練習時間ほぼ無しで大会に挑んだ!? – 城南静岡高校ワープロ部
今回は静岡県にある城南静岡高等学校(以下、城南静岡)のワープロ部を取材しました!
『第4回全国高校eスポーツ選手権』ロケットリーグ部門でブロック予選準決勝まで駒を進めた城南静岡ワープロ部ですが、練習期間がほとんどない中での結果だったとか!?
またハプニングだらけの修学旅行のお話なども伺いました!
写真左から…前島陸くん(高2)、小林尚瑚くん(高2)、樋渡蒼真くん(高2)
楽しいときは上達を感じられたとき
――本日はよろしくお願いします!皆さんはワープロ部でeスポーツをしているとのことですが、部員は分かれて活動しているんですか?
「検定前はワープロの活動もするのですが、基本的にはeスポーツの活動がメインです。1年生は検定の勉強が中心で、2年生以降は割と好きなことをしています。」
――2年生からeスポーツ中心に活動できるんですね。昨年行われた『第4回全国高校eスポーツ選手権』ロケットリーグ部門ではブロック予選の準決勝に進出していましたが、ワープロ部がeスポーツの活動を始めたのはいつ頃なんでしょうか。
「2021年度からですね。『第4回全国高校eスポーツ選手権』の練習もギリギリの期間から始めて、エントリーもギリギリだったので正直1回戦で負けるかなと思っていました。試合で勝てた時には全員テンションが上がっていましたね(笑)。」
――練習をあまりできていない状況での大会出場だったんですね。年々大会のレベルが上がってきている中で実績を残せたのはスゴいです!eスポーツの活動を始める前からロケットリーグをプレイしていた人はいますか?
「自分はロケットリーグが無料化する前に少しだけやっていました。前島くんは大会に出る直前くらいから始めましたね。」
「無料化してから気になってプレイしましたが、それから大会前まではプレイしていなかったです。」
――経験者がほとんどいない状態で勝ち進めたんですね!それでは大会に出場してみてよかったことはありますか?
「自分の実力がどれくらいか分からないで大会に出場しましたが、それを通して自分の実力や他の高校が何をしているのかを知ることができたので出てよかったと思っています。」
「ガチ勢ではないので『負けた、次頑張ろう!』と楽しめたことです。練習や試合で自分の上達を感じられたときも楽しんでいました。」
「ゲームは1人でプレイすることが多いんですが、チーム戦でやることになって皆で遊ぶ楽しさを知ることができました。またメンバーと練習して技術を上げるのが楽しいことに、大会を通して気づけてよかったです。」
――やはり上達を感じられると楽しいですよね!今後の成長に向けて技術面での目標はありますか?
「空中でボールを取るのが難しくて、短い期間では練習が足りなかったので練習して極めたいですね。」
「チームとの連携も大切ですが、時間が足りなかったと感じているので次は練習に時間を取ってレベルを上げていきたいです。」
「空間把握が上手くできなくて連携ミスがあったので、それを減らせるように練習していきたいです。」
目指すのは実況者・今までにないゲーム体験!?夢は尽きない
――今後eスポーツやゲームに関してやってみたいことはありますか?
「自分はゲーム実況者をやってみたいですね。YouTuberに憧れがあって、何かしたいと思ったときにゲーム実況に出会ったのでそう思っています。」
――ゲーム実況は昔からずっと人気ですよね!今実況するならどのゲームをプレイしますか?
「マインクラフトやスプラトゥーン、フォートナイトですね。1人でやるより皆でやる方が楽しいので、複数人でできるゲームをプレイしたいです。」
――グループ実況も興味がありそうですね!他の方は何かやってみたいことはありますか?
「小学生の頃からプログラミングをしていて、ゲームを作っているんです。それを他の人や多くの人に遊んでもらいたいと思っています。」
――小林くんは趣味がゲーム制作なんですね。
「そうですね。だからPCにUnityやUnreal Engineといったゲームエンジンが入っていて、自分でゲームを作っています。」
――かなり本格的ですね。ちなみにゲーム制作をやり始めるきっかけはあったんですか?
「小学生の頃はPCを持っていなかったのですが、ニンテンドー3DSに基礎的なプログラミングができるソフトがあったんです。そこから始めてゲーム作りにハマりました。今でも3DSを持っていて、そのソフトでたまに遊びますね。」
――プログラミングができるゲームがきっかけでPCを使ったゲーム制作まで発展するプレイヤーがいるとは、ゲーム制作者冥利に尽きる感じがしますね。それでは今後どんなゲームを作りたいと思っていますか?
「今でもたくさんの種類のゲームがあるので、今までとは違う特徴的なゲームを作りたいです。この発想はなかったなと思われる、他ではないゲーム体験をできるものを作りたいですね。」
――それは楽しみ!制作されたらぜひプレイしてみたいです。
「今では世界中で人気のマインクラフトも、登場するまでなかったタイプのゲームで売れているんですよね。なので自分もマインクラフトのように新しいジャンルを確立できるゲームを作ることが目標です。」
ハプニングだらけの修学旅行!?
――みなさんは神戸や長崎に修学旅行に行かれたとのことですが、その中で思い出に残っていることはありますか?
