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『STAGE:0 2021』優勝!「N1」メンバーrre選手密着取材第5弾!~rre選手とmomo tqt選手と、NaiNa選手と~

ゲーマーゲーマーでは高校生『League of Legends』(以下、LoL)チーム最強と名高いN高等学校「N1」のメンバーであるrre選手に数か月にわたる密着取材を敢行!

第5弾としてN1のrre選手と、今年現れた新星momo tqt選手(以下、momo選手)、そして今年の「N1」を優勝まで導いたリーダーNaiNa選手に取材を行いました!
新リーダーとの関係性や、大会の裏話などここでしか聞けないお話をお楽しみください!

#01/最近、何してる?

(写真左上) rre選手(二年生)
(写真右上) momo tqt選手(三年生)
(写真左下) NaiNa選手(三年生、N1リーダー)

――本日はよろしくお願いします!『STAGE:0 2021』優勝おめでとうございました!大きな大会が終わり一段落したところだと思いますが、皆さんは最近は何をしていますか?
「最近まではアカデミーリーグ(※1)の練習で忙しかったですね。なので、それが終わってからは自分がやりたかった事をやったり、友達と『Minecraft』をしたりしながら練習しています。」
「僕もアカデミーリーグ期間中は毎日練習試合がありました。今は次に出場する『U19eスポーツ選手権』に向けての練習をしています。あまり他のゲームをしたりすることは無いですね。」
「僕は『STAGE:0』が終わってからもずっとLoLをしていたのですが、最近は少し『StarCraft II』というゲームをやっていますね。LoLに比べたら微々たる時間ですが(笑)。」

(※1)アカデミーリーグとは、『LJL 2021 Academy League』というLoLのプロチームに所属しているサブ選手が出場できる大会。rre選手は『DetonatioN FocusMe』(以下、DFM)、momo選手は『Crest Gaming Act』(以下、CGA)、NaiNa選手は『Sengoku Gaming』(以下、SG)というチームでそれぞれ参加していた。

――皆さん大会続きで忙しそうですね。momo選手はLoL以外に楽しめるゲームが見つかったみたいで良かったです!(笑)。NaiNa選手には初めての取材となりますが、Naina選手への印象を教えてください。
「お転婆で、お調子者ですね(笑)。それが一番合ってると思います。人前では明るいんですが、裏では割と緊張してたりします(笑)。彼がリーダーで凄く助かっています。」
――確かにNaiNa選手は大会インタビューなどでかなり緊張していたように見えました。取材やインタビューなどを受ける事は慣れましたか?
「大会のインタビューだとカメラなどで色んな人に見られているんだな、というので嚙んだりするのが恥ずかしくて(笑)。取材とかだと上手くまとめてもらえるのであまり緊張はしていないです。」
「待ってください!取材前に話してたんですけど、NaiNaが『やばい、俺なにも考えてないよ!』って焦ってましたよ!(笑)」
「普段は大体こういう事を聞かれるのかな、というのを予想して言いたいことや考えていることをメモ帳などにまとめているんですが、今回はしてないです(笑)。」

#02/『STAGE:0』はどうだった?

