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スマブラ国内トッププレイヤー「世界一のロックマン」Kameme選手独占インタビュー☆

っという訳で今回は☆大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL(以下、スマブラ)の国内トッププレイヤーとして活躍し、数々の功績を勝ち取ってきた男。ゲーミングチーム「RayRoad Gaming」所属のKameme(かめめ)選手に独占インタビューを慣行!!

2016年、突如として現れた新星Kameme選手は、日本で開催されたスマブラ大会を連覇し、勢いそのままに遠征した世界大会の大舞台『EVO 2016(Evolution Championship)』にてなんと準優勝を飾り、日本人初(当時)となる快挙を果たしたんです☆

その後も国内外のビックトーナメントに参加し、優勝を幾度となく勝ち取ってきたKameme選手♪ゲームとの出会いやプロとしての道を歩み始めたきっかけ…今後の展望などなど盛り沢山に詳しく聞いて参りました☆(取材日:2020.03.23)

#01/ 「Kameme」の由来って?

ーー初めまして!早速ですが、Kameme選手のお名前の由来を教えて頂けますか?

Kameme「自分がやってたゲームが『スマブラX』で今から2個前の作品なんですけど、その時に4つ上の兄のおさがりでゲームを貰ったんです。お兄ちゃんが元々『かめむし』っていう名前を使っていまして。」

ーーお兄さんが『かめむし』という名前で登録してたんですか(笑)?

Kameme「そうなんです。それで、僕は名前の変え方が分からずそのままプレイしていたんです。そうしてるうちにオンライン上の対戦でちょっと強いな、という風にわりと名が知られるようになってきて…。変えるに変えられなくなってしまいました(笑)。」

ーーそうだったんですね(笑)。身近な人からは何と呼ばれているんですか?

Kameme「かめめ…。かめ、かめさん、とかですね(笑)。」

#02/ 世界一のロックマン使いに聞く!その魅力とは

ーースマブラでロックマンを使い始めた理由はあるんですか?

Kameme「ロックマンはスマブラXの時には居なくて、次の『スマブラ for Wii U』というゲームで初めて出たんです。その時にちょっと面白そうと思って使ってみたんですけど、はじめは『自分には合ってない』『弱い』と思って使うのを止めたんです。」

ーーそうだったんですね~。

Kameme「それで発売してから1年経ってロックマンをもう一度使い始めたら…まぁ、やばいくらい結果が伸びまして(笑)。最初の頃と比べるとある程度キャラクターバランスのアップデートが落ち着いてきていたので、ロックマン一本に絞ったら結果がかなり伸びました。それからずっと使ってるので、今4、5年くらい経ってます。」

ーーロックマンは何が良かったんですか?

Kameme「スマブラXの時からキャラごとにアイテムを作って、そのアイテムと同時に戦えるみたいなキャラがいるんですよ。ロックマンもそういうキャラで、アイテムが作れるんです。メタルブレードといって歯車みたいなアイテムがあるんですけど、それを自分で作って色々できるのが好きです。」

#03/ YouTube配信で意識していること

ーー今YouTubeの方も定期的に更新されていますよね。動画づくりで意識していることはありますか?

Kameme「今のところ自分=ロックマンではあるので、ロックマンの動画に関しては出すようにはしています。自分が器用な方ではあるので、いろんなキャラクターを使えるので、そのキャラクターの魅力を伝えるための好プレーが出たらそれを動画にしたりとか。いろんなキャラを触るようにはしています。」

ーーロックマンを推奨するという感じ…ではないんですか?

Kameme「推奨とかではないんですが、視聴者から希望をもらうことが多いんです。ロックマンを使ってるところが見たい、使えるようになりたいとか、どうやって使ったらいいの?とか。自分が生放送メインで配信することが多いんですけど、その時に聞かれることが結構多くて、それなら動画に出しちゃおうっていうのもあって。スマブラSPが発売してすぐはロックマンの動画ばかり出してましたね。少しでも参考になればいいなという気持ちでいます。」

#04/ 「強い行動」と「弱い行動」をやっていくうちに導き出した

ーーKamemeさんが意識しているスマブラ上達の秘訣ってあるんでしょうか。

Kameme「そうですね…(笑)。自分はスマブラXからやってるというのもあって、同じゲームでもあるのでかなり“貯金”があるんですよ。」

ーー経験値の貯金ですね。

Kameme「当時何を意識していたかっていうと、特に上手くなるっていう意識が無くて、単純にゲームが面白いからひたすら対戦を繰り返してたんですね。その中で『強い行動』『弱い行動』というのがあって、弱い行動をすれば、自分より上手い人にはやっぱりやられちゃうし。強い行動をしたら、自分と同じくらいの実力とかそれよりちょっとだけ強い人とかにも通ったりはするんですよね。…というのを、やっていくうちに自分で覚えたんです。」

ーー昔から、割と冷静に分析する方だったんですか?

