アカデミーチーム最強の秘訣は仲の良さ?!V3 Esports アカデミーチーム

8月30日により開催し、約10日間にわたり熱き戦いが行われた「LJL 2021 Academy League」。本大会ではLJL本戦に出場する8チームからそれぞれのアカデミーチームが出場し、大会を大いに盛り上げました。そして9月9日に行われたファイナルの結果V3Esportsが無敗という驚異の結果で優勝し、大会は幕を閉じました。

そこで今回私たちは、League of Legends(以下、LoL)のアカデミー大会で優勝したチームであるV3Esportsに直撃取材を敢行!無敗で優勝を果たすほどの実力を持つチームの秘密や、LoL以外のことなどたくさん聞いちゃいました!それではお写真と共に取材内容をお届けします!(取材日:2021.9.24)

◇ V3 Esports アカデミーチーム メンバー

メンバー(左から)
・Washiday(ワシダイ)選手 (TOP)
・Yunika(ユニカ)選手(JG)
・Eugeo(エウゲオ) (MID)
・Marble(マーブル)選手 (ADC)
・hetel(ヘテル)選手 (SUP)
加えて今回は、Awaker(アウェイカー)コーチにも取材に同席していただきました!

◇ それぞれのキッカケ

――本日はよろしくお願いします!まず最初に皆さんはどういったことがキッカケでLoLを始めたのですか?
「LoLをプレイし始める前は、PS3で『Call of Duty: Black Ops2』(以下、CoD)をやっていました。当時はYouTubeなどでCoDのモンタージュ動画を作ることが流行っていて、それを作るためにパソコンを買ったんです。それと同時に友達からLoLに誘われて、そのパソコンでプレイし始めました。そこからはLoL以外のゲームはほとんどやらないくらい、のめり込んじゃいましたね。」
「僕もWashidayと同じで元々はCoDをプレイしていました。LoLは18歳あたりで始めて、今ではLoL歴6年くらいですね。」
――お2人ともCoDプレイヤーだったのですね。ちなみにYunika選手は公式HPのプロフィールで、名前は『Battlefield4』(以下、BF)のハンドガンUNICA 6から名付けたとのことですが、BFもプレイしていたのですか?
「BFは少しだけプレイしていました。名前の由来に関しては正直あんまり覚えていないのですが、他の名前と被りたくないという気持ちはありました。それでUNICA 6の頭に“Y”を足したんだと思いますね。」
「僕もPS3で『Battlefield3』をプレイしていました。そこからPCの『サドンアタック』を3~4年プレイして、そのあとにサドンアタックを一緒にプレイしていた友達に誘われてLoLを始めました。当時はLoLが英語表記のみだっということもあり、あんまりハマっていなかったのですが、理解し始めてからはずっとランクをプレイしていましたね。」
――皆さんFPSからLoL移行したという感じですね!
「僕も『サドンアタック』や『Counter Strike: Global Offensive』(以下、CS:GO)をプレイしていたのですが、ネットの小さな広告でLoLを知ってからは、そちらをプレイし始めました。始めたときはすごく面白くて、3日間でレベル30まで到達したくらいです。そしてランクに入ってからはずっとLoL漬けでした。」
「『CS:GO』は僕もやっていました。そもそもオンラインゲームを始めたのは『マインクラフト』が最初で、そこからは色々なゲームに手を出しましたね。僕は小学校6年生の時に自由研究で自作PCを作っていたので、PCゲームに触れる機会がたくさんあったんです。そしてLoLは高校1年生くらいから始めて、今でも楽しんでいます。」

◇ 向上心からチームを移籍?!

――皆さんはどういった経緯でV3 Esportsに加入したのですか?
「『LJL SCOUTING GROUNDS』で優勝したことがキッカケで、プロのチームに入りたいと思うようになりました。その時にV3 Esportsが全ロールを集めるという形で募集をかけていていたんです。それだったらスクリムなどもしやすく、ランクだけでは学べない部分もたくさんあると思い応募をしました。」
「僕は最初からプロになりたいという願望とかはなくて、『LJL SCOUTING GROUNDS』が開催されたときも出場はしませんでした。だけど周りの皆が活躍しているのを見て羨ましくなってきたんです。そしてV3の応募を見かけて応募しましたね。」
「とにかくKRアカウントが欲しくて、プロになりたいと思うようになりました。そしてV3がサブの選手の募集をかけていていたので応募したという感じです。」
――皆さんは募集に応募する形でチームに入ったのですね。
「僕は前までCrest Gaming Actというチームに所属して、そこではLJLにも出場していました。しかしあるとき、自分はLJLに出場するレベルまでに達していないと感じたんです。そして上手い韓国のジャングラーに教わりたいと思いました。当時V3にはBUGI選手という韓国人JGがいたので、彼に教わりたいと思いV3に入ることを決意しましたね。」
――自分の実力を上げるために行動したんですね。その考え方がまさにプロって感じでカッコイイです!
「僕も前にはBurning Coreにいて、LJLにも出場していました。そしてFAになった時に1部で出場するという話も出ていたんです。ただ当時は色々思うことや苦悩があって、来期は休もうと思ってお断りさせてもらいました。」
――――LJLに1部として出場するチャンスがあったのですね。
「その時にYunikaとMarbleがV3にサブとして加入するという話を聞いたんです。彼らとは元々同じアマチュアのチームで活動していたことがありました。そしてYunikaからV3に来ないかという提案を受け、V3に応募しました。」

