《第3回》毛見誓也のコレでFPSが100倍楽しくなる!「PUBG」の見どころを解説!【連載全6回】
前々回がApex、前回がフォートナイトの魅力について語りました。となれば、次に来るゲームタイトルはもう皆さんお分かりですよね?そう、バトロワブームの発起人である「PLAYERUNKNOWN‘S BATTLEGROUNDS(PUBG)」です!
「バトロワ」を世に広めたゲーム
引用:http://pubg.dmm.com/
PUBGは最大100人が最後の一人になるまで戦うオンラインバトルロワイヤルゲーム。Steamにて2017年3月24日に早期アクセスが始まり、2017年12月21日に正式にリリースされました。
そしてPUBGは今のバトロワブームを築き上げたゲームとして非常に有名ですよね。早期アクセスが始まった当初からその斬新なゲームルールや面白さが世界中で話題になり、今ではバトロワが一つのジャンルにまで成長してしまうほどです。
さらにはPUBGをやるために多くのゲーマーがゲーミングPCを買い求めるなど、日本にPCゲームを普及させた偉業もあるのです。ゲームをあまりやらない人でもPUBGは知ってる、あるいはスマホでプレイしたことある!という方も多いのではないでしょうか。
また、「ドン勝」と呼ばれる有名なワードもこのゲームから生まれたものです。このワードはゲームに勝利したときに「勝った!勝った!夕飯はドン勝だ!!」と表示され、その独特な翻訳が日本中のゲーマー内で話題になりました。
ちなみに原文は「Winner Winner Chicken Dinner!」となっています。これを上手い感じに日本語訳した結果がこの「ドン勝」になったわけですね。また、この珍訳については開発側も認めており、「ドン勝」も商標登録されているんですよ(笑)。
ちなみにドン勝がとんかつ、かつ丼のどちらを指すのかについては長い議論が行われていましたが、開発者インタビュー(※1)では「カツ」を指していると発言しています。
(※1)/ 参考サイト:4Gamer.net『[TGS 2017]「ドン勝」とは一体なんなのか。「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」のディレクター&プロデューサーにインタビュー』
このようにバトロワを広めた第一人者として知られるPUBGですが、元となるゲームがPCゲーム市場にはすでに存在していたのです。
そもそもバトロワを生み出したキッカケとなったのが、2012年にα版が公開されたDAYZというゲーム。このゲームは戦場シミュレーターとして名高いARMA2のMOD(※2)として生まれたゲームです。
ゲーム内容はオンラインプレイヤーたちとゾンビのいる島で殺しあうというもので、一部のコアゲーマーから愛されていた作品でした。そこからさらにARMA 2: DayZ Battle Royale Modというより今のバトロワに近いゲームモードが誕生したのです。
(※2)MOD/ ユーザーが作成したゲームの改造データ。キャラクターの外見変更から翻訳の導入、ゲームのルールを根底から覆したりといろいろなものが作られている。PCゲーム業界ではゲームの楽しみ方の1つとして楽しまれている。しかし、公式には対応していないケースも多いため、導入は全て自己責任で。
そして先ほどのARMA2の続編であるARMA3が2013年にリリースされ、2014にはARMA3のMODとしてPLAYERUNKNOWN’S BATTLEROYALEが登場しました。
さらに翌年の2015年にはPLAYERUNKNOWN’S BATTLEROYALEから強く影響を受けたゲームH1Z1がリリース。H1Z1はMODではない初の正式なバトロワゲーとして登場し、ここでようやくバトロワの基礎が固まりました。
そして2017年にH1Z1から影響を受けたバトロワゲームPUBGの早期アクセスが開始され、ここからバトロワが世に広まっていきました。つまりPUBGはMODから派生したゲームというわけです!
こういう広まり方がいかにもPCゲームって感じですね(笑)。もともとはコアなユーザーが作ったゲームモードが、今では日本の通勤電車の中でも遊ばれているなんて驚きです。
ルールはシンプル、最後まで生き残れ!