Kameme「いや、最初はできなかったですね。1、2年すると、自然とできるようになりました。」

#05/ 地元最強スマブラーな小学生時代

ーー初めてやったゲームは何でしたか?

Kameme「ゲームは色々やっていたんです。それこそスマブラは一番最初の64(*1)の時から。ただ友達とちょっと遊ぶ程度で、そんな必死にやってる感じではなかったんです。その後、スマブラXからオンライン対戦が追加されたので、やってみたら面白くてハマっていった…という感じです。」

(*1)/64…NINTENDO64(ニンテンドウろくじゅうよん)、略称「ロクヨン」で親しまれた任天堂のゲーム機

ーースマブラは遊び始めた当初から結構強かったんですか?

Kameme「小学生の時だったんですが、地元最強みたいな感じでした(笑)。これはネタなんですけど、仲間内では強い方で、やっぱり世に出たらめちゃくちゃ弱いわけです。周りには勝てるちょっとゲームが上手い…みたいな小学生でしたね。」

ーー上には上がいたと(笑)。たしか10代で初めて大会を制覇したとか…。

Kameme「17歳の時初めて大会で優勝しました。『スマブラX』の後期というか次の作品が出る少し前で、プレイヤーが若干減っていたというのはあるんですけど、強い選手も参加してたし当時はかなり嬉しかったと思います(笑)。」

ーー元々プロチームに所属することを希望していたんですか?

Kameme「RayRoad Gamingに入る前はDNG(DetonatioN Gaming)に入っていたんですけど、自分が入る前からDNGにいたスマブラのプレイヤーの方とも仲良くさせて頂いていて、『そういう道もあるんだ』っていう風に見ていました。でもソフトの発売当初は自分には程遠いと思ってたんです。試合で結果が出るようになって、自分もいけるのかな…という感じで視野に入れ始めましたが、その時正社員で働いてたんですよ。」

ーー既に就職されていたんですね!

#06/ 国内大会を制し、EVO2016で快挙を成し遂げる

Kameme「学生とかと比べるとスマブラはあまり触れていない時で、たまにオンラインで対戦をしていたくらい。社会人をしていた2016年のGW頃にあった大会に出たら、その時に優勝したんです。

さらにその次の日にあった大会でも優勝して。その時の優勝者には海外大会Evolution(以下、EVO)の参加と渡航費が出るっていうものだったんです。優勝したから、渡航費出るのか…海外行ってみるか…という感じでした。それで一番有名だったEVOに出たら、準優勝したんです。すごいトントントンって上手くいっちゃって(笑)。」

ーー初めての世界大会、一番有名な大会への参加でプレッシャーはなかったんですか?

Kameme「ありましたありました!海外自体初めてでしたし、時差とかあるんだ…って感じでしたねその時は(笑)。」

ーーしかし波の乗り方がハンパじゃないです(笑)。スマブラのEVO準優勝は日本人では過去最高位なんですよね。

Kameme「そうですね。2位は日本人最高順位です。」

ーー相当注目されたんじゃないですか?

Kameme「や〜…ばいくらいされました(笑)。当時、何十大会もずっと連勝で優勝していたチリの選手がいたんですが、その人と当たって、ボコボコにしちゃったんですよ。大会参加した時ロックマンっていうのがすっごい珍しいキャラクターで、相手も対策できてなかったんです。」

ーー使ってる人がいなかったんですか!?どちらかというと人気キャラだと思っていました。

Kameme「出た当初は人気でした。『ロックマンカッコイイ!Mega Man!』みたいな感じですっごい騒がれてたんですけど。ふたを開けてみたら誰も使ってなくて。」

ーーそれはやはり勝利の後押しをする要素になったんですか?

Kameme「そうですね。やっぱり知られてないっていうのはかなり強みなんですよ。こっちは一方的に知ることができるので。自分がそれまで大会で勝ってなかったというのもあり動画が残ってなくて、あまり知られていない状態で優勝を重ねることができたというのはあります。」

#07/ ものの2、3分でプロチームとの契約が決定

ーーEVOから戻って、プロ契約をされたのはその後だったんですか?

Kameme「EVOは本当に運が良かったんですよ(笑)。運が良くて、そこから結構注目を浴びるようになりました。Twitterのフォロワー数とかも伸びて…。直後にもう一回オフラインの大会があったんです。その時の規模が…確か200か300人くらいの規模だったと思うんですけど、そこでまた優勝できたんですね。そしたらDNGの方から声をかけて頂いて。ものの2、3分で(プロチーム入りが)決まっちゃったんです(笑)。」

ーープロチームに入る決心をしてから、ご家族はどんな反応だったんですか?

Kameme「最初はやっぱり大反対でした。ゲームに理解が無かったわけではないんですけど、ゲームでお金を稼ぐってなると、どうやって?どこから?って。

やっぱり心配だったんだと思うんです。自分が若かったのもあって言い合いになったこともあったんですけど、最終的には『自分のやりたいことをやりな』って言ってくれました。」

ーーEVOが2016年の夏だったんですよね。その年のうちにプロ入りが決まったんですか?

