はい☆っという訳で皆さん今回お届けするのは県内で唯一のeスポーツ部を構えるという鹿児島県鹿屋(かのや)工業高校の「電気工学 with eスポーツ部」の皆さんです!なんと部員数34名を誇り、電気工学で電気や磁気、そして光などの研究を日々学びながらeスポーツに従事するという何とも珍しい部活動スタイルなんですねぇ~♪
2019年より様々な高校生大会に出場を果たし、昨年の「全国都道府県対抗eスポーツ選手権2019 IBARAKI」ではウイイレ部門で鹿児島代表として出場するなど、着実にステップアップを果たしています☆
っという事で今回はそんな旬な同校「電気工学 with eスポーツ部」の天真爛漫な皆さんの模様をオンラインにてお届けして行きたいと思います!(取材日:2020.9.25)
【登場人物】 ◇2年生 有家 大翔くん(アリカヒロト) 新村 颯斗くん(シンムラハヤト) ◇1年生 竹之内 大河くん(タケノウチタイガ) 柴垣 裕音くん(シバガキユウト) 川内 光誠くん(カワウチコウセイ) 津平 大夢くん(ツヒラヒロム)
◇ LoLが自分たちには合っていた
まず最初にお話を聞いたのは有家大翔くん(高2)、新村颯斗くん(高2)。2人は1年半ほど前からリーグ・オブ・レジェンド(以下、LoL)に取り組んでいます。
ーーeスポーツ部の活動はいつ行っていますか?
ーー毎日練習しているんですね!「電気工学 with eスポーツ部」は様々なゲームタイトルに取り組んでいると聞いています。LoLを選んだ理由は何ですか?
「最初は他のゲームもやっていたんですが、LoLが自分に合うと思ったからです。」
ーーどんなところが合うと思いました?
「自分が失敗しちゃった時には味方が助けてくれたり、協力してプレイできるところです。味方を助けて勝つことができた時、面白いと感じます。」
ーー確かにチームコミュニケーションが重要になるゲームですよね!新村くんはいかがですか?
「はじめはeスポーツ大会に出るためにロケットリーグ をやってみたんですけど、合わなかったんです…(苦笑)。」
ーーあら(笑)。ロケットリーグ 、難しかったですか?
「難しかったですね。ボールが空中高く飛んだりするんですが、やってるうちに画面の向きに酔ってきちゃって…。早々に諦めました(笑)。」
ーーFPSとかでもありがちですが、画面が激しく動くと酔ったりしますよね…。特にロケットリーグ はプレイヤーが操作する「車」も画面上で縦横無尽に動き回るので見ている側も天地がひっくり返った気分になります(笑)。
△写真は地域行事の模様△
◇ まずは楽しく試合に臨みたい! ーーLoLも決して簡単なゲームではないですが、練習する上で苦労はありませんでしたか?
「う〜ん。状況に合った行動をしなければいけないのが難しいですね!」
ーー同時に色々なことを考えなければいけない戦略ゲームでもありますね…。次回は第3回全国eスポーツ選手権への参加予定と聞いています。ぜひ大会への意気込みを聞かせてください!
「まずは第一に楽しくやっていこうと思います。できたら勝ちに行きたい!」
「せめて予選ブロック内でベスト4まで行きたいです!」
◇ 一言メモ なんと部員2名からスタートしたという「電気工学部」。専門学科が機械科、電気科、建築科、土木科、電子科と5つの科に分かれていて、その中で電気や工事の物づくりに興味を持った部員2名で立ち上げたのが「電気工学同好会」。地域行事への参加や制作物の展示、蒸気機関車の乗車体験などを中心に活動し、2018年からeスポーツを取り入れた活動を開始しました。 「eスポーツ部発足支援プログラム」を採択し2019年に同好会から「電気工学 with eスポーツ部」に昇格します。最近はeスポーツ部のために専用の光回線が整備されたり、卒業生が活動のことを知ってノートパソコンを支援してくれていたりと周りの応援によって環境が快適に整備されるようになったんですね~。
◇ 小学校からパワプロやってます!(by津平くん)
続いては、実況パワフルプロ野球(以下、パワプロ)を練習している津平大夢くん(高1)、ウイニングイレブン(以下、ウイイレ)に取り組む川内光誠(高1)くん!昨年のIBARAKI国体で行われたeスポーツ大会では、鹿屋工業は少年の部で優勝し、鹿児島県代表として決勝大会にも挑んだ実績があります。
ーー2人とも、取り組んでいるゲームタイトルはそれぞれどんなところが面白いと思いますか?