◇ 仲良しになった意外な方法

――色々お話を聞いていて思ったのですが、皆さん結構仲がいいですよね!
「みんなで遊んだり、一緒にご飯を食べにいったり、本当に仲がいいですよ。ちなみにチームのいじられキャラはWashidayです(笑)。」
――ちなみにアカデミーチームを結成してからどれくらいの期間が経過しているのですか?
「全員が揃ったのは今年の3月くらいですね。」
「そこからは本当にすぐ仲良くなったよね。」
――すぐに仲良しなったキッカケとかはあったのですか?
「結成してすぐの4月くらいに、LoL以外のゲームがやりたいなとなって、『Grand Theft AutoⅤ』の『GTA Online』(以下、GTA)をみんなでやりましたね。そこからはみんな仲良くなって、話すときの口調も変わってきました。」
Awakerコーチ「これには僕もビックリしましたね。みんなで画面共有してLoLの反省会をしているのかと思ったら、GTAやっていたんですから(笑)。」
――GTAをやって仲を深めたとは、とんでもエピソードですね(笑)。
「他にもお絵かきゲームや、コーチが買ってくれたゲームとかで遊んでいますよ。」
Awakerコーチ「みんなで仲良く遊んでくれたらそれが一番です。僕が選手だった時も、一緒に遊んでから仲良くなりましたからね。ただGTAまでやっていたのは想定外でした(笑)。でもみんなが仲良さそうで本当に良かったです。」

◇ スクリムはあまりやらない?!

――皆さんは普段どのようにLoLを練習しているのですか?
「スクリムがあるとき以外は、各自自由に練習していますね。」
――スクリムは毎日行っているのですか?
「学生のメンバーもいるので、週に2、3回ほどで行っています。」
「どちらかといえば、スクリムを組みたかったけど組めなかったって感じですね。」
「実際にスクリムを始めた時期は、他のチームより早かったです。ただ途中から週に2回くらいしかできない状況が続いてしました。ただ個人練習の方がノンストレスでやりやすいということもあり、各自が自由に練習するという形を採用したんです。」
――それではチームメンバーが集まって練習するのは週に2、3回ということなんですね。
「練習は個人で行っていますが、普段からみんなとはVCを繋げていますよ。」
――個人練習でもみんなで話し合いながら行っているのですね。ちなみにAwakerコーチに練習を見てもらうことはあるのですか?
「最初の方はAwakerコーチに練習をよく見てもらっていました。しかしコーチがユースチームも見たりするようになってからは、チーム練習だけ見てもらうという形になりました。」
「とはいえ、何か質問があったらすぐにAwakerコーチが答えてくれるので安心です。」
――皆さんは1部の選手たちから指導をしてもらうことはあるのですか?
「アドバイスを受けたり、質問したりすることはありますよ。あとは彼らのスクリムを見て、動きを学ばせてもらったりもします。」
「実際にスクリムを組んだこともあります。ボコボコにはされるのですが、本当に学べることは多いです。」
――では自分たちと1部の選手たちの差は、どんなところだと思いますか?
「マクロ面での速さに差を感じますね。ドラゴンやバロン、タワーを取るタイミングを何分も前から予測していて、こちらが取りに行くときは既に不利なんです。あとは試合の動かし方や、組み立て方が上手すぎます。」
「レーン戦でも結構差があると思いますね。」

◇ 優勝賞金の使い道は?

――「LJL 2021 Academy League」を終えての感想を教えてください!
「思ったよりも緊張してしまったので、緊張をしないように努力をしていました。特に試合が始まる前日はプレッシャーで全然寝られなくて、精神面でしんどかったですね。でも周りの期待に応えることができてよかったです。」
「1日目は本当に寝られなかったですね。」
「僕はぐっすりでした(笑)。」
――ちなみに優勝賞金が出たとのことですが、使い道は決まっているのですか?
「アカデミーリーグが始まる前から、みんなで沖縄に行こうという話が出ています。」
「今年の10月にいけたらいいなという感じだったのですが、コロナなどで行けなくなってしまいました。来年の春には行けたらいいなと思っています。」
――メンバーの皆で行く沖縄旅行はいいですね~。それでは最後に皆さんの今後の目標を教えてください!!
「KRサーバーでグランドマスターを目指したいですね。あとは来年にはLJLの1部に出場したいです!」
「やはりLJLで結果を残すことが1番だと僕は思います。そして目標は、世界的に認められるJGになることですね。」
「ソロの目標はグランドマスターを維持できる実力をつけることです。そしてチャレンジャーになれたらなおいいですね。あと今後の目標としては「League of Legends World Championship」に行くことです!」
「ソロでグランドマスターを維持して、自分に自信を付けたいです。あとはLJLの1部に出場し、DFMを倒して優勝することが目標です!」
「チャンピオンプールを増やしつつ、グランドマスターに行きたいと思っています。あとはスクリムを通して、マクロ面やコールが上手くなりたいですね。そして来年は1部でLJLに出場し、優勝したいです。」
――皆さん本日はありがとうございました!!

「LJL 2021 Academy League」で無敗という結果で優勝を果たしたV3 Esports アカデミーチーム。実際にお話を聞いてみると、大会時とは異なる新たな一面を見ることができちゃいましたね。取材中も皆さん楽しげな様子でトークを繰り広げていて、チームの雰囲気の良さが伝わってくるくらいでした。アカデミー大会で素晴らしい結果を残したのも、メンバーの仲の良さからきているのかもしれませんね!

これからもゲーマーゲーマーはプロeスポーツ選手や高校生プレイヤーなどを、どんどん取材していきます!次回もお楽しみに☆

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