格ゲープロ レン選手が見てきた格ゲーシーンの”これまでとこれから”【前編】

(7/30)後編記事を公開いたしましたので併せてご覧ください!(リンクは下部にあります)

今では多種多様なeスポーツですが、特に歴史が深いのが”格ゲー”こと格闘ゲーム。1対1で先に相手を倒した方が勝利というシンプルなルール、そこから生まれる複雑で奥深いゲーム性が世界中のゲーマーを熱狂させてきました。しかし現在はMOBAやFPSなど様々なゲームジャンルの登場によって、格闘ゲームの勢いは少しずつ埋もれてきているんです。

特に高校生を始めとする若い世代のひとたちは、格ゲーは知っていても実際にプレイしたことのある人は少ないのではないでしょうか?確かに格ゲーってとても覚えることが多くて難しそう、1対1だから緊張するみたいな難しいイメージってありますよね。

そこで今回は格闘ゲームのプロゲーミングチーム「PRO GAMERS WORLD(PGW)」のレン選手にインタビューを敢行!今回はいつも練習や配信などを行っている「基地」と呼ばれる場所へお邪魔して取材を行いました!格ゲーのプロフェッショナルに格ゲーの魅力や、格ゲーの今、そしてこれからを前編と後編分けて語っていただきました。格ゲーを知らない人、格ゲーを始めてみたいと思っている人たちも是非本記事を読んで格ゲーがどんなものなのかを見てみましょう!!

PGWに所属する「レン選手」とは


【現在力を入れているタイトル】
『グランブルーファンタジーヴァーサス』

現在は『グランブルーファンタジーヴァーサス』に力を入れており、同ゲームのJeSU公認プロゲーマー。先日行われた大規模大会『RAGE GBVS 2021 SUMMER』では3位に入賞したことも記憶に新しいですね!そのほかにも、これまで『ブレイブルー』シリーズや『恋姫†演武』、『ストリートファイターⅤ』などをプレイし、様々な格闘ゲームの強豪プレイヤーとして知られています。レン選手の詳しい実績は以下の公式HPを参照してください!

PRO GAMERS WORLD 公式HP
https://progamersworld.com/

〇自分の「個性」を出すことができる格闘ゲーム


――本日はよろしくお願いします!読者の中には格ゲーをプレイしたことがない人は多いと思います。早速ですが、レン選手がプレイしている格ゲーというジャンルの魅力はなんでしょうか?

レン選手「個性が出せることが1つの魅力かなと思っています。同じキャラクターでも扱うプレイヤーによって十人十色の動きができるんですよ。コンボに関しては同じものになりがちかもしれませんが、動きの幅など人によって戦い方が全く変わってくるんです。なのでプレイヤーの個性が出やすいし、個性を表すことができるのが格ゲーの魅力だと思います。」

――やはり他のゲームジャンルと比べても個性は出しやすいゲームなのでしょうか?

レン選手「例えばチーム戦主体のFPSだと、個人技以上にチームワークや全体の戦術が問われる部分って多いですよね。もちろん格ゲーも戦術はあるんですけど、大会などでは戦術を飛び越えた人対人の戦い、気持ちの勝負が出てくるんです。相手が今までどうやって戦ってきたのか、どういう姿勢でこのゲームに取り組んできたかが分かる瞬間、つまり人の本性が見える瞬間が格ゲーにはあります。特に負け際に『でも勝ちたいんだ!』ってなるときがあって、そこで人の本性が出るかなって思いますね。」

――ゲームの上手さだけでは勝負が決まらず、その人の個性が重要なんですね

レン選手「戦いがセオリー通りじゃなくても勝利に繋がることがあるんです。それで見ている人たちは『なんじゃそりゃぁーー?!』ってなるんですよね。そういった不確実性も格ゲーの面白いところですね。」

練習・配信に使われる「基地」にある大きな冷蔵庫には「真・そうじチェックシート」なるものが貼られていました。
綺麗に保たれている「基地」は選手たちでしっかり管理しているようです。ちなみに、綺麗好きのはやお選手が率先して始めたのだとか。

 

――個性が出るという魅力は、格ゲーが個人競技というのも大きな理由なんでしょうか?

レン選手「そうですね。やはり格ゲーは1対1、全ての責任は自分にあるという点も大きいです。勝ったら嬉しい気持ちは独り占めですし、負けたらみじめな気持ちも独り占めです。こうした気分の上げ下げも独特な世界観かなって思います。ちなみに僕もLoLなどのチーム戦のゲームはやったことがあるんですが、そっちは喜びは5倍、悔しさ5分の1になって、そこが団体競技のいいところかなって思いますね。ただ格闘ゲームは全部独り占めでも、負けたときの悔しさは5分の1にはならないんです。なので闘争心、負けん気が強い人は格闘ゲームに向いているといえますね。」

――なるほど個人競技だからこそ全てが自分に降り注ぐんですね。でも、格ゲーをやったことがない人は「悔しさも全部独り占め」という点が難しいと感じるのではないでしょうか?