Kameme「2016年の2月くらいから日本の大会で一桁に入れるようになっていて、EVOが夏だったので8月あたり、その後も優勝が続いて、その年のうちにプロ入りが決まって…1年でめっちゃ変わりましたね。」

ーーまさしくKameme選手のターニングポイントだったんですね。

#08/ プロ活動を始めてからの苦悩

ーープロゲーマーになってから4年間スマブラのプロ選手として活動されてきたわけですよね…!その間に大変だったことはありましたか?

Kameme「まぁ…もちろん(笑)。やっぱり、さっきお話しした通りロックマンっていうのがあまり知られてなかったっていうのが大きいです。それで勝ててたっていうのがあるんですけど、やっぱり大舞台で勝った以上動画が残りますし、注目されるから対策も積まれるようになるわけです。で、そのプロ契約後に行った大会が確か10月頃にあったんですけど、そこでは結構ボロボロにされてしまって…。」

ーーなるほど!かなり対策がされた状態になってしまったと。

Kameme「そうなんです。あぁ、まじか…みたいな。そこから結構結果が出ない時期があったんですね。チームに所属してから半年くらいは海外で結果があまり出なかったという感じで。」

ーー結果が出ないという時期が続いたと…それは苦しいですね…。

Kameme「めちゃくちゃ苦しかったです。めちゃくちゃ。」

ーーどういう風にモチベーションを維持してたんですか?

Kameme「そうですね…自分が勝ってる時の動画を見返すのが一番のモチベーションだったりします。」

ーーキャラクターを変えようとなったりしたんですか?

Kameme「後々変えたというか…もう1キャラ使おうっていう風にしました。ロックマンで売れた以上、ロックマンを捨てられないです(笑)。」

ーーなるほど(笑)。RayRoad Gamingさんに所属が決まったのは2018年でしょうか。直近の大会成績はどんな感じなんですか?

Kameme「そうです。今の『スマブラ SPECIAL』が発売したと同時に加入しました。最近の大会での優勝がここ1年で…3回か4回くらいは。割と1年にしては結構結果を残せてる方かなと思います。」

ーーおぉ!さすがですね(笑)。

#09/ EVOの大舞台で戦いたい

ーー過去から振り返って一番記憶に残っている大会はなんでしたか?

Kameme「もう、そうしたらEVO一択なんですよ。自分の人生を変えた大会ではあるんですよね。なんならそのイメージを持ってくれてる方が多いんです。『EVOで2位だった』みたいに覚えてくれてる人が多いので。」

ーーEVOに関して今どんなふうに思っていますか?

Kameme「EVOって3日開催なんですけど、2日で終わる種目と、3日目まで続く種目っていうのがあるんです。その3日目まで続く種目に関しては、普段のステージとは違うステージで対戦することになるんですよ。めちゃくちゃ大きいステージで、モニターが何個も付いていて、どこでも観れるような。」

ーーオフラインの醍醐味みたいなステージですね!

Kameme「はい。2016年のスマブラWii Uは2日開催で終わっちゃっててその大舞台でやれなかったんですけど、その年が盛り上がりすぎて、次の年から3日開催になったんです。ということは、3日目にいくとその舞台でできるわけじゃないですか。その年からかなり意識するようになりましたね。あの年が3日開催だったらあそこだったな…とか今でも思うんですけど(笑)。」

ーーなるほど!2017年から3日目までやるようになったと。

Kameme「EVOに行くたびに、その舞台に立ちたいがために3日目までは行こうと。トップ8が3日目に入れるので、8位以内に入りたいと、今でも思っています。」

ーーそれだけ大きい舞台だと、興奮というか立つだけでものすごいアドレナリンが出そうですね。

Kameme「そうですね、プレイヤーだったら誰しもが憧れる場所だとは思います。」

ーーKameme選手、今後どんなプレイヤーになっていきたいですか?

Kameme「勝てるうちは勝ち続けてたいというのがあって。やっぱり、自分の今の活動としては大会に出るのがメインなんです。なので、大きな大会とかで優勝するのが今の一番の目標です。やっぱりやってるからにはてテッペンを目指さないと。」

ーーいや~力強いコメント頂きました!テッペンいい言葉ですね。今日はありがとうございました!

こう言ったら失礼ですが、イカつい見た目とは裏腹に「品がある言葉のチョイス」をする知性派プロゲーマーKameme選手☆数々の実績を引き下げながらも更にテッペンを目指すという向上心の強さをも併せ持っています!

「ゲーマーゲーマー」ではこういったプロ選手の取材というのは多くはありませんが、将来プロeスポーツ界を志す高校生ゲーマーや10代プレイヤー達の良き道標(みちしるべ)となるべく貴重な経験談だとも思います☆

どの世界にも先人あって道が切り開かれる。この独占インタビューを読んで”何か”を感じてくれればそれは幸いな事です☆最後までありがとうございました…!!

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