『STAGE:0』優勝&MVP – N高等学校 「Teamおひさま」のRey選手を取材!
eスポーツ強豪校であるN高等学校。今年の『STAGE:0』ではLeague of Legends(以下、LoL)部門、そしてクラッシュ・ロワイヤル(以下、クラロワ)部門、個人戦のフォールガイズ部門でN高等学校のチームが優勝しました。
そこで『STAGE:0 2021』クラロワ部門優勝チームであるN高「Teamおひさま」のRey選手にオンライン取材しました!
大会MVPにも選ばれたRey選手のプライベートな話題もお聞きしてきましたよ!
♢初めてのオフライン大会!
――本日はありがとうございます!『STAGE:0』の決勝はオフラインでしたが、オフライン大会は初めてですか?
Rey選手「『STAGE:0』のブロック代表決定戦が初めてですね。」
――『STAGE:0』で優勝した感想はいかがですか?
Rey選手「嬉しい気持ちもありますが、安心した気持ちもあります。ずっと3人で通話をしながらゲームをしていたのですが、その練習の成果が出てよかったなと安心しました。」
――やはり『STAGE:0』に向けて練習したものが実を結んだというのは嬉しいですよね。またRey選手は大会MVPに選ばれましたが、どのようなお気持ちですか?
Rey選手「自分が取れるとは思っていなかったのでめちゃくちゃ嬉しかったです。」
――会場では後ろに芸能人がいて、横に対戦相手がいる状況での試合はどうでしたか?
Rey選手「オンラインとは違う緊迫感があって、周りの人に自分のプレイを見られているというのはとても緊張しました。」
――貴重な体験ですよね。芸能人を生で見た感想はありますか?
Rey選手「試合が終わってから『おめでとう』と声を掛けてくださいました。ただ自分の推しに会ったわけではなかったので、『YouTubeで見る人・テレビで見る人』という感想でした。」
――会場はいろいろな声や音がすると思うのですが、実況や周囲の人の声は聞こえていましたか?
Rey選手「実況の声や周囲の人の声はヘッドホンを装着していたので聞こえなかったです。ゲーム音だけが聞こえている状態でした。」
♢実況・解説も驚いた!驚きの編成の裏側
――決勝戦でRey選手が最初の試合で使用したデッキ※が、試合の直前に組んだデッキだと仰っていましたが、即席のデッキをその場で使うことに不安はなかったですか?
※デッキ…他のカードゲームと同様に山札のことを指す。ただ他のゲームと違って、手札を消費すると即座に山札からカードが補充され、山札がなくなることはない。
Rey選手「めちゃくちゃ不安だったんですけど、自分が試合をするときにチームの2人にも確認をするんですね。考えて作りはしたんですが、今まで存在していないようなデッキで、チームメンバーから『それはやばいやろ』と言われると思っていたんです。しかし2人が僕を信じてくれて送り出してくれました。その結果勝つことができたのでよかったです。」
――チームメンバーとの信頼関係があってこそできたことですね。決勝戦のRey選手の試合は相手が先に動いてからそれに合わせるようにRey選手が動く、という試合展開でしたが、普段はどのようなプレイスタイルなんですか?
Rey選手「デッキによりますが、自分が得意なクロスボウデッキであれば1倍タイムが重要なので先に動く、といったように高回転のデッキを使う時は自分から仕掛けています。今回はペッカロイジャイクエイクという重めのデッキを使ったのですが、その時は相手が動くのを待とうと思っていました。」
――それでも相手がかなり早い段階で動きましたが、焦りはなかったですか?
Rey選手「なかったですね。相手が出したカードがゴブリンバレルだったので、相手のデッキが自分の中でほぼ確定していたんです。そこで相手のデッキをどうやって崩そうかと考えていました。」
――試合中に1試合ごとにチームメンバーと話している場面がありましたが、何を話していましたか?
Rey選手「もともと何戦目にどのデッキを使うかを決めているのですが、1戦目で相手が予想外のデッキを出してくると2戦目で何を出してくるか不安になるんですよね。そういう時にデッキの最終確認をしていました。」
♢Rey選手が考えるクラロワの魅力、そして上達に必要なこと
――クラロワはいつからプレイしていますか?
Rey選手「初めてインストールしたのはクラロワがリリースされてからすぐですね。それまでもクラクラというゲームを友達とプレイしていたのですが、その友達と一緒にプレイしたのがきっかけですね。ただ中学に入ってからはやっていない期間も長かったので、プレイしている期間を総合すると2~3年です。」
――やっていない期間があったとのことですが、なぜ大会に出ようと思ったのですか?
Rey選手「N高に転校したときに『STAGE:0』という大会があることを知り、いい機会だし出てみようと思ったからです。」
――プレイしていたタイトルがあったから出てみようと思ったのですね。ちなみに他のタイトルをプレイしてみようとは思わなかったですか?
Rey選手「LoLやフォートナイトはプレイしたことがなかったのでやってみようとは思わなかったですね。」
――Rey選手が考えるクラロワの魅力はなんですか?
Rey選手「例えばブロスタやクラッシュ・オブ・クランはチームメンバーが強くないと上に行けなかったり、課金しないと強くなれなかったりというのがあるんですね。ただクラロワは無課金でも上手ければ勝てるし、一人でもプレイできるのでチームメイトが強くなくても上に行けるという点が楽しいです。」
――確かにやりこめばやりこむほど強くなれて上に行けるというのはいいですよね。
Rey選手「それもありますし、相手のプレイを読む必要があることもクラロワならではだと感じています。」
――クラロワは実力が大切だ、ということですが上達するために必要なことはありますか?