STAGE:0 eSPORTS High-School Championship 2021 実行委員会

――では次に、『STAGE:0』を優勝した率直な感想をお聞かせください!
「率直な気持ちとしては、本当に安心しました。去年は先輩たちと出て優勝することができましたが、その先輩たちは卒業しちゃったんです。だから今回はちゃんと連覇を繋げられるか、ということを前日までずっと考えていて不安になっていました。」
「個人的には昨年まではN1に所属していなかったので、3連覇ということにはあまり縛られていませんでした。今まで優勝を目標にN1として活動していたので、達成感というか『あぁ、やったな。』っていう気持ちですね。」
「僕も色んなインタビューで『先輩からの3連覇を繋ぎたい!』と言っていたのですが、正直な話あまり実感がなくて(笑)。でも、二年生のときにN高に転入してからは、僕もN1に入って優勝したいという気持ちが強かったんです。なので、今年やっと入って優勝できたのが嬉しかったですね。二年生の時にも2回大会に出場したのですが、両方負けてしまったのでなおさらですね!」
――『STAGE:0』の決勝戦第1試合は、かなり接戦だったように思えます。ゲーム中のメンタル状況や現場の状況を教えてください!
「momoがいつもメンタルを管理してくれていて、僕が最初にミスをしても、『大丈夫だよ!いつも通り!』と声をかけてくれてましたね。」
「恥ずかしいな(笑)。1試合目はチーム全体として途中まで危ないという認識はありました。ただチーム全体として少し気が緩んでいた部分があったので、そこで気持ちを入れ直して2試合目に臨めたので、その点に関しては良かったのかな、と思います。」
――rre選手は今回の『STAGE:0』でもかなり注目されていたと思うのですが、それに対してのプレッシャーなどはありましたか?
「めちゃくちゃありました。注目されているのは嬉しい事なのですが、その分下手なプレイはしちゃいけないという気持ちがありました。加えて、去年も優勝チームにいた自分が引っ張っていかなくてはという気持ちが強かったです。」
――去年はMVPを取ったrre選手ですが、今年はmomo選手に取られてしまったという事に何か思うことはありますか?
「正直大会が終わった後は『あ、これmomo君MVPかぁ~』って思って結構悔しかったです(笑)。ただ今はそういう気持ちではなくて、チームが上手くて良かったなと思っています。」

#03/完全燃焼した大会、そして残ってしまった”課題”

STAGE:0 eSPORTS High-School Championship 2021 実行委員会

――今はアカデミーリーグや『STAGE:0』も終わったと思うのですが、LoLのモチベーションは保てていますか?
「う~~ん(笑)。アカデミーリーグの前ほどはさすがにないです(笑)。あと大会続きで学校の課題などもかなりため込んでいたので、それもやらないといけなくて。」
「あ、やべっ…(笑)。」
「僕はアカデミーリーグで味方も敵も強かったのを見て、もっと追いつけるように頑張りたいと思っています。今は逆にモチベーションが高いです!」
「アカデミーリーグが終わってからは少したるんでたんですが、そろそろ気持ちを入れ直してまた練習を始めようかなと思っています。」
――momo選手が学校の課題のお話で少しバツが悪そうな感じをしていましたが、もしかして……?
「ちょっと課題がまずいですね(笑)。全然触っていなくて。この前eスポーツ部の先生から『ちょっとやばいよ』って声をかけられました(笑)。7月ぐらいから全くやってないと思います。」
「momoはまじでやばいよ!」
――かなり深刻そうですね(笑)。課題も頑張ってください!momo選手やNaiNa選手は大きな大会で優勝するのが初めてとのことですが、周囲の反応はどうでしたか?
「家族は『見てたよ~!おめでとう!』って言ってくれました。LoLをやってない友達には『実感湧かないね(笑)』って言われました。LoLをやっている親しい友達には『優勝したmomo選手だ~(笑)』といじられたりしたので、やっぱり大会で優勝したというのは結構大きい事だったのかなと実感しました。アカデミーリーグも相まって、知名度が少し上がったことを実感できました。」
「僕も家族から祝ってもらいましたね。ゲームの中で使っているNaiNaという名前は家族に隠していたんですけど生配信を見ていてばれてしまって。家族に『NaiNa君~』って呼ばれていじられたり、ブロック決勝のミスを友達にいじられたりするようになりました(笑)。」
「家族が配信をリアルタイムで見ていて、勝った瞬間に『おめでとう!』とLINEしてくれました。ネットでも友達や知り合いなどにも祝ってもらえたりしたので、少し有名になった感じはしましたね。」

