2018年の第1回「全国高校eスポーツ選手権」、そして2019年に開催された第1回「STAGE:0」。それぞれリーグ・オブ・レジェンド(以下、LoL)部門で準優勝を飾った岡山県は共生高等学校eスポーツ部。通称「岡山共生」…。
皆さん覚えてる方もいると思いますが、一度ゲーマーゲーマーにも登場してくれたのは、現在LJLにも名を連ねるプロチーム「Burning Core」に所属する”赤バフ”こと佐倉涼太くん(当時の記事はこちら)。当時、彼が同校の中心となり「LoLの強豪校」として高校生大会で注目を集めてきたんですよね☆
eスポーツを志す高校生諸君であれば!誰もが知る岡山共生なんですが、赤バフくん卒業後はと言うと…(気になる)!侮るなかれ今年夏に開催された第2回「STAGE:0」のLoL部門では全国ベスト8を達成し、「全国都道府県対抗eスポーツ選手権2020」では、ウイイレ高校生の部で岡山県代表になるなど、益々の活躍を続けています☆
「ゲーム好きで終わらせない」「eスポーツアスリートを輩出する」という顧問の柴原先生をはじめとした学校のバックアップ・育成体制の強化が起因するのか、はたまたべらぼうに上手い生徒たちが入部してきたのか…。その強さの秘密は?岡山共生高校のイマを探るべく、オンライン取材を行いました♪(取材日2020.11.18)
◇ ロケットリーグで一花咲かせたい!
◇ ロケットリーグチーム
▶ 北川 洸心くん(きたがわこうしん)/高1 ※チーム代表 兼 副主将
▶ 岡田 颯くん(おかだはやて)/高1
▶ 秋山 翼くん(あきやまつばさ)/高1
▶ 前川 晃大くん(まえかわこうた)/高1
練習やミーティングをほぼ毎日行う岡山共生eスポーツ部は、現在は30名近くの部員が所属しています。取り組んでいるゲームタイトルはLoLを中心にロケットリーグ、フォートナイト、パワプロ、ウイイレなど、高校生大会で取り上げられるタイトルも少しずつ導入を始めています。
今回は第3回「全国高校eスポーツ選手権」に参加するチームを中心に、まずはロケットリーグチームの皆さんにお話を伺ってみました!
ーーみなさんはロケットリーグの練習をしているということですが、どんな練習方法をとっているんですか?
「eスポーツ部発足支援プログラムの参加校が受けられるロケットリーグの講習会に参加しています。みんなと時間が合う時はずっと練習してきました。」
ーーなるほど!講習会はわかりやすかったですか?
「どこで何をすればいいか、細かいところを教えてくれたりとても為になりました!」
ーーロケットリーグに取り組む学校で講師やコーチに教えてもらっているという話はまだまだあまり聞かないので、プロプレイヤーに教わる機会が得られるのは良いですね~!
◇ とにかく明るくポジティブ☆なチームメンバー
ーー実際プレイしてみて、ロケットリーグの魅力って何だと思います?
「基本プレイは3人チームなんですけど、複数人でやる分連携が必要になるゲームなので、それがコミュニケーションを深めるきっかけになっていると思います。とても楽しいです。」
ーー何しろ試合展開がとても速いゲームですし、声を掛け合わないと難しですよね。反対に難しいと思うのはどんなところですか?
「ゲーム内の操作方法だったり、連携が難しいですね…。」
「やっと空中でボールが当てられるようになりました(笑)。」
ーーアクロバティックな見た目に反してとても細かい操作が要求されますよね(笑)。共生ロケットリーグチームの特徴を教えてもらえますか?
「チーム全員とにかく明るいです!点を取られてもプラス思考で頑張ろうとするチームだと思っています。」
ーーLoLチームが注目を集める同校ですが、ロケットリーグでも今後の活躍を期待しています!
◇「高校生大会をみて高校を選びました」LoL Bチーム
◇ LoL Bチーム
▶ 黒田 大地くん(くろだだいち)/高2 ※チーム代表
▶ 森戸 千智さん(もりとちさと)/高2 ※副主将
▶ 河島 慶太くん(かわしまけいた)/高1
▶ 東庄 奏くん(ひがししょうかなで)/高1 ※主将
▶ 前保 翔栄くん(まえやすしょうえい)/高1
ーー東庄くんは1年生にして主将なんですね。eスポーツ部をひっぱっていくプレッシャーはありますか?
「プレッシャーというか、取材とかがまだあまり慣れないです。こういうインタビューとか受ける機会が増えてきたんですけど、受け答えに慣れていきたいです。」
ーー東庄くん、STAGE:0の大会をみて学校を決めたそうですね。
「はい。去年のSTAGE:0の大会を動画でみて、学校を選びました。卒業生の赤バフ先輩が準優勝した大会です。」
ーーそれくらい赤バフくんの影響力が強かったってことですよね〜。ちゃんと次世代に繋がっていってますね(ふむふむ)!