「一番印象的だったことは友達の財布がどこかに行ってしまったことですね。」
「いろんなところに聞きに回ったんですが結局見つからなかったですね。それで友達は先生からお土産代1万円を貰っていました。被害届も出すくらいのハプニングでしたね(笑)。」
――それは大変でしたね…!貴重品は肌身離さず持っておけっていう教訓になりましたね(笑)。ほかに修学旅行でよかった出来事はありますか?
「ハウステンボスにVRコースターというものがあって、それに乗ろうとグループの人と話していたんですが、最後まで場所が分からなかったんです。そして入口に戻ってきたら、入口の近くにあったんですよ!ただ時間はギリギリだったんですが、なんとか乗れました。見つからなくて大変でしたが最後にいい思いができてよかったです。」
――ドタバタじゃないですか!(笑)。でも良い土産話になりましたね。ちなみにVRコースターはどんな感じだったんですか?
「ジェットコースターの速度や高さの世界記録があるんですが、それを大幅に超える体験ができるコースターでした。最初は大したことないんじゃないかと思っていたのですが、シートが本物のように動いたりしたので迫力とスリルが感じられましたね。」
――なんだか行ってみたくなりました。財布の件やVRコースターの件、良くも悪くもハプニングで一杯でしたね(笑)。修学旅行といえば地元の甘味や食べ物を楽しんだりはしませんでしたか?
「長崎でカステラの切り落としが500円ほどで売っていたのですが、量も多くて当然味もよかったので印象に残っています。」
「スーパーで売っているものとは当然おいしさが違いましたね。あとチョコがかかったカステラもあったのですが、それも美味しかったです。」
――カステラというとそのままのイメージですが、チョコで覆われたものがあるんですね。
「種類が本当に多くて、普段は絶対に売っていないようなカステラがたくさん売っていました。それを食べ比べ出来てよかったです!」
――すごく気になります(笑)。チョコ以外に風変わりなカステラはありました?
「ほとんど試食ができたのですが、アールグレイカステラというのがあって、紅茶の香りがしっかりしていておいしかったです。家族がアールグレイを好きだったので買って帰りました。」
タイピングが得意な樋渡くん。タイピング大会参加も視野に
――小林くんは好きな言葉が『勉強よりゲーム』とのことですが、なぜこれが好きなんですか?
「勉強もしますが、ゲームをしている時間の方が多いんですよね。勉強をした方がいいという人も勿論いますが、大会やeスポーツを通して得られた知識やチームワーク、経験が得られたんです。だから勉強も大切だけどゲームでも学べたことがあるよ、ということでこの言葉を選びました。」
――確かにゲームをやることで、ある分野にハマるということもありますよね。樋渡くんの特技はタイピングとのことですが、どのくらい得意なんですか?
「『寿司打』というブラウザゲームの1万円コースで3000円得してクリアできるくらいです。ある人の切り抜き動画を見たらこれがすごいことだと分かったので特技としています。」
――なかなかすごいですよね!タイピングの大会もあったりしますが、参加してみたいと思いますか?
「やってみたいとは思うんですけど、大会自体知りませんでした。この後調べてみようと思います。大会名が分かったら練習して挑戦してみたいですね。」
――ぜひ挑戦してみてください!樋渡くんの座右の銘は『思い立ったが吉日』とのことですが、なぜこれが座右の銘なんですか?
「やりたいと思ってもすぐにやらない性分なので、意味を調べてみて自分に合った言葉だと思って座右の銘にしました。ただまだ実践できていないのでこれから頑張ります(笑)。」
――それでは早速タイピング大会に向けて実践ですね!
目指すはYouTuber、ゲーム配信、新たなジャンルのゲーム制作!
――皆さんの将来の夢や、今後挑戦してみたいことはありますか?
「大会の運営をやったりゲーム配信をしたりしてみたいですし、プログラミングにも興味があるので勉強したいと思っています。」
「僕はYouTubeで動画配信を頑張ってテレビに出られるくらい有名になりたいですね。YouTubeで人気になることが一つの夢で、あわよくばテレビのトーク番組とかに出られたらと思っています。」
「自分の作ったゲームを世に出したいですね。会社に入ってゲーム制作に関わるのが一般的ですが、最近は個人で作って流行っているゲームも増えているんですよ。会社だと自分で作っても会社のモノになってしまうという事もありますし、自分でやりたいことができないこともあると思うので、自分の好きなゲームを個人的に売ってヒットさせたいです。」
――皆さんありがとうございました!
いかがでしたか?
3人で一緒になって話したり、話している人に顔を向けたりと3人の仲の良さや礼儀正しさが伝わってくる取材でした!
小林くんはゲーム制作にとても意欲的なので、将来新たなジャンルのヒット作品が小林くんの手によって生み出されるかもしれません。
また樋渡くんと前島くんはゲーム配信をしてみたいとのことでよきライバルになりそう。期待が高まりますね!
それぞれが目指す場所で活躍している姿を見るのが楽しみですね!
ゲーマーゲーマーでは引き続き高校eスポーツ部に取材を続けていきます☆次回をお楽しみに!
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