#04/スターダスト田村、爆誕。NaiNaリーダーの苦悩

STAGE:0 eSPORTS High-School Championship 2021 実行委員会

――rre選手は次の『U19eスポーツ選手権』に「スターダスト田村」という名前のチームで出場するとお聞きしたのですが、他のお二人は知っていましたか?
「初耳です!(笑)面白すぎるし、ネーミングセンス良いな(笑)。」
「スターダストは一緒に出るShakespeare選手の所属事務所で、田村はrre君の苗字だよね(笑)。面白いです。」
――どのような経緯でこの名前になったのでしょうか?
「同じチームのvann君が『スターダスト〇〇か、星屑〇〇にしよう!』って言いだしたので、僕自身がスターダスト田村はどうですか?って言ったら決まりました(笑)。」
――フランクですね(笑)。『U19eスポーツ選手権』の練習はどれぐらい行っていますか?
「チームの練習はまだ一度もできていないです。今日のこの後初めて練習しますね。」
――NaiNa選手は今年N1に所属して、いきなりリーダーを任されましたよね。どんな心境だったのでしょうか?
「リーダーってみんなを引っ張らないといけないっていうイメージがあって。自分はチームゲームの経験とかもあまりなかったのですが頑張ろうと思って『リーダー コツ』などのワードでネットで調べたりしてました(笑)。その後はそこまで無理してチームを引っ張る必要はないと分かって安心しました。」
――リーダーとして苦労したことはありましたか?
「Acciy君が結構スケジュール管理とかが下手で。コーチの人にスケジュール管理ちゃんとするように何度も言われて心痛かったです。チームメイトが遅刻したりすると申し訳なくなって(笑)。」

#05/アピール成功!?

――momo選手は『STAGE:0』の大会前の番組でもかなりアピールしていて、その甲斐あってのMVPだと思うのですが気持ち的にはどうですか?
「優勝したことよりもMVPが取れたことの安堵の方が大きかったです(笑)。ずっとアピールしてきて取れないと『あいつ何だったんだろう……』みたいに元気でおかしなやつだと思われちゃうので(笑)。」
――自分がMVPを取れると思っていましたか?
「自信はあったのですが、2試合目の途中からNaiNaがメジャイ ソウルスティーラー(※2)というアイテムを持っていて『こいつMVP狙ってるのか~?』と思って見てました(笑)。僕自身は印象に残せるくらいのプレイをできたと思っていたので、まぁそれくらいなら大丈夫じゃないかなとも思っていましたけど(笑)。」

(※2)メジャイ ソウルスティーラーとは、敵チャンピオンをキルするごとにスタックが溜まっていき、数字が溜まれば溜まるほど魔力が上がっていくアイテム。ただし、デスすると半分ほど減ってしまうという諸刃の剣のような面もある。最大スタックは25で、NaiNa選手は試合中25スタックまで溜めていた。

――ちなみにNaiNa選手はMVPを狙ってメジャイ ソウルスティーラーを使っていたんでしょうか?
「気づいたらスタックが溜まっていて、勝つために積んでましたね。僕は準々決勝などでMVPを取れたので、MVPは譲ってやってもいいかなと思ってました(笑)。」
「今のでなんかちょっとMVPに傷がついた気がします(笑)。」

