• HOME
  • 毛見誓也 連載
  • 【第4回】毛見誓也のFPSで勝てるデバイス戦略「ゲームをするには超重要! ~モニター編~」《連載全6回》

【第4回】毛見誓也のFPSで勝てるデバイス戦略「ゲームをするには超重要! ~モニター編~」《連載全6回》

第4回目はゲームの画面を表示する重要アイテム ゲーミングモニターについて解説していきます!モニターはパソコンを使う方にとっては必須品ですが、ゲーマーはとくにモニターにこだわる必要があるのです。それでは早速はじめましょう!

ゲーミングモニターとは

ゲーミングモニターとは、ゲームプレイに適したディスプレイのこと。ここまで本連載を読んでくださった方ならもうお分かりでしょうが、ゲームに関するデバイスや品の多くには必ず”ゲーミング”という文字が入っています。最近ではゲーミングサプリやゲーミングウェア、はたまたゲーミングシャンプーなるものまで出てきているのですよ。とりあえずゲーミングって入れておけばいいだろう!って気もしなくはないですが……。

少なくともゲーミングモニターはきちんとゲームプレイを目的として作られているものなのでご安心を。ゲーミングモニターは通常のモニターと大きく異なり、ゲームの画面を映すことに長けています。一応リビングにあるテレビやパソコンのモニターでもゲームをプレイすることは可能です。しかし、それらの環境では多くの問題を抱えたままゲームをプレイすることになってしまいます。

例を挙げると
・操作を入力してから画面に反映されるまでに時間がかかる「表示遅延
・動きの速い映像で残像を作りだしてしまう「応答速度
・映像の滑らかさに制限がかかる「リフレッシュレート

通常のモニターを使うことはこれらのハンデを背負ってしまうことになるのです。ですがゲーミングモニターは表示遅延がほぼ皆無で、残像感もなく、映像の滑らかさも格段に高いです。つまりゲームをプレイする上では欠かすことのできないものなのです!

ゲーミングモニター基礎知識

ここからはゲーミングモニターの性能について深堀りしてきましょう!!

●応答速度(ms)

ざっくり説明すると、画面が切り替わる速度のこと。これが遅いほど画面に残像がでてしまいます。テレビや動画と違って、ゲームでは瞬時に敵の動きを察知する必要がありますが、これが遅いと敵の動きに残像が残ってしまい視認性が下がってしまうのです。そのため速い動きが多いゲームでは、応答速度が小さいものが望ましいです。一般的には16ms以下が望ましいとされていますが、FPSや格ゲーなどは5ms以下のものが人気です。最近では1ms以下のものが多く採用されるようになってきました。

●パネルの種類

モニターのパネルには大きく分けて3種類あり、それぞれ異なった特製を持っています。

TN・・・応答速度が低いものが多いため、多くのゲーミングモニターで採用されている。フレームレートが高いものが多い。しかも安い。だが、画質があまりよくない。
IPS・・・色がめちゃくちゃ綺麗。TNと比べると応答速度が低いものが多い。そして高い。
VA・・・黒の表現に優れている。IPSと同じく応答速度が低いものが多く、なにより流通していない

また表面加工の違いも存在します。
グレア・・・スマホやテレビなどで多く使われる。つるっとした表面で、美しい映像が堪能できる。しかし鏡みたく照明や自分が映ってしまいやすい・・・。また目が疲れやすい。
ノングレア・・・映り込みがほぼなく、目の負担も少ないことから多くのゲーマーが使用している。さらっとした表面が特徴。しかしグレアと比べて画質が劣るのが欠点。とはいっても競技系ゲームをする上ではあまり関係ない。

画質を重視するならIPSやVA、グレア加工、ゲームプレイ重視ならTN+ノングレアがいいと思います!

●Hz(リフレッシュレート)

モニターが1秒間に表示できる画像の数。つまりどのくらいのフレームレートに対応しているかということです。ちなみにフレームレート(FPS)とはゲーム内で1秒間に表示できる画像の枚数のことで、多ければ多いほど映像が滑らかになります。(詳しい解説はコチラ)快適さの基準になるのである意味一番重要な項目かもしれません。60hzなら1秒間に60枚、144hzなら1秒間に144枚描写できるというわけです。ここで注意したいのは144hzのモニターを買えば144FPSでプレイできるわけではなく、ただ144FPSまで対応しているというだけという点。つまりゲーム側が60FPSしか出ていないのに144hzのモニターを使っても無駄になってしまうのです。PS4やスイッチなどは60FPSまでしか対応していないので、60hzのものを、PCは自分のスペックと相談、もしくは安定の144hzがおすすめ。また今年にでるPS5とXBOX Series Xは120FPSまで対応することが発表されているため、144hzなどのモニターを買っておくと性能を最大限引き出すことができますよ!

選ぶ際のポイント

●サイズで選ぶ

ゲーミングモニターといってもそのサイズは様々で、21インチから34インチまで幅広く存在します。大きいものだと迫力は増しますが、画面全体を把握することは難しいでしょう。逆に小さすぎると目をよく凝らさないと画面を見ることが大変になってしまいます。なのでサイズは一般的とされる24インチがベスト!このサイズは多くのプロゲーマーたちや大会などで採用されているサイズなので、よほどのこだわりがない限りはこのサイズがいいでしょう。

●Hz(リフレッシュレート)で選ぶ

どんなにハイスペックなPCを持っていたとしても、モニターのリフレッシュレートが60hzならその真価を発揮することはできません。自分の使用機器の性能に応じて必要なhzに対応しているものを選びましょう。モニターのリフレッシュレートは60hz、144hz、240hzの3つが一般的です。ゲーミングPCを持っている方は144hz、モンスター並みのスペックなら244hzがいいでしょう。PS4やXBOX、Switchなどは60FPSが上限なので、60hzのモニターで十分です。しかし今年のホリデーシーズンに発売されるPS5とXBOX Series X は120hzまで対応するとのことなので、それらを購入予定の方は144hz対応のモニターを視野に入れてもいいでしょう。

●応答速度で選ぶ

残像のない快適なゲームプレイをするには、応答速度の速いものが必須。1msもあれば十分でしょう。とはいってもゲーミングモニターを謳っている製品の多くが1ms以下なので、あまり心配する必要はないと思います。

●パネルで選ぶ

先ほども説明しましたが、パネルは3つ、表面加工は2つ種類があります。それぞれにメリットがあるため、自分の用途にあったものを探しましょう。バリバリeスポーツをする方は、見やすいTNパネルと反射の少ないノングレア加工がいいでしょう。ゲームや映画を綺麗な映像で楽しみたい方は、IPSやVAパネル、グレア加工のものを選ぶと満足できると思います!

●機能で選ぶ

製品によっては様々な機能が付いているものもあります。モニターの高さや角度を調整できるもの、ゲームに有利な画質設定に変えられるもの、接続端子が多くついているものなどその内容は様々。自分が便利だと思うものが付いているか確認してみるといいかも!

結論

どのデバイスよりもゲームプレイの快適さに深く関わるものがゲーミングモニターです。だからこそ、自分の環境に適したものを選ぶことが非常に重要になります。そしてどのゲーミングデバイスよりも値段の張るものなので、慎重に見極めることが重要です!是非本記事を参考にゲーミングモニターを選んでみてください!!(第4/6回 完)

関連記事一覧