってるんですけど、なかなかスカイラーさんに勝てないんですよね(笑)。」

——え~~!スカイラーさんスマブラ強いんですね!!ちなみに得意のキャラクターは?

スカイラー「ネスです。」

——へー!ネス使うんですね!『MOTHER2』のキャラクターですよね!

小林「そうそう。ネスしか使ってなくて、めっちゃ強いんだよね。」

——そうなんですね!部室にもネスのキャラクターグッズが飾ってあったりして、スカイラーさんのスマブラ愛を感じます♪さっきちらっと見えたんですけど、シャドウバースをやっていたりと色々遊んでるみたいですね(笑)。

和田「私は割と好きで結構勝手にやってたりするんですけど(笑)。結構自由な感じです。みんなで集まって、みんなで仲良くやろうみたいなのを大切にしてる所が結構出てきてます。最近は(笑)。」

——そう仰ってますけど、大丈夫ですか部長(笑)?

小林「(笑)。本来の部活の意図はプログラミングとかのゲームを文化祭展示とかするというのがメインだったんですけど、まあその、、僕が入部した頃にスクラッチっていう新しいプログラミングツールを導入していただいてから、他の先輩方は半年くらいかけてやってるんですけど、その…僕が一度スクラッチに触れたことがあったので、いざゲーム作ったら大体1週間くらいで出来ちゃって、みたいな。」

——1週間!?そんな短期間でゲームって作れるものなんですか?

小林「そうですね。。なんか、小学生が4時間くらいかけて作った作品が実はプロがイチから作った場合2年くらいかかるとか、そういう凄い感じのプログラミングツールで。ツールが凄いので。そしたら、、やることがなくなっちゃって(笑)。」

——なんということでしょう(笑)。小林くんはゲームやりたいとかなかったんですか?

小林「俺は元々中学でサッカー部だったんですけど、高校ではパソコンに触れる環境があればと思って探してて。」

——なるほど!そうゆう事だったんですね〜。そういえば野川くんは部内で唯一の中学生ですよね!先輩たちと全く同じことをしているんですか?

野川「はい、そうです。」

——大変なこととか、付いていけないということは無いんですか?

野川「あぁ、大丈夫です。」

——野川くんも、先輩方と一緒にプログラミングしたりするんですか?

野川「はい。」

和田「文化祭の時は一緒にやったりしましたね。割と年齢性別関係なく仲良くやってる感じの部活です(笑)。」

————————————-

最後に和田くんも仰ってましたが学年や性別は関係なく、先生のアドバイスを仰ぎながら「楽しく!」を最優先して活動している様子が伺えました☆「小林くん」という卓越したプログラミングセンスを持つ部長を筆頭に活動するマルチメディア部の皆さん☆留学生のスカイラーさんや、なんと中学1年生という若さで合流している野川くん、そして名参謀として名高い和田くん!っと非常に個性溢れる実力派メンバーが揃う「成立学園eスポーツ部/PC班」☆「eスポーツ班」とは活動の一線を画してはいますが、双方ともに同じ部ながらに支えあい相乗効果で躍進する姿が想像できますよね…♪

取材にとても快く受け答えして頂いた「マルチメディア部/PC班」の皆さん♪ありがとうございました!

っとここで顧問の「田島先生」にお話しを伺ったのでご紹介します☆

従来からあった「マルチメディア部」の中に、パソコンでソフトやゲームを制作する「PC班」と、eスポーツの方でも力を入れていこうと立ち上げた「eスポーツ班」で2つのグループに分けて活動するようになったそうです。お察しの通り、部員たちはみんなゲーム大好きっ子の集まり♪「部員にゲームが嫌いな人は1人もいない!」と仰る田島先生に、部活動について、そして顧問としての指針や生徒にどう向き合っているのか?という側面でお話を伺いました。

■ゲームという共通言語で留学生や学年の垣根が無い部活に

——マルチメディア部では留学生の方も積極的に活動に参加されているんですね!中学生の部員もいて、学年性別問わず活発にコミュニケーションを取られている雰囲気がとても楽しそうです。

田島先生「そうですね。ゲームって無条件に人を惹きつけたり、繋げ合わせるような、そういう強さがあって、同じゲームをやってるよとか、ゲームが好きだよというだけですぐ年齢を問わず国籍も問わず仲良くなれるし…。留学生のスカイラーさんなどは、彼女がスマブラが強いと情報が広がったら学校中の色々な生徒が入れ代わり立ち代わり対戦しに来るんですよ(笑)。腕試しみたいな感じで。」

——まさにゲームという共通言語ですね。知ってるタイトルがあって、共通の話題で話し合えるので言葉の垣根がなくなるのかもしれませんね!

