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第3回全国高校eスポーツ選手権を終えたYuki飯食べ隊&Sesa飯食べ隊の思いとは クラーク記念国際高等学校 秋葉原ITキャンパス

今回取材を行った学校は約1年ぶり、2回目となるクラーク記念国際高等学校 秋葉原ITキャンパス!2019年にはeスポーツ専攻が開講され、eスポーツから積極的に学びを取り入れている先進的な学校です。

同校ではAチーム『Yuki飯食べ隊』、Bチームの『Sesa飯食べ隊』の2チーム編成でここ2年ほど高校生大会に出場しています。名前が特徴的なので覚えやすいですが、『Yuki飯食べ隊』は2019年末の『第2回全国高校eスポーツ選手権』、夏に行われた『STAGE:0』のLoL部門でともに決勝大会まで勝ち残った実力派チームです!

しかし今年行われた第3回全国高校eスポーツ選手権では、Aチームの『Yuki飯食べ隊』が予選決勝でN高『Team no Plan』に惜しくも敗北。Bチームの『Sesa飯食べ隊』も同じく予選決勝でN高『KDG N1』に敗れ、決勝への道は閉ざされてしまいました。

今回の取材では大会を終えたあとの彼らの心情や、大会の舞台裏などを中心に色々お話を聞かせてもらいました!それでは写真と共に取材の内容をお届けします☆(取材日:2021.2.5)

【Yuki飯食べ隊】大村尚くん(JG/Funahwi 高3)、山田捷斗くん(sub/ponkotu23 高3)
【Sesa飯食べ隊】鬼島至雄くん(sup/siroshi15 高2)、上野壮志郎くん(bot/borutu 高2)

◇ Bチームの目標は「打倒Aチーム」
――Bチームのことについても教えてください!まず本大会に出場した感想はありますか?
「今大会でのBチームの完成度は非常に高いと思っていました。その分予選決勝で負けてしまったことはとても悔しかったです。」
――Bチームの試合中の想定や作戦はありましたか?
「Bチームは負けているときは弱く、勝っているときはAチームを超すくらい強いです。勝敗はその流れをコントロールすることで決まりますね。」
――なるほど、チーム内にキーマンなどはいるのでしょうか?
「鬼島くんは調子が悪いと結構落ちちゃう感じなので、僕がコールをしていました。」
――練習をAチームと共に行っていたとのことですが、AとBが試合をすると、勝敗はどんな割合になるのですか?
「新しいことを取り入れた最初の1,2週間はBチームに全く勝てませんでした。」
「チーム結成時は勝っていたのですが、新しいことを取り入れてからは負け続きとなり、結果半々くらいですかね。」
――それだけ戦い方が変わるとなると、とても大変そうですね
「今まで積み重ねてきたものが、全く違うものに変わるというのは、ゼロからのスタートみたいな感覚でした。そのため最初の2,3週間はチームに負荷がかかっていました。」
――鬼島くんはBチームリーダーとしてのプレッシャーはありましたか?
「そもそもBに選ばれたところから、落ちてしまったと落ち込んでいた時期がありました。そのときにここからどうしようとモチベーションを維持するのが難しかったですし、今後どんな顔してゲームをしていけばいいんだろうと考えていました。しかしチームを引っ張っていかなければいけない立場になってからは、一番最初の目標として打倒Aチームを掲げていました。練習試合では何回かAチームに勝てたこともあったので、自信を付けた状態で臨んだ大会でした。大会一週間前に新しい作戦を取り入れるなど、奇抜な作戦も立てました。コーチからの指示で普通は使わないキャラクターなどもたった1週間の練習のみで使いましたね。」
――打倒Aチーム、そしてN高を目標に様々なことに挑戦していたのですね。実際にN高と戦ってみてどうでしたか?
「第2回大会の手も足も出なかった戦いを思い出しました。1年ぶりに戦ってみて、こんな感じだったなという感覚でした。そしてあっという間に試合が終わってしまいました…。」
――試合中の作戦などは機能したのでしょうか?
「最初はいい感じだなと思っていました。敵の動揺を誘えたりと、試合の入りは全然悪くなかったです。しかし気が付いたら負けていました。本当に一瞬でした。」