レン選手「確かに全て自分の責任というのは辛い部分もあるかもしれません。でもその分これまで全く勝てなかった相手に勝てるようになったとか、コンボができるようになったなど、自分の成長過程を感じやすいんです。その結果で勝ち負けが決まるというのは格ゲーの醍醐味だと思います。誰しもが逆上がりができるようになったとか、サッカーのリフティングが何回できるようになったとかってあると思うんですけど、それと同じだと思います。格ゲーも何かしらの成長過程があって、それを試合中にできるようになったことで自分の成長を嬉しく思えるし、それで勝てたらさらに最高ですよね。」

――少しずつ成長する楽しさがモチベーションにもつながるんですね。

レン選手「格ゲーは個人競技なので必然性が生まれやすいゲームでもあります。また2本先取に比べて10本先取のほうが実力が出やすいんです。そこで勝てたら自分の本当の実力、成長ぶりを感じることができるはずです。」

〇格ゲーにハマったキッカケ


――次はレン選手の学生時代について聞いていこうと思います。まず高校生の頃は何をしていたんですか?

レン選手「高校生の頃は学校帰りにゲーセンによく通っていました。ゲーセンでは格ゲーを中心に最新作をよく遊んでいましたね。また『バ―チャロン』(※)にどっぷりとハマって長い間プレイしていました。たまたまうちのゲーセンに全国クラスのバ―チャロンプレイヤーが数人いたというのもハマった理由ですね。」

(※)『電脳戦機バーチャロン』はセガから発売されたロボットを操作する対戦アクションゲームシリーズ。レン選手がハマっていたのは『電脳戦機バーチャロン フォース』という2対2のチーム戦が特徴の作品。

――『バ―チャロン フォース』は2対2のアクションゲームですが、そこから1対1の格ゲーに移行した理由はあるのでしょうか?

レン選手「格ゲーに本格参入するまでは色々な最新作をプレイしつつ『バ―チャロン』をプレイしていました。ですが『ブレイブルー』と『ストリートファイターⅣ』という新しい2本の格ゲーが出てきたことで変わりましたね。この2作は当時としては最先端である液晶画面を使ったゲームで、いかにも最新作!!みたいな感じだったんです。そこで2作ともプレイはしたんですけど、結果『ブレイブルー』にドハマりしました。」

――ちなみにどうして『ブレイブルー』を選んだのですか?

レン選手「『バ―チャロン』のときもそうだったんですけど、最初の方は上手いやつにボコされていたんです。それで『上手くなってやる!』という反骨精神が出てきてからはガッツリプレイするようになりました。また『ブレイブルー』をキッカケに「闘劇」(※)に出るようになったり、遠征に行くようになったりして、色々な繋がりもできましたね。」

(※)「闘劇」は過去に年に1回開催されていた格闘ゲームの全国大会。全国のゲームセンターで予選を勝ち抜いた猛者たちが集い、プレイヤーの頂点を目指していた。

〇もしかしたら対戦ゲームをやることはなかった?!


――もし格ゲーに出会っていなかったら何をしていたと思いますか?

レン選手「……。ん~、難しいな~。おそらく対戦ゲームは何もやっていなかったと思います。プレイすることはあっても、極めるところまではいかなかったと思いますね。」

――格ゲーのプロであるレン選手が対戦ゲームをやらないかもなんて意外ですね。

レン選手「今考えてみると、格ゲー以外に1対1で対戦できるゲームってあまりないんですよね。団体戦のゲームならたくさん思いつくのですが。格ゲーでは相手を読みながら攻めるのが好きなのですが、仮に団体戦のゲームをやるならサポートに回りたいと考えている自分がいるんですよね。

――格ゲーでは攻めのスタイルが好きなのに、どうして団体戦ではサポートに回りたいと考えるのですか?

レン選手「自分の攻めのスタイルは格ゲー以外ではいまいち発揮できないと思うんです。そもそも格ゲーで攻めることとFPSなどのチーム戦で攻めることって結構違うんですね。なので今まで培ってきた攻めのスタイルは他のジャンルでは活かせないと考えています。ただサポーターなら一歩下がって、チームを勝たせるためには何が必要かを考えることができます。そういった周りを押し上げる力はあると感じますね。」

――レン選手の考える攻めはただ闇雲に突っ込むものではなく、勝つために考えるということなんですね!

レン選手「どういう風に組み立てればチームが勝つか考えていたい、むしろ勝手に考えちゃうんですよ。」

ということでレン選手インタビューの前編はここまでとなります。レン選手が語る格ゲーの独特な魅力、格ゲーにハマったキッカケなど面白いお話がたくさん聞けましたね。特にもし格ゲーに出会っていなかったらという質問では、「対戦ゲームはやっていなかった、仮にやったとしてもサポートに徹したい」と語っていたのは意外でもあり、でも確かにレン選手らしい面白い回答だったのではないでしょうか。

近日中公開予定の後編では現在の格ゲーシーンについて、レン選手が考える理想のプロゲーマー像などより深いお話も!是非こちらもご期待ください!

(7/30)後編記事を公開いたしました!

レン選手を含むPGWの選手の皆様には、サプリメントモニター企画「チームATHLETE Q10からの挑戦状」にもご参加頂きました。
選手や競技の紹介を含む前編記事と、気になるモニター結果を含む後編記事もぜひご覧ください!

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