田島先生「留学生ってやっぱり、はじめは皆一歩引いちゃうところがありますけど、彼女の場合はゲームをきっかけに一気にコネクションが強くなった感じですね(笑)。」

——eスポーツを部活に取り入れられたのは2018年からでしょうか?

田島先生「そうですね。マルチメディア部はもっと10年以上前から存在する部活で、パソコン関係のソフトやプログラムを作るといったことを目的としています。”eスポーツ班”を作ったのは昨年度の11月からです。」

——第1回全国高校eスポーツ選手権をきっかけに始動されたんですよね。

田島先生「私自身、昨年の夏頃に新聞とかでeスポーツの大会が高校生で実施されるという情報を目にしていたんです。でもその時は『やってみたいけど、でも難しいだろうな』と思っていまして。」

——そうなんですね!難しいと思われたのはどういう点でしたか?

田島先生「やはり学校側の理解を得るのがなかなか難しいかなというのを考えて…。その時はまだ私も学校に赴任してから歴が浅かったので、そんなに部活に関することを詳しくは知っていない状態でして。。実際にはとても自由な校風で、バンバン提案したものが通るっていう学校だったんですけど(笑)。今なら自分から提案していたかもしれないですが、その時は一歩引いた状態にしていたんです。様子見というか。」

——では、どのような経緯で導入することになったんですか?

田島先生「発端は校長、部長の雑談…みたいなところからですね(笑)。私もその場に居合わせていたんですが、『今度こういうのが開催されるんだね、うちの学校でもeスポーツってできないかな』と言われまして。むしろそれを聞いた時にわたしもびっくりして『いいんですか?やっていいなら全力でやります!』と宣言しまして(笑)。」

——おぉ!そのチャンスは掴みにいくしかないですね(笑)!

田島先生「早速、”eスポーツ部発足支援プログラム”に申し込んで、ネットワーク設備や部室を準備して…と動きました。」

——最初はeスポーツ班のメンバーは何名いたんですか?

田島先生「最初は8人でしたね。ロケットリーグ3人、LoL5人のメンバーではじめました。」

■いっそ高校生eスポーツの先駆者に

——eスポーツに関する取材がけっこうきてるんですよね?

田島先生「結構来てますね。雑誌、WEBメディア、AbemaTVとか…。」

——生徒さんの雰囲気がとてもよく、積極的に取材協力して頂けると伺いました。メディが側からしますと快く応じて頂けるのってとてもありがたいです。

田島先生「学校のウリとしても、eスポーツを少しずつアピールしているんです。いっそ先駆者になった方がいいな…って思って。先ほどの話でもありましたけど、はじめ校長から『やっていいよ』って言われたときに、今までもeスポーツって日本で高校生では全く前例がないから、逆にグイグイ出て行ったらいいんじゃないかと。

野球とかサッカーも強豪校に対して生徒が集まる感じがあるじゃないですか。だから一列に並んで一斉にヨーイドンだったら、まだトップランナーになる可能性もあるんじゃないか…という思いもあって、積極的に取材を受けていますね。」

——そうですよね!eスポーツを部活動に取り入れている先駆けの学校だと思います。ではここまでの経験を踏まえて、これから部を立ち上げたい、またはこれからeスポーツを取り入れたいという学校や生徒にアドバイスできることはありますか?

田島先生「そうですね…。『できないんじゃないかな』って固定概念を捨て去った方がいいんじゃないかなと思いますね。私もはじめ、校長がいいと言いつつも、やっぱり保護者の反応とか、学校の反応とか、周りの教員たちの目とかも怖いなっていうところはあったんですけど、でも実際には本当にプラスの方にしか働いていないんですよね。『eスポーツ部があるから成立学園考えようかな』という入学希望の生徒さんの保護者の方から相談を受けたりとかもありまして。」

——一歩踏み出すことで得るものの方が大きかったということですね。

田島先生「実際やってみて、やはり部活として競技として協力し合うというところですので、部活動の醍醐味をeスポーツでも十分味わえるから、どんどん進んで参加した方がいいんじゃないかと思いますね。どのゲーム種目なら出ていいかな、ダメかな、という線引きをするか迷ったときもあるんですけど、結局今のところはその線引きはいらないなっていうくらいになってきました。」

——なるほど、ゲームタイトルの選択という悩みもあったんですね。

田島先生「さっきの、スマブラがきっかけで留学生が校内の生徒と交流を深めたりだとか。その学園祭ではいろんな年代の人たちが集まって、歓声が沸いたりしていたんですよね。クラスのゲーム自慢がエントリーしたりするので、その友達を応援するためにクラスメイトが10人くらい来ていたりして。その戦いぶりに対して応援していて、それを見ている小学生が『迫力スゴイな…』って見ていたりして。1勝するたびに大きな歓声が上がったりしてましたよ。反響が大きくてびっくりしました(笑)。」

——11月に大会を控えるLoLチームでは留学生のビクトルくんも加入し、いま絶賛練習中ということですね!

