人との関わりを大切にしたい 星槎国際高等学校ゲーム部描く未来

さて今回紹介する学校は、宮城県仙台市に位置する星槎国際高等学校 仙台学習センターです☆

星槎国際高等学校は広域通信制・単位制高校であり、全国に学習センターが30校もある大きな学校です!私たちゲーマーゲーマー編集部も以前、同じ星槎国際高等学校の帯広センターにも既にインタビューをさせてもらいました♪(記事はこちら→https://gamer2.jp/4434/

ゲームの部活があるのはもちろん、授業の一環としてeスポーツゼミが開講されているなど、とにかくゲームに本気で取り組んでいる様子が伝わってくる本校。そんな今熱い星槎国際高等学校の仙台学習センターに取材を行ってきました!写真とともに取材内容をお届けします☆(取材日:2020.12.11)

◇ 登場人物

写真左から
・千葉広夢くん(高2)
・尾形雅文先生 教員 eスポーツゼミ・ゲーム部担当
・菅野十弥くん(高2)ゲーム部部長
・千葉翔太先生 センター長

◇ 自分の好きなゲームを遊ぶ

――本日はよろしくお願いします!早速ですが部長の菅野くんが集中的に練習しているゲームタイトルはなんですか?
「前までは大会に向けてロケットリーグの練習をしていました。今はぷよぷよの練習をしています。」
――ゲーム部として取り組んでいるゲームタイトルはあるのでしょうか?
「プレイするゲームタイトルは人によって違いますね。みんなで取り組むというよりは、それぞれ得意タイトルをプレイしているという感じです。部長はロケットリーグやポケモンなど結構雑食ですよ(笑)。」
「部長はロケットリーグの大会にこの間出たばかりです。あとは文化祭のゲーム大会ではポケモンの大会に出ていました。個人で好きなゲームをプレイして、その先に大会があるみたいなイメージですね。他の部活と違って大会を目標にしているわけではなく、楽しかったら大会を目指してみようという感じです。」
――大会ありきというよりは好きなゲームを遊んでいるのですね。
「また学校のイベントである星槎オリンピックのイノベーティブ部門では、LoLやスマブラなどのゲームが何種目かあります。出場したい人はそれに向けてプレイしていますね。」
――なにか出場してみたい大会などはあるのでしょうか?
「スマブラに出たいです!」
「僕は普段Apexやパワプロなどをプレイしているのですが、スマブラは興味あります!」

◇ 初の大会で力不足を感じた

――星槎オリンピック以外では星槎学校同士で対戦するようなことはあるのでしょうか?
「この間に帯広学習センターの人たちとロケットリーグの練習試合を行ったばかりです。星槎グループでは4校舎ほどeスポーツに力を入れており、私たち仙台学習センターはその1つとなっています。」
――なるほど!ちなみにゲーム部には前からゲームをプレイしていた生徒さんはいましたか?
「今日はいないのですが、一人すごくうまい子がいて、千葉くんと菅野くんが3人でロケットリーグのチームを組んだという感じですね。」
――ロケットリーグの大会はどうでしたか?
「部長としてはみんなを引っ張っていかないといけなかったのですが、初心者ということに加え、緊張してしまったこともあってあまりチームをまとめることが出来ませんでした。」
「反省かい!(笑)。」
「でも次は頑張りたいです!」
「僕もリモートでの出場にもかかわらず、大会となると緊張してしまいました。それもあって上手い動きが全然できず、力不足を感じました。」

◇ みんなでゲームを遊びたい

――現在ゲーム部は何名いらっしゃるのでしょうか
「10名ですね。そのうち1年生が4人、2年生が5人、3年生が1人です。今の2年生が立ち上げたので、下の代が多くなっています。」
――生徒主導でゲーム部を立ち上げたということでしょうか?
「ここにいる菅野部長が立ち上げてくれました。」
――菅野くんが立ち上げたのですね!ちなみにどういうゲームがしたいとかは決まっていたのでしょうか?
「eスポーツもそうなのですが、ボードゲームやカードゲームなどいろいろ幅広くやりたいなと思っていました。」

