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部活動ならではの支え合い!『STAGE:0』ブロック決勝進出の朋優学院高等学校eスポーツ部!

今回は朋優学院高等学校の皆さんにオンライン取材を行いました!
『STAGE:0』のリーグ・オブ・レジェンド(以下、LoL)部門に出場した際の事や、今のeスポーツ部の現状についてお聞きしました!(取材日:2021.7.30)

〇部員数6人の少数精鋭!

『HYeC』
写真左から
新渕 安希子さん(1年生)
本田 勝哉くん(1年生)
左近 太輝くん(1年生)
鈴木 勝太くん(2年生)
佐治 和馬くん(2年生)

――取材よろしくお願いします!まずは今の部員数を教えてください!
「3年生が引退して、今は6人で活動しています。1年生3人と2年生3人です。」
――皆さんはLoLをプレイされているんですか?
「そうですね、6人全員LoLをプレイしています。」
――1年生の方々に質問です!なぜ朋優学院のeスポーツ部に入ろうと思ったんですか?
「僕はもともとゲームが好きで、たまたま朋優学院にeスポーツ部があったので入りました。基本的にはFPSとかが好きで、CoDなどをやっていました。eスポーツ部に入ってから初めてMOBAをプレイしたのですが、結構操作などが難しかったです。」
「僕は中学3年生の時に朋優学院さんが『STAGE:0』に出ているのを見て、興味を持ち学校に入りました。元々僕もゲームが好きでCS:GOなどいろんなゲームをプレイしていたのですが、MOBAをやるのはeスポーツ部に入ってから初めてだったので大変でしたね。」
「私は全然ゲームをやったことがなくてずっとスポーツをしていたんですけど、高校に入って新しいことを始めたくて。その時に『STAGE:0』を見て朋優学院にeスポーツ部があることを知りました。そこから興味を持ち先輩などに聞きながら部活を見てみると、部活の雰囲気が良かったり先輩方に強烈な印象を受けたりしたのでそこに惹かれて入りました(笑)。」
――強烈な印象!?どんな印象だったか教えてください!
「『STAGE:0』を最後に引退した先輩が二人とも強烈な人達だったので(笑)。とてもよく話してくれる先輩だったので、多分その二人の印象だと思いますね。」

〇少ない女性eスポーツプレイヤー

――今高校eスポーツ業界で女性プレイヤーというのはまだ少ないと思うのですが、何か思うところはありますか?
「逆に私は今女性プレイヤーが少ない理由がわからなくて(笑)。他のスポーツなどと比べて男女間の差が割とフラットだと思っているので、増えてほしいなと思っています。」
――たしかに性別による差がないのはeスポーツの良いところですよね。男性の皆さんは女性プレイヤーが少ないことに感じることはありますか?
「昔からの良くない風習が関わっているのかなと思っています。そういう古い固定観念が現代まで引きずっているんじゃないかなと。」

〇『STAGE:0』の感想

――『STAGE:0』の関東ブロックの決勝まで出場されたとお聞きしたので、その感想をお願いします!
「決勝で戦ったクラーク記念国際の『Sesa飯食べたい』さんがとても強かったな、という印象がありました。」
「僕はeスポーツ部に入って一つの目標として、オフラインで会場に行ってプレイするという目標があったので、それが達成できてよかったなと思います。ただ普段と違う環境でのプレイだったため、普段できることができなくて雰囲気に呑まれてしまいそこは悔しかったですね。」」
――大会の会場の雰囲気としては芸能人の方がいたり、カメラがいっぱいあったりしたと思うのですが、緊張などはありましたか?
「めちゃくちゃ緊張しました!」
「他のブロックは芸能人の方と中継を繋いでいたんですけど、関東ブロックだけ真後ろにいたんです。前日まで中継だと思っていたこともあってとても緊張しましたね(笑)。」
――今の高校eスポーツの現状だと、かなりeスポーツ専攻の学校が強い場合が多いと思うのですが、その現状に何か思うことはありますか?
「こういうのは悔しいんですが、eスポーツ専攻の人は強いですね。あんまり言っていい事かは分からないんですが、eスポーツ専攻などの学校を大会では分けてもいいんじゃないかなと思います。」

〇 eスポーツ部の夏休みは!?