「パワプロは小学校から3Dでやっていました。自分が上手いプレイをしたりホームランを打ったりするのが気持ちいいです。育成要素もあって、強いチームを作れたら、それだけでも達成感があり楽しいですよ。」
「沢山のプロサッカー選手のことを知ることができたり、プレイで点を決めると楽しくてウイイレにハマっちゃいました。」
ーー津平くんは小学校からやっていたんですか!経験年数長いですね!確かにスポーツゲームの面白いところって、実際に存在する選手が登場して動いてくれることでもありますよね。選手やチームの名前を自然に覚えるのも頷けます。川内くんはJリーグや海外リーグやなど実際のサッカーに詳しいんですか?
ーーそうなんですね!そこはあまり知らなくても楽しめるゲームということですよね。
△写真は2019全国都道府県対抗eスポーツ選手権県予選の模様△
◇ 12月の大会頑張ります ーー次回参加予定の大会は『全国都道府県対抗eスポーツ選手権2020KAGOSHIMA』でしょうか。目標や意気込みがあれば教えてください!
「12月にある大会が初めてなので、緊張せずに友達と初戦突破できるよう頑張りたいです。」
「自分の時間を精一杯出して上位のほうに行けるようにしたいです。」
ーーありがとうございました!ぜひ頑張ってくださいね!
◇プレイ歴は約2年!1年生のフォートナイト プレイヤーは多いです
最後に登場してくれたのは、フォートナイト の練習に励む1年生の二人!竹之内 大河くん(高1)と柴垣裕音くん(高1)です♪
ーーお2人はeスポーツ部でフォートナイト をプレイしているそうですね。1年生はフォートナイト を練習している人数多いんですか?
「多分他のゲームより多いと思いますよ!僕は体験入部で来たときにフォートナイト をやれると知って入部しました。」
ーーなるほど!2人ともフォートナイト はいつ頃から始めていますか?
「シーズン7からなので…大体2年前くらいからです。友達がPCでやっていたのを見て、面白いなと思ったのがきっかけでした。自宅ではPS4で始めたんです。」
「僕も同じ頃からかなと思います。Nintendo Switch版のフォートナイト が出た時から。」
ーー学校ではPCでプレイしているかと思いますが、コントローラーに慣れているとキーボードに切り替えるのは大変じゃなかったですか?
「はじめはPCにコントローラーを接続してやっていました。でも上達の限界を感じて、キーボードに切り替えたんです。」
ーーそうでしたか!必要性に駆られて移行したんですね。向上心素敵です!