◇ 出場をかけた1V1?!
――ちなみに予選決勝の時には山田くんが出ていませんでしたね?あれも作戦だったのでしょうか?
「実は当日の朝までは僕が試合に出場する予定だったんです。」
――ではなぜ出場しなかったのでしょうか?
「大会当日は練習をしながら本番を迎えるため、朝からみんな集まっていました。しかし私たちのチームメンバーはとても緊張しやすく、案の定当日もみんながそわそわしていましたね。そこで今日のトップレーンは山田と1年生のtoriyaki514のどちらかにしようかという話になりまして。どちらも実力は同じくらいでした。そこで1v1をやって、勝った方が試合に出るということになりました。しかしそこで山田くんが負けてしまったというわけです。」
――本番前に出場をかけた1v1をしていたとは驚きです!
「そもそもあれは緊張しすぎじゃないのということで始まった肩慣らしの1v1だったんですよ。それで結局負けちゃったんですが…。でもあのときの僕はいつも通りだったと思うんですけどね~。」
「あれは絶対に山田が勝つと思っていたよ(笑)。」
「周りも全員そう思っていたよー。」
「そわそわしていたから負けたんじゃ…。」
「俺いつもそわそわしてると思うけど!?」
――周りのみんなは山田くんが出ると思っていたのにって感じなんですかね?
「負けちゃったので出場はできませんでした…。」
「彼の一番の強みはレーン戦で負けない、有利を取られないというところです。それを後輩に負けてしまったということで、これは後輩を出すしかないという判断になりました。」
「その分一番悔しがって一番泣いていたのも山田くんでしたね。」
◇ 強かったチームは?
――対戦してきた中で強かったチームはありましたか?
「正則学園高校の馬車と奇妙な仲間たちですね。頑張ってゲームを戦っていたなと思いました。これから1年生たちのいいライバルになって、一緒に育ってくれればなと思います。」
「僕は2つありました。1つはグループCの決勝で当たった岡山山陽高等学校です。ランクが高いことや、チームプレイを重視していたので戦っていて面白い相手でした。」
「僕も岡山山陽は戦っていて危ないなと感じました。」
「もう1つは初戦か2戦目で当たったクラークの別のチームですね。今回はクラークが多かったんですよ。来年度には板橋にも新しくeスポーツを中心にしたクラークの学校が新設されるなど、クラーク全体でeスポーツの熱が高まっています。同じクラークでも知らないチームや選手と戦えたのが面白かったです!」
◇ 今後の展望
――今後についてお聞きしますね。大村くんと山田くんは本大会が最後だったのでしょうか?
「高校生として出場するのはこれが最後でしたね。」
――お2人は今後どういった進路を希望していますか?
「進学先でもLoLは必ずプレイします。そしてこれからもeスポ―ツを学んでいきたいと思っています!」
「僕はどの学校へ進学するか迷っていますね。」
――そういえば大村くんはLJLのスカウティングにも参加されていましたよね?
「はい!スカウティングではオンライン上で決められたチームを組んで参加していました。」」
――大村くんはプロ契約に興味はありますか?
「もちろんあります!」
――大会であれほど注目されているならば、そういったお誘いもあるのでは?
「ないですね。自信がない性格なので自分からも行くことはないです。それに完璧主義なので、あまり仕上がっていない状態で入りたくないということもあります。」
――大村くんにはただならぬプロ意識を感じますね!ちなみにプレイヤー以外でやってみたいことはありますか?
「コーチに興味があります。」
「僕もコーチやってみたいです!あとはゲームについて深く調べることが好きなので、アナリストをやってみたいなとも思っています。」

◇ チームの雰囲気を残していきたい
――そういえばお2人がLoLを始めたのはいつからなんですか?
「この学校に入ってから始めたので、大体2年半ですね。」
「僕は3年半くらいですね」
――まさに高校時代はLoL漬けだったんですね!LoLをプレイすることで、どういった影響があったと考えますか?
「大会に出場する機会が多いこともあって、インタビューになれることができました。あとは苦手だった人前に立つということを出来るようになりました。」
「僕はずっとLoLの話しかできないので、共通の話ができる友人がたくさんできて良かったです。」
――お2人の姿を見て、後輩の皆さんも思うところはありますか?
「先輩方が卒業しても、このチームの雰囲気を残せるように努めたいです。eスポーツ専攻が認められるキッカケをこの2人が作ってくれたので、これからもっと広げていきたいです。」
――大会や試合に関しての目標や意気込みはありますか?
「次の大会でメンバーも一新すると思うので、AとBチームに注目してほしいです。同じ学校のチーム中でもポジションを狙うなどの奪い合いが激化していて、それぞれが負けられない戦いになっています。僕自身も大きな決断の場に立たされているので、今後に乞うご期待です!」
「僕は大会で優勝したいですね!」
――3年生の皆さんは本当にお疲れ様でした!残る皆さんも優勝目指して頑張ってくださいね!本日はありがとうございました!!
一同「ありがとうございました!」