引用:http://pubg.dmm.com/
PUBGのルールは至って単純。一言でいうなら「島に降り立ち、最後まで生き残れ」ですね。やはりバトロワの立役者だけあり、これといった飾り付けは一切ありません。島にパラシュート降下し、アイテムを集めながら安全地帯へ移動するだけです。銃撃戦ではアビリティや特殊なアクションも一切ないので、非常に硬派な戦いが繰り広げられます。
また、PUBGには車やボートといった車両も登場します。これらを上手く使うことで安全に素早く移動することができます。しかし、走行音などで位置がばれやすくなるため、状況に応じて使うほうが良いでしょう。
立ち回りが重要!
PUBGは最近のバトロワと比較すると、非常に味気のないゲームに感じてしまうと思います。派手な撃ち合いもなければ、これといった特徴的なゲームシステムも存在しません。しかし、逆にシンプルだからこそゲーム内では立ち回りが非常に重視されます。ガンガン撃ち合うのではなく、敵プレイヤーに警戒しながら慎重に進んでいくことが最大の醍醐味なのです。
引用:http://pubg.dmm.com/
また、PUBGはとても倒されやすいことも特徴の1つ。Apexやフォートナイトでは敵の攻撃をある程度防いでくれるシールドが存在するため、キルタイム(※3)が他のFPSゲームと長いのが特徴です。
PUBGにもシールドとほぼ同じ効果を持つ「アーマー」があるのですが、それを着込んでもすぐにやられてしまうほどキルタイムが短いのです。そのため不要な戦闘を避けながら生き残る、より現実的な立ち回りが要求されます。さすがはミリタリーシミュレーションゲームから派生しただけありますね。
さらにキャラクターの動作は立ち、しゃがみ、匍匐の3つがあります。特に匍匐があることで、より多彩な戦術ができるのです。特にゲーム終盤エリアが平地だった場合では、お互いに匍匐をしているため直前まで敵にプレイヤーに気づかないということもあるくらいです。
少しの気のゆるみから起きるゲームオーバーや、匍匐前進で平原を進むなど、これらはまるで一つのサバイバルゲーム番組を見ている気分になれますよ。PUBGの大会などを見る際は、チームごとの立ち回りの違いを見てみると面白いかもしれません!
(※3)キルタイム/ FPS・TPSゲームにおいて、敵を倒すのにかかる時間を指す。TTK(Time to Kill)と表記されることが多い。
注目選手・チーム
◇ Rascal Jester
PC版PUBGで活躍するプロチーム。公式大会である「PUBG JAPAN SERIES」(以下、PJS)の常連チームとして有名です。さらにはPJSの中でも猛者ばかりが集まる「grade1」の上位にほぼ全シーズンランクインするほどの実力を持っています。また、「PUBG JAPAN SERIES season4」では総合優勝をおさめ、「PUBG Global Championship 2019」に出場した経験もある実力派チームです。
◇ All Rejection Scarlet
PUBG・PUBGモバイル共に活躍するチーム。PUBG部門では、PC版PUBGをプレイするAll Rejection Gaming(ARG)、モバイル版をプレイするAll Rejection Gaming Scarlet(ARS)、All Rejection Gaming Wistaria(ARW)の3チームが存在します。
最近開催されたPUBGモバイルの公式大会「PMJC SEASON3」ではAll Rejection Gaming Scarletが3連ドン勝を取り見事総合優勝、「PUBG MOBILE World League」への出場権を獲得しました。
大会
◇ 「PUBG MOBILE 大学対抗戦」
主催:学生e-sports連盟
協力:COO Inc., e-hub
日程:「Season 2」 7/1(水) 20時〜、7/8(水) 20時〜 「Season 3」 10/14(水) 20時〜、10/21(水) 20時〜 「Season Final」 1月開催予定
配信URL:https://www.youtube.com/channel/UCXa-U77zeudmwj6MIwzyytQ
学生e-sports連盟が主催するPUBGモバイルの大学対抗戦です。全4seasonで構成されています。season1は既に終了しており、7月1日にseason2の開催が予定されています。大学のプライドを背負った戦いは必見!!(第3/6回 完)
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