田島先生「エントリー締め切り1週間前くらいに部員が集まってきたので、『じゃあ留学生(ビクトルくん)がLoLやりに部室来てたから誘ってみよう』みたいな感じでした。ゲームの腕は本当に素晴らしいものがあるので。技術的には大久保くんとビクトルくんで二枚看板になってくれるんじゃないかなって。」

——フットサルチームの3名も体育会系でかなり根性ありそうですよね(笑)。

田島先生「そうなんですよね。今年のチームはかなり、そういう色んな化学反応が起こるかなっていう期待が持てるチームですね。」

■かならずゲーム依存症対策はしておきたい

——部活動におけるルール等は何か決まりがありますか?

田島先生「そうですね。自分の方で一応部活のルールは定めていまして…。」

(”マルチメディア部 活動方針”の用紙を見せてくれました)

——マルチメディア部の「活動方針」ですね。こういった、学校で定められている指針の内容を見せて頂くのは初めてです。

田島先生「4月とかに新入部員が入ることを想定して定めました。eスポーツ班向けのものでは、必ず”ゲーム依存症対策”はしておきたいなということで、『講義の受講』と『成績目標の提出』と記載しています。

今年4月の時点では部員が1人(大久保くん)しかいなかったので、入部の意向を聞いたときに必ず成績チェックしてるんですけど、彼の場合はクラス1位という、かなり良好な成績を取れたから親からOKが出たということで入部することになったんです。」

——大久保くんクラス1位ですか!優秀ですね~!なるほど、保護者の方の同意を必須とされているんですね。

田島先生「学校としても、保護者の方にすべて理解をして頂けるのは怪しいかなと思い、必ず同意書をもらうようにしています。例えば、家で勉強しないでゲームばっかりして、”これは部活なんだからいいんだ”となって保護者の方が困るようなことになってしまったら、そういう部員は活動停止させます、という約束というかルールを保護者の方にも周知して、家庭と学校両方でちゃんと監視の目をつけられるような体制にはしていますね。」

——かなり明確に線引きしていらっしゃるんですね。こちらの内容は基本的に田島先生の発案だったんですか?

田島先生「そうですね。そこは私が色々考えましたね。もともと、無から有をつくるのって中々この辺りのルールを作るのは悩んだんですけど。学校は”文武両立”をモットーとして掲げているところではあるので、『文武両立は必須の部活です。成績が目標に達しない、保護者から活動制限の要望があった場合、その部員は活動を一時的に休止します』というのを、必ず生徒に説明をしていますね。」

——成立学園内の他部活との違いはありますか?

田島先生「うちの学校、”サイリウムダンス部”とか”競技カルタ部”もあるんです。まずは同好会からスタートして、人数と顧問がつけば部活に昇格するシステムなんですよね。学校側は生徒がやりたいといって集まったのを断るということはないんですよ。だから、”サイリウムダンス”とかも元々はヲタク文化ではあるんですけど、『同好会作りたいんですけど!』という熱意のある部員が結構集まって部活に昇格したので、うちの学校でいうと、もう全然eスポーツは特段特異な目で見られるということでもないですね。『やる気があればやってみなよ!』みたいな感じで(笑)。そういう意味では風通しがいいというか。」

——とても自由な校風なんですね!素敵です(笑)。そして部活として、eスポーツ班としての直近目標は11月のオンライン予選というわけですよね。

田島先生「そうですね。まずはそこを突破するというか…。ひとつでも多く勝ちたいという思いです。」

——一癖も二癖もあるチームですもんね!どういう戦いを見せてくださるのかとても楽しみです!!頑張ってください。ありがとうございました!

田島先生「はい!ありがとうございました。」

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何より感じたのは、柔軟な考えを持つ校長を始め「成立学園」の方針もそうなんですが、田島先生の情熱の高さ。ゲーム好きを公言する田島先生は、保護者の方や、生徒の学業への配慮も怠らず、全員が納得する形での「マルチメディア部」の運営に尽力しています☆

そしてこんな熱血漢(失礼、笑)田島先生のもと、圧倒的なプログラミングスキルを持つ小林部長や、名参謀の和田副部長に(取材時不在の)萩原副部長、さらにはバイリンガルな帰国子女や、ゲームスキルを併せ持つ留学生に体育会系男子!そして将来のホープといったように非常に個性豊かなメンバーが集います☆今後の活躍が俄然!楽しみになりました。ご出演ありがとうございました…♩

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