この後は顧問の笹原先生にもお話をお伺いしました。

◇ 生徒の活躍がeスポーツを活性化させた
――やはり大村くんたちのインパクトって凄かったですね!eスポーツ専攻を引っ張っていたんじゃないかと思っています。クラークの新しく新設された高校も、やはりそういった秋葉原ITキャンパスのeスポーツの活躍の影響があったということでしょうか?
「e スポーツについては様々な議論があるなかで、秋葉原で段階的にスタートしたという経緯があります。 そういった中で選手たちの活躍が認められ、それが新たにクラークネクスト東京のキャンパスを設ける等、クラーク全体に素晴らしい影響をもたらしてくれました。」
――クラークネクスト東京にはeスポーツアリーナもあるなんてすごいですよね!かなり学校としてもeスポーツに力を入れていくのでしょうか?
「他のキャンパスも全国規模でeスポーツが活性化しているんですよ!そこの中心になるのがクラークネクスト東京と秋葉原ITキャンパスです!」
――今大会は他のクラーク高校のチームが多く出場していましたね。
「あれは授業の一環として、成果発表としてチームを出場させていたそうです。ただ来年からは1キャンパスで3~4チームも出すつもりはないですね。数を絞ってその分完成度を挙げたいなと思っています。」
――クラーク秋葉原のチームはお互いに切磋琢磨して、出るべき人が出られるように絞っている印象を受けました。
「大会ではとてもいい経験をさせてもらっています。なので選手たちには適当に出場して欲しくないんです。何もしなくても出場できるのだったら、それは大会の価値を私たちが下げてしまうことになります。そこで私たちが面倒を見られるチーム数として、秋葉原では2チーム出場させていただきました。」
――そういった意図があったのですね。それにしてもYuki飯食べ隊とSesa飯食べ隊の2チームはとても印象に残るチーム名です(笑)。
「高校生のeスポーツシーンは新しいチームが出てきて、古いチームが卒業と共になくなるという形が多いんですよ。これではあまりにも寂しいので、この2チームはクラークのブランドにしていきたいな思います。それで「クラークのYuki飯食べ隊に入りたい!」って言ってくれる子が出てきたら嬉しいですよね。」
――確かに一時だけでなく、今後もこのチームを残していきたいですよね。
「しかしYuki飯食べ隊の名前は没になりかけたことがありました。N高のKDG N1みたいなかっこよくインパクトのある名前にするよう言われたのですが、それではN高の二番煎じですよね。そこで逆にちょっとださいくらいで親しみのある名前でいきたい!ってことになり、このチーム名になりました。」
――今回は1か月前に新しいコーチを入れて、チーム全体でN高を倒すしかないと一丸になっている印象を受けました。特に大会直前で新しいことを始めることに、チームから反対の意見は出なかったのでしょうか?
「反対意見はありませんでした。そもそも選手たちには相談もしていないので(笑)。しかしこれには生徒たちを伸ばすという狙いがあったんですよ。前までは私とYukiさん、Sesamiさんの3人で指導を行っていました。また3人とも似たような考え方で、それを元に生徒たちを見ていました。一方今見てもらっている新しいコーチはその逆の考え方の人です。現状の関係を壊し、新たな考え方を取り入れることで選手を伸ばせると考え、新しいコーチにきてもらいました。正直YukiさんとSesamiさんからは疑問の声も上がったのですが、打ち合わせや顔合わせを通してチームに組み込みました。」
――新しい環境で育つ生徒たちへどういったことを期待していますか?
「今クラークのeスポーツ専攻に在籍している鬼島や上野たちを含む、初めてLoLを習いに入学してきた人たちが今年で3年生になります。つまり鬼島とか上野はeスポーツ専攻の第1世代で初年度の子たちなんです。それが3年目になるということで、私としては専攻内のモチベーションの質を上げていきたいなと思っています。LoLはゲーム自体がすごく難しいので、途中でみんな辞めちゃうんです。それでほかのApexやValorantを選んでしまいがちです。そこでどういう風にLoLを上達していくかをしっかりと教えていきたいと思っています。そして3年生には、自分たちが専攻のモチベーションを決めるんだから、君たちが責任をもってプレイしなさいと伝えています。」

クラーク記念国際高等学校秋葉原ITキャンパスのオンライン取材はいかがだったでしょうか。私たちもオンライン取材を通して、クラーク秋葉原の皆さんのLoLに対する熱意を強く感じました。また生徒の皆さんや先生方が一丸となって、本気でLoLに取り組む様子を見ていただけに、決勝に進めなかった悔しい気持ちも同時に感じました。

しかし大村くんや山田くんが卒業してもLoLを続けていきたい!と笑顔で話していたことや、在校生の皆さんと先生方がこれからの目標を熱く語ってくれたことからも、クラーク秋葉原チームの底知れぬ情熱を見ることが出来たのではないでしょうか!

Yuki飯食べ隊とSesa飯食べ隊の皆さんには、これからもLoLを真剣に、そして楽しんでプレイし続けてほしいですね☆

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