――ちなみに皆さんは今夏休みだと思うんですが、夏休み中の練習はどれぐらいか決まっているんでしょうか?
「基本週3日ぐらいで、月、水、金曜日に3時間程度です。」
――自宅などからオンラインでの自主練などはしているんですか?
「基本皆家ではプレイしているので、時間が合えば揃ってやったり…、って感じです!」
――LoL以外で夏休みにやりたいことはありますか?
「元々水泳部だったので、どこかに泳ぎに行きたいな~と思っているのと、勉強で言えば理科が好きなので、2学期範囲を全部終わらせるというのが目標です。」
――それではLoLに関して夏休みにやりたいことはありますか?
「チームでの作戦を立てるのが僕の役割なので、もっと作戦を増やして、相手のミスを待つのではなく自分たちからゲームを動かしていける方法を考えたいです。」
――皆さんが担当しているレーンと、選んだ理由を教えてください!
「TOP(※1)です。選んだ理由としては、TOPレーンは育ってしまえば体の弱いチャンピオンに対して無双できるのが楽しいです(笑)。あと1ⅴ1の面で、相手の癖を見抜いて勝っていくところが面白いですね。」
「MID(※2)です。僕は最初に気に入って選んだチャンピオンがアーリで、だったらMIDやるしかないかなあ、みたいな感じです(笑)。」
「ADC(※3)です。理由は他のレーンと違ってBOTレーンは2人いるので、1人だと寂しいな~と思って選びました(笑)。あとADCは他のレーンのチャンピオンと違って綺麗なチャンピオンが多いので、怖くないチャンピオンが良くて選びました!」
「僕もMIDです。最初はジャングラー(以下、JG※4)をやっていたんですけど、先輩にJGやっていたらCS(※5)取れなくなるよ!って言われて(笑)。そこからはTOPをやっていたんですが、TOPで使われているチャンピオンの一部はMIDでも使える!と聞いたので、そこからはMIDをやっています。ただまだレーンを決めてしまったわけではなく、万遍なくやっているので、今はMIDって感じですね。」
「JGです。僕だけ今の二年生の中では入部が早くその時先輩が四人しかいなくて、このままじゃ大会に出られない!ってことになっていたんです。その時最初はレーンを担当していたんですけど、対面に負けちゃうとチームに迷惑かけちゃうので、JGという対面と直接戦うことが少ないレーンをやっていましたね。」
――え!?JGって試合を動かす重要な役割というイメージがありますが……。
「そうですね(笑)。それに気づいたのはJGに慣れて来てからでした(笑)。他のレーンはたまにやると楽しいんですけど、僕は結構ゲームに勝って楽しいタイプなので、結局ずっとやっていたJGをやっています。これからも続けていくと思いますね。」

※1 TOP・・・主にトップレーン(上側の道)で行動する役職のこと。
※2 MID・・・主にミッドレーン(中央の道)で行動する役職のこと。
※3 ADC・・・アタックダメージキャリーの略。サポートと共にボットレーン(下側の道)を担当する。
※4 JG・・・主にレーンに挟まれているジャングルで行動する役職のこと。
※5 CS・・・敵ミニオンにとどめの一撃を与えて倒すこと。

――先ほど左近くんが最初に気に入って使っているチャンピオンがアーリとお聞きしたのですが、他の皆さんは見た目などで気に入っているチャンピオンはいますか?
「僕はグラガスですね。最初に僕が入部したときに先輩がグラガスで凄いキャリーしていたので、その影響があるのか気づいたらグラガスが好きでしたね(笑)。」
「僕はセトですね。見た目もそうなんですけど声がめちゃくちゃかっこいいんですよ!そこが好きです。」
「僕はあんまりチャンピオンに対して愛着とかがなくて(笑)。強ければ何でもいいタイプなんですよね。『STAGE:0』とか大会の上位にくると、大体現行の環境や流行りに合ったチャンピオンが大事になってくるので、一つのチャンピオンを使い続けるって感じではないです。それでも一応上げるとしたらJGをやっていたときに使っていたマスター・イーですかね。」
「私は最初に好きだったミス・フォーチュンですね。どのキャラクターもボイスがあると思うんですが、ミスフォーチュンはウルトを打つ時に笑っていて、楽しそうだな~と感じたので好きでした(笑)。」

〇 HYeCの今後の目標!