Rey選手「自分がやっていたのはYouTubeで上手い人のプレイを見ることですね。昔はメモにまとめたりしていて、自分が使いたいデッキを極めている人の動画を見て研究していました。」
――動画を見て研究していたとのことですが、好きな配信者やプロゲーマーはいますか?
Rey選手「自分が良く見ていたのは、きたっしゃん選手 ですね。その人が使うデッキが自分と似た傾向があってよく見ていました。」
――先ほど昔、とおっしゃいましたが今はやっていないのですか?
Rey選手「今はやっていないですね。クロスボウが僕の得意なデッキで使い込んでいたのですが、他のデッキでそれを1からやり直すのは大変だなと思ったんですね。というのもリプレイで反省した後に試しても上手くいかないことが結構あって、経験することが必要だと感じたからです。」
――自分のプレイを見直して反省することの方が効率的というか、成長に繋がると感じたわけですね。ちなみに今極めたいと思っているデッキはありますか?
Rey選手「ホグファルチェというデッキですね。やっぱり極めたらどんな環境でも上にいるってかっこいいじゃないですか。海外の選手でホグファルチェをその人以外使っていないのに世界1位を獲っているっていう人がいるんですよ。それで極めたいなと思ったからです。」
――ゲーム内の世界一とプロでの世界一とでは違いますが、プロに興味はありますか。
Rey選手「プロにはあまり興味はないです。」
――そうなんですね!ちなみにプロに興味がない理由は何ですか?
Rey選手「ゲームは暇な時とかみんなで通話しながらやるから楽しいと思うんですけど、プロになったらゲームを嫌いになってしまいそうだなって思っています。」
♢Teamおひさまとチーム練習
(写真左からRey選手、ksuzukay選手、hiroking選手)
――Teamおひさまはどのように結成されたのですか?
Rey選手「もともと自分とksuzukay選手、ksuzukay選手が昨年組んだメンバーの1人とで出場しようと思っていたんですね。そうしたら昨年のメンバーの1人が今年は出場しないことになったので、N高で強い人を探したところ来てくれたのがhiroking選手でした。」
――ちなみにhiroking選手はどのように合流したのですか?
Rey選手「N高のSlack※で『一緒にSTAGE:0に出る人いませんか』と声を掛けました。選抜戦をしたわけではないですが、そこで参加してくれたのがhiroking選手でした。」
※N高全体のSlackがあり 、そこで募集をかけてチームを組むことがよくあるそうです。
――普段の練習はどのようにやっていましたか?
Rey選手「みんな住んでいる場所がバラバラなので、Discordで通話をしながら一緒に練習していました。」
――練習の内容はどんなものなのでしょうか?
Rey選手「相手選手がどのようなデッキを使うかを見てその対策となるデッキを作り、その対戦相手をチームメイトにしてもらう、という練習をしていました。」
♢意外とゲームはプレイしない?
――クラロワ以外にプレイしているゲームはありますか?
Rey選手「昔にプレイしていたゲームだとブロスタやパズドラはやっていたのですが、今はあまりゲームをしていないです。」
――それではクラロワしかやっていないという状態なんですね。
Rey選手「大会が終わってから大きな目標がなくなってしまったので、クラロワも前のようにはプレイしていないですね。」
――完全燃焼してしまった感じですね。ゲーム以外だとどのような趣味がありますか?
Rey選手「ゲーム以外だと漫画を読むのが結構好きですね。あとは中学の時にやっていたバスケをやっています。」
――バスケをしているんですか!ちなみに好きな漫画はどのようなものがありますか?
Rey選手「王道でいったら、ONE PIECE・NARUTO-ナルト-・HUNTER×HUNTERとかですね。」
――ちなみに漫画は単行本派ですか?それとも週刊誌派ですか?
Rey選手「単行本で買っています。自分は漫画は読めればいいので、あまり部屋に置いておくことはないですね。中古で買って読み終わったらメルカリで売ったり、という感じです。面白いと感じたものは最新刊を本屋に行って買っています。」
――漫画の話をしたときに横を見ましたが、そこに漫画があるんですか?
Rey選手「そうですね。亜人とかノラガミがあります。」
Rey選手の机の横に積んである亜人とノラガミ
♢目指せ!海外の大学!
(画像提供:N高等学校)
――N高に転校したと仰っていましたが、転校した理由は何ですか?
Rey選手「海外の大学に行きたいと思っているのですが、そのために必要な英語やプログラミングなどに特化した勉強をしたいからです。海外の大学に行くのはとても難しいんですが、N高ならば通信制ですしやりたいことだけをやれるかなと考えました。」
――今後の目標を教えてください。
Rey選手「ゲームに関する目標が今はないんですよね。ただゲーム以外であれば、英検の準1級を取りたいです。準1級が取れると海外の大学に行けるくらいのレベルみたいなので頑張ります。」
いかがでしたか?
『STAGE:0 2021』で優勝し、現在は海外の大学に行くため勉学に励んでいるというRey選手。
ぜひ『STAGE:0』で優勝するために注いだ熱量を勉強に向けて頑張っていただきたいですね!
(文責:ゲーマーゲーマー編集部)