◇ 自分の仕事はしっかりこなす!
ーー11月に行われる第3回eスポーツ選手権への意気込みを聞かせてください。
「とりあえず自分たちの実力を大会で出し切って、勝っても負けても悔いの残らない試合にしたいです!」
ーー森戸さんは本日の取材唯一の女子部員、しかもADCを担当しているとか。
「はい。自分のポジションのやることをしっかり意識して臨みます。」
「このメンバーで大会に出るのが2回目なので、まだ慣れていないんですけどサポートとしてADCの先輩をサポートしたいと思います!」
「僕はジャングルを担当しているんですけど、自分の役割はしっかりやりたいと思います。」
「僕はMIDという、真中のポジションをやらせてもらっています。結構周りをよく見ないといけない立ち位置なので、先輩方に迷惑をかけないように頑張りたいです。」
ーーお〜明確な役割分担ができていますね(笑)。これは大会が楽しみですよぉ〜!
◇ まるでゲーミングハウス状態☆朝から晩まで一緒です!
◇ LoL Aチーム
▶ 平林 翼くん(ひらばやしつばさ)/高1 ※チーム代表 兼 副主将
▶ 和田 恭佑くん(わだきょうすけ)/高1
▶ 山本 匠くん(やまもとしょう)/高1
▶ 門田 侑磨くん(かどたゆうま)/高1
▶ 山崎 大生くん(やまさきたいせい)/高1
最後は、LoL Aチームのみなさんです♪サモナーネーム「翁のうたげ」こと平林くんは、そのネーミングセンスから印象に残っていた同チームリーダー。
ーーAチームのみなさんは全員1年生だそうですね!共生Aチームは昨年の赤バフくんと比べられたり話題になることはあるんじゃないでしょうか。去年のチームとの違いや特徴ってどんなところですか?
「そうですね…。違いは色々とあると思いますが、チームで大切にしているのは戦い方の部分です。昨年のチームは留学生が数名入っていたんですが、今年は全員日本人で構成しています。個人技というよりはコミュニケーションに注力しているので、ちゃんと息を合わせて戦えるチームだと思っています。」
ーー取材中もずっと皆さん笑顔ですし、仲の良さが伝わってきます!聞くところによるとAチームは全員寮生だそうですね!しかも全員同じクラスで、まるでゲーミングハウス状態だとか(笑)。
「そうです(笑)。ゲームの練習は寮では出来ないんですが、みんな朝から晩まで一緒です(笑)。」
ーー今年度からチームドクターが入っているそうですね。
「はい。月に1回来てくれて面談とかをして、ゲームする時間とか寝る時間、起きる時間、週に何回運動したとかを聞き取りしてくれます。」
ーー実際そういった面談があることで、良かったことはありますか?
「気になることがあるとき、言いに行ける人がいるっていうのがとてもいいなと思っています。僕は体のいろんな場所が痛くなることが多くて(笑)。そんなときどうやって解決するかアドバイスをもらったりします。」
◇ 次の大会も上位を目指したい
ーーそれでは、第3回eスポーツ選手権への意気込みをどうぞ!
「目標はもちろん大会で上位に入ること。ベスト8以上に行きたいです。」
「ミスないように立ち回って決勝までいきたいと思います。」
「みんなと同じ上位を目指したい。先輩越したいので、僕はMIDという全てのレーンの中心なので、山本くんと翁くんがゲームメイクできるタイミングまでの中心プレイヤーとして頑張りたいと思っています。」
「山崎くんからプレッシャーが威圧が入ったんですけど(笑)、自分はキャリーするポジションなので、ちゃんとゲームを運んで上位を目指したいと思います。」
ーーそういえば平林くん、みんなに「おきなくん」と呼ばれてるんですね(笑)。
「そうなんですよ!自分としては普通に名前で呼ばれたいです(笑)。」
ーー今日はありがとうございました!みなさんの息の合った試合を楽しみにしています!
一同「ありがとうございました!」
っという訳で岡山共生を図る、すなわち高校生ゲーマーの現在地を図る!それほど岡山共生の存在というのは全国の高校生ゲーマーたちにとって注目の的であり間違いなく一時代を築いてきた強豪校であります☆
3年間という長いようでひと時の時間に全力を注ぐ☆10代の高校生活というものはそれほど貴重でかけがえのない時間でもあります…。顧問の柴原先生はこう話します…「プロプレイヤーを目指すのではなく、eスポーツアスリートを育成する」。どうやら赤バフくんが岡山共生に誕生したのはたまたまではなさそうですね(納得!)。
生徒たちのゲームに対する取り組み方や、生活態度を健康に育てるためにとても細かく気を配る同校。チームドクターについても、今後他校のeスポーツ部にも取り入れられるモデルケースになっていったらそれは素敵な事ですよね♪
以上「岡山共生」eスポーツ部のオンライン取材の模様をお届けいたしました☆最後までありがとうございました!