――最後に、LoLについて今後の課題や目標を教えてください!
「僕はチャンピオンプールが狭いので、そこを増やしながらチャンピオンの練度を上げていきたいです。あとは、集団戦中のコールがなかなかできていないので、そこを意識していきたいですね!」
「戦術面と併せて全体的なスキルアップを目標にしていて、ゲーム内のレートを上げたいです。今年の夏でGOLDに到達したいですね。」
「僕はチャンピオンプールを広げつつ、集団戦とか戦闘面のミクロの部分を強化したいです。」
「僕は今までJGなど今までやってこなかった役割もうまくなりたいです。それと知識がまだ足りていないので、知識の面を深めていきたいですね。」
「いろんなチャンピオンを使えるように練習したいです!あと、2、3体ぐらい…(笑)!」

――皆さんありがとうございました!

続いて朋優学院高等学校eスポーツ部の顧問の岸波先生にもお話をお伺いしました!

〇前回からの部活内の変化

――先生、取材よろしくお願いします!前回取材をさせていただいたのは3月ごろだったと思うのですが、そこから新入生が増えたりしてなにか部活内で変わったことはありますか?
「今の部員は6人とも高校からLoLを始めたメンバーなんです。この前引退した先輩には元からLoLをやっていた子がいて、その先輩たちが引退してしまったので今のメンバーはお互いでカバーしあうような、同じ目線でチームを作り上げようとしているような雰囲気を感じますね。」
――経験者がいない分支え合っているという感じなんですね!次に『STAGE:0』の大会の結果や試合を見て何か感想はありますか?
「実際クラークさんやN高さんがひとつ抜けてしまうのは仕方のないことだと思っていて、全日制の普通の高校がコーチや元プロの方を付けずにここまでで来たというのがうちのベストなのかなと思います。」
――部員数が今6人とお聞きしたのですが、朋優学院高校の部活としては規模はどのくらいなのでしょうか?
「小さい方だと思います。基本的に部活動としての登録が5人以上というのが最低人数となるので、かなり最少人数の部類ですね。おそらくクラッシュロワイヤルなどの種目をほかに増やせば人数を増やして学校の名前を広めたりすることもできると思うんです。しかし我々としては学校の名前を広めるためにeスポーツ部を作っているわけではなくて、みんなでコミュニケーションをとる、そのためにLoLをやっているというのが朋優学院のeスポーツ部だと思っています。なので人数的にはこれぐらいで収まるんじゃないかなと思っています。」
――次に今回の決勝はオフラインで岸波先生も会場に行かれたと思うのですが、生徒さんたちはどんな印象でしたか?
「先ほど生徒たちが緊張したと言っていましたが、終わった後も本人たちは悔しいけど楽しかったと言っていました。会場はテレビ東京だったのでちょっとした社会見学みたいな感じで楽しんでいましたね(笑)。」
――今はオフラインで活動されているということで今の活動内容について教えてください!
「基本的にはみんなでパソコンを横に並べてコミュニケーションを取りながらやっています。ゲームに参加できないときは後ろから見てあげたりといった形で、オンライン上ではできない声以外でのコミュニケーションを大事にしています。」
――では最後に今後の目標について教えてください!
「『全国高校eスポーツ選手権』に関してはベスト4などかなりの上位に入らないとオフラインには行けないので、できるだけ彼らの名前が知ってもらえるようなところまで行ければいいと思っています。ただ目標などは私が決めることではないので、彼らが頑張れるようにアドバイスや声かけをして、部活動らしく楽しく続けられる環境を作っていけるように、というのが私自身の目標ではありますね。」
―今回はオンライン取材ありがとうございました!!

朋優学院高等学校HYeCさんへのオンライン取材、いかがだったでしょうか。昨年度の先輩が卒業して、さらに夏には3年生が引退してしまった現在、1・2年生が互いに補い合いながらチームを作り上げていく姿はまさにeスポーツだと思います!
顧問の岸波先生もとても生徒さん達の事を思っていらっしゃって、これからの生徒の皆さんの活躍に大きく期待しちゃいますね

ということで、HYeCの皆さんありがとうございました!

HYeCさんには過去にも取材をお受けいただいています。読めばその歴史に少し触れることができるかも!?




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