#06/アカデミーリーグの感想

©STAGE:0 eSPORTS High-School Championship 2021 実行委員会

――出場していたアカデミーリーグの感想を教えてください!
「本当に強い人しかいなかったです。結果が良くなくて、この世界の厳しさを知れたなと思います。高校生大会で優勝して少し傲慢になっていた部分もあったんだと思います。この悔しさをバネに成長したいです。」
「アカデミーリーグという大舞台で、自分の実力が今どのレベルなのかを改めて認識できてよかったと思います。チームメンバーがとても上手いのに比べて自分の実力が足りてない部分が多くて、モチベーションの向上に繋がりました。」
「チームの成績としては良かったんですが、チームメンバーが本当に上手かったので僕個人としてはそんなに活躍できなかったなという感じです。あとrre君と同様に、自分が今どの位置にいるのかを再認識することができました。公式の大舞台でどれくらい実力が出せるかだったり、負けた時の悔しさだったり色んなことが知れて、自分としてはかなり大きな成果を得られたかなと思います。」
――N1のチームメンバーや元メンバーもかなり出場していたと思うのですが、敵として戦うにあたってどんな気持ちでしたか?
「『こいつには負けたくねぇ!』ですね(笑)。同じN1で活動しているとどちらの方が強いかは比べられないので、心の中でみんな『俺が一番強い!』って考えていると思ってて(笑)。そういう気持ちがあるので、勝ちたいというより負けたくないというのが強かったです(笑)。」
――アカデミーリーグの順位でいじられたりはありましたか?
「さすがにないです!(笑)。心に傷を負っちゃうので、みんなそこは分かっていたんだと思います(笑)。」
「今回の大会はチームを組んだ時期も関係してくるので、今のところはないですね(笑)。これからもしかしたら不届き者が出てくるかもしれないですけど(笑)。個人的にはN1メンバーのいるチームには負けたくないって思うし、『お前らのチームの、N1のTOPはこいつなんだぞ』というのを分からせたくて(笑)。でも、NaiNa選手の所属するSGとの試合では最初に僕がこけちゃって、そこからずっと手が震えてました(笑)。」
「僕は負けたくないというものあるのですが、一緒に戦ってた選手たちとアカデミーリーグという大きな舞台で戦えることがとても嬉しくて。トーナメントで当たるのが楽しみでした。」
――アカデミーリーグで対戦した相手の中で強かったと思ったのは誰でしたか?
「僕はV3のWashiday選手ですね。ちょっと傲慢な考え方かもしれないんですが、僕自身の強みは1v1の部分だと思っていて、そこの部分ではある程度噛みつけていたのかな、と思っています。しかし、それ以外の部分で全て負けていました。自分単体で考えずチーム単位で動かすのが上手かったです。」
「V3のEugeo選手です。本番でも練習でも、手も足も出ないんです。本当に印象に残っています。」
「CGAのBOTレーンの2人ですね。よく分からないセナ、リサンドラを使われて、コーチもバンピックをとても研究してくれていたのに完全に予想を外れたピックだったんです。BOTレーンってマッチアップ理解度が重要なのですが、理解が追い付かなくて戸惑ってました。悔しかったです。」
――アカデミーリーグでドリームチームを作るとしたら誰と一緒にプレイしてみたいですか?
「CGAのSUP、Primo選手と一度やってみたいですね。N高の先輩なんですが、一度もやったことが無いので。」
「僕はV3のJG、Yunika選手ですね。DFMのJGは攻撃的なプレイスタイルで、MIDの僕がサポートする形だったんですよ。Yunika選手はチームの補助に回るのもとても上手い選手だったので、逆に僕が補助されたいと思って(笑)。」
「僕のチームのJGはバランスが良いタイプのJGだったので、逆にめちゃくちゃ攻撃的なJGのRJのCurep選手や、DFMのNesuty選手とプレイしてみたいですね。僕が振り回せるのか、はたまた振り回されるのか……(笑)。」
――最後の質問です!LoLのチームは選手の移籍が激しいイメージがあるんですが、チームへの愛着はありますか?
「もちろんありますね!アカデミーリーグという大舞台に出た初めてのチームですし、今チームのゲーミングハウスに住んでいるので!快適ですし、みんな温かくて優しいです。一方で色んなチームを経験してみたいなという気持ちもあります。ただ今現在はCGAにいさせていただければと思います(笑)。」
「僕も愛着はめちゃくちゃあるんですが、他のチームでプレイして、実力を上げるためにもいろいろな経験を積みたいなと思っています。」
「僕もSGはみんな優しくて愛着はあります。ただプレイスタイルが似ているんです。だからもっと成長したら『SGでのNaiNa』だけじゃなくて、他のチームでやった時の自分のプレイスタイルも見てみたいなと思っています。」

――ありがとうございました!

今回の取材いかがだったでしょうか?
高校生王者としてのストイックな部分や、高校生らしく可愛い、ちょっと負けず嫌いな部分などいろいろな面が見られたと思います!とても楽しそうに話しながらインタビューを受けてくれました!
ゲーマーゲーマーでは今後もrre選手を中心に、長期にわたってrre選手とN1を取材する予定です!次回もお楽しみに!

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