◇ こだわりが光るゲーム部屋

――Twitterでカッコいいお部屋を拝見したのですが、環境づくりはこだわっているのでしょうか?
「eスポーツ部支援プログラムでガレリアをお借りしたことをキッカケに作り始めました。同時にデスクとゲーミングチェアも購入し、壁も装飾しました。これを各フロア行っていますね。」
「これらは生徒からアイデアを貰って、教員が仕上げました。」
――装飾が凝っていていいですね!こういったものにはテンションも上がるのではないでしょうか?
「これには結構テンションが上がりました。」
――ゲーミング部屋って感じが堪りませんね!ところで皆さんはゲーミングPCを使ったことはありましたか?
「ゲーミングというほどではありませんが、持っています。でもいつか自分で買いたいなとは思っています。でもゲーミングチェアは持っていますよ!」
――ゲーミングPCを使ってみてどうでしたか?
「とても動作が早くて使いやすいと思いました。」
「初めて触ったのですが、こんなにサクサク動くことに感動しました!」
「ちなみにゲーミングPCの画面は大画面のモニターにも映しており、ほかの人にも見やすいような工夫はしています。」
――それはゲーム部の活動が捗りそうですね!
「設備に関しては、基本的には生徒がやりたいといったことをやれるように努力しています。そのためにも学校にある色々な資源を生徒が活用できるようにしてあります。」
――そうなのですね!ゲーム部は菅野さんが作ったということですが、パソコンを取り入れたキッカケは?
「元々学校にあるPCは資格検定などの用途でスペックは低かったです。しかしパソコンゲームもやっていきたいという中で、環境を作ろうと思い立ちました。支援プログラムも最初の頃から検討していたのですが、生徒がおらず見送っていました。しかしゲームをやりたい!という生徒が入学してきたということで、満を持して取り入れました。」

◇ ゲームで学ぶeスポーツゼミ

――星槎高校は人とのかかわりを大事する「共感理解教育」を実践しているとのことですが、なにか具体的な指導などはあるのでしょうか?
「eスポーツゼミではまず仲間たちとゲームをプレイすることを教えます。そのなかで好きなゲームを見つけていって、色々なことにチャレンジすることを大事にしています。」
――仲間たちとチャレンジすることを大事にしているのですね。皆さんは今後挑戦、もしくはやってみたいことはありますか?
「個人で遊んでいるApexやパワプロなどのゲームを学校でプレイ出来たらいいなと思います。」
「いいよ、やろう!」
――即決ですね!!(笑)。
「学校側としてはゲーム部と学校の授業を目的別に分けていまして、eスポーツゼミの授業は暴力的でなく、かつ大会が開催されているものを選んでいます。特にゲームを通して社会を学ぶほか、コミュニケーションの向上を図る狙いがあります。しかしゲーム部に関しては自由に活動してほしいですね。」
――eスポーツゼミの方はお二人とも参加されているのですか?
菅野くん&千葉くん「はい!」
――eスポーツゼミではどんな授業を行っていますか?
「最近は文化祭で行うゲーム大会の企画を組んだりしました。」
「これにはプレイヤーだけでなく、運営側も体験してほしいという狙いがあります。」
――やってみてどうでした?
「とても楽しかったです!」
――eスポーツゼミの好きなところはなんですか?
「知らないゲームを遊ぶことで視野が広がるところです!」
――なるほど。そこで使うゲームは誰が決めるのですか?
「アンケートは取るのですが、生徒から聞いて色々なゲームを取り入れるようにしています。」

◇ eスポーツを知らない世代に魅力を伝えたい

――――仙台eスポーツ協会に加盟したとのことですが、協会ではどのような取り組みをしているのですか?
「現在仙台のeスポーツ協会に加盟しているのは企業ばかりで、実は学校は少数となっています。私たちはここで若い世代のための企画を提案したりしています。今は協会からゲーム会社などに繋がりを作って、サポートを受けながら大会を企画・提案などを行っています。」
――現在はどのような大会を企画していますか?
「校内eスポーツ大会の開催と、東北のぷよぷよの中学生大会を企画しています。今月中に予定しています。また3月あたりに東北全域を対象としたeスポーツ大会を主催しようと考えています。」
――今後星槎高校は東北のeスポーツ界で存在感を増していきそうですね。
「生徒たちがeスポーツを通じて仲間を作るなど、いろいろなことが出来るようになるのはうれしいです。そして頑張っている姿をいろいろな人に見てもらいたいです。あとはeスポーツを理解していない世代や知らない人たちにも魅力を伝えていきたいなと思っています。そういった活動を通して、学校でゲームでただ遊んでいるだけではなく、eスポーツが学びとして活用されているということを学校側でサポートしていきたいです。そしてのびのびとゲームができる環境を整えていきたいという考えです。」
――今後多くの生徒さんが入学するきっかけにもなりそうですね。
「生徒たちは興味を持ってくれるのですが、保護者の方にはあまり前向きではない人が多いのは事実です。そのためeスポーツに関するお話をオープンスクールで行うなど、eスポーツの時代を感じてもらえるような取り組みを多く行っています。」
では最後に今後の意気込みをお聞かせください!
「今年はコロナとかで色々できないことが多かったので、来年はみんなで集まってたくさんのゲームを遊んでいきたいです!」
「やりたいゲームをすぐできるような環境、設備を作りたいです!」
――本日はありがとうございました!
一同「ありがとうございました!」

はいっ☆というわけで星槎高校仙台学習センターゲーム部さんの取材の様子をお届けしました!生徒さんたちはもちろん、先生方も含めみんなでゲームを楽しんでいるとても素敵な学校でしたね♪

ゲームをプレイするだけではなく大会の企画・運営も行うなど、大好きなゲームに情熱を注ぎ続ける星槎高校仙台学習センターの今後がとても楽しみです!!

関連記事一覧