△写真は鹿屋工業展2019の模様△
◇ 目指すは来年のSTAGE:0! ーーeスポーツ部に入って良かったことを教えてください。
「まだ1年生ですし、入部してそんなに時間が経っていないのでもっと部員同士信頼関係が高められるんじゃないかなって期待しています。『ここをこうすればいいじゃん』とか意見交換できるのも部活ならではだと思います。」
ーー学校でやるからこその醍醐味ありますね!二人とも今1年生ということですし、高校生大会として目指しているのは次回STAGE:0でしょうか。目標や課題などあればぜひ教えてください。
「はい。まずは予選に勝つことができたらいいなと思っています。やっぱり学校の代表として出てみたいという思いがあるので…。実現するためにも部活のメンバー全員で頑張りたいです!」
「今年の大会に参加して、順位やキル数などの結果を見ていたんですけど、上位の人たちは結構最初の段階でキル数を稼いでいたんですよね。僕たちは最初緊張しちゃってキル数少なかったので、敗因にもつながったと思っています。敵を倒すことに注力して、立ち回りを変えて攻めていきたいです。」
「ゲーム内の環境が今後どう変わってるのかなというのがあります。アップデートや仕様変更に振り回されないように仲間ともっと極めて1年頑張って、本番で勝てるようになりたいです!」
◇一言メモ 柴垣くんは「電子科」、竹之内くんは「電気科」に所属しているそうです。電子科は情報系のパソコンを使う授業や、電気系の基礎を学び、電気科は主に回路に関する基礎やパソコンを使った授業を受けているとのこと。電気科の1年生は入学後すぐ関数電卓を使った計算技術検定を全員受けたりすることも。通学科では学べない専門科目ってたくさんあると思いますが、習わない側からすると全く未知の分野ですよね。とても興味深いです。
◇ 将来は「人の役に立つ仕事を」「ゲームプログラミング」 「電気科に入った理由もあるんですけど、小さい頃から人の役に立つ仕事を目指してやってきました。パソコンを小さい頃からいじっていて、電気関係に関わった仕事をしたいと思ってこの学校の電気科に入りました。」
ーー素晴らしいですね!人の役にたちたいという目的があって、その手段が電気関係だったと。柴垣さんはどんなことをやりたいと思っているんですか?
「電子化に入る前に夢があり、ゲームが好きで、ゲームプログラミング系の仕事につきたいと思って電子科を志望しました。この高校でしっかり勉強して資格をとって、将来は今より進化した技術の中で、面白いゲームを作っていけるような、ゲーム業界にずっと居続けられるような人になりたいと思っています。」
ーーおぉ!具体的ですね…。お2人とも驚くほどしっかりと将来を見据えていることに感心します。どうもありがとうございました!
一同 「ありがとうございました。」
◇ 顧問の日笠山先生からのコメント
本来は電気で動く製作物を展示して地域と関わりを持てる行事にも積極的に参加をしている同校ですが、今年は感染症対策の影響でそういった行事参加ができないのが残念です…と日笠山先生は話してくださいました。
ーーeスポーツを通して、生徒の皆さんにはどんなことを学んでほしいと思いますか?
「今新しい広がりを持つeスポーツで視野を広げてもらいたいですし、いくらゲームとはいえチーム戦ですので、お互いマナーや礼儀作法やルール、マナーを知ってほしいと考えています。ゲームって集中して一つのことをやっているイメージありますけれど、意外とお互い普段よりもここではワーッと部室で意見や言葉を交わしていたりしますので、コミュニケーションの向上や成長が見られると思います。」
ーー生徒の皆さんの成長が見られる部分でもありますね!取材中もとても賑やかな声が聞こえてきます(笑)。
「ゲーム依存など言われている中ですけど、生徒たちはしっかり決められた時間の中で練習してくれています。駄々をこねるなんてこともありません。」
△写真はPC贈呈式の模様△
っという事なんですが、地域行事やら鹿屋工業展なんかも積極的に開催して、地元の方や関係者の方々にも電気工学やeスポーツの素晴らしさを広める活動をする鹿屋工業高校さん☆このような学校が全国にもどんどん普及していくと良いですよね!テレビ局や、eスポーツ導入を検討する他校が注目されているのも頷けますよねっ!鹿児島県も今後どんどんeスポーツが活気付くことでしょう♪
そしてそして!気になる今後の参加予定の大会は『第3回全国高校eスポーツ選手権』『全国都道府県対抗eスポーツ選手権2020 KAGOSHIMA』となっております。鹿児島発全国へ☆ゲーマーゲーマーでは今後も「電気工学 with eスポーツ部」の活動に注目して参ります!!ご出演ありがとうございました☆