《第4回》毛見誓也のコレでFPSが100倍楽しくなる!「Rainbow Six:Siege」の見どころを解説!【連載全6回】

これまでApex、Fortnite、PUBGとバトロワFPSを3連続で解説していきました。大人数で戦うバトロワもおもしろいのですが、今回紹介する「Rainbow Six:Siege」は打って変わって少人数での戦いにフォーカスした内容になっています。

タクティカル系FPSの大御所!

Rainbow Six:Siege(以下シージ)」はトム・クランシーの小説「レインボー・シックス」を題材としたオンラインFPSゲーム。ラウンド制の5v5が基本ルールとなっており、一回死亡すると次のラウンドまで復活できない緊張感のある戦いが特徴です。また、FPSとしては非常に珍しい室内戦闘にフォーカスを当てています。

外から攻める攻撃側と屋内で立てこもる防衛側に分かれてゲームが行われ、それらの戦闘は全て屋内で展開されるのです。さらに壁や床を破壊することができるなど自由度の高いマップとなっており、幅広い戦術で戦うことができます。

この室内戦闘をメインにしたおかげで非常に戦略性の高いFPSとなり、eスポーツとの親和性も抜群!リリースから5年が経った今でも世界中に多くのプレイヤーを抱える人気作となっています。


引用:gogcom

今やシージはeスポーツを盛り上げるには欠かせないゲームの1つです。そのせいもあってレインボーシックスと聞くとオンライン対戦ゲームのイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。ですが、オンライン対戦が有名になったのはシージからで、それまではシミュレーターの側面が強いゲームだったのです

そもそもレインボーシックス初のゲーム作品「Rainbow Six:Siege」がリリースしたのは1998年。今のシージとは違い、1発でも銃弾を食らったらほぼ即死というリアルな難易度調整や、事前の作戦計画が必須となる立ち回りなどシミュレーター寄りのゲーム内容でした。部屋に立てこもるテロリストから人質を安全に救出する方法を考えたり、曲がり角や部屋のクリアリングなどをしたりと特殊部隊ごっこをするゲームだったのです。

以降の「Rainbow Six:Rogue Spear」「Rainbow Six 3:Raven Shield」「Rainbow Six:Lockdown」「Rainbow Six:Vegas」「Rainbow Six:Vegas 2」も全て同じようなコンセプトで作られています。2008年のリリースを最後に長らく新作の情報はなかったのですが、E3 2014で「Rainbow Six:Siege」が発表、2015年12月1日にリリースされました。今までのシリーズと異なり、オンライン対戦を主軸においた本作は瞬く間にヒット作になったのです。

5v5で繰り広げられる近接戦闘!

◇ オペレータを使いこなせ!

シージは5対5、それぞれ攻撃側・防衛側をローテーションしながらゲームが展開します。ゲーム中のリスポーンは一切なく、キルされてしまったら次のラウンドまで復活できないといったハードコアなゲーム性が特徴的です。

そしてプレイヤーは様々な「オペレーター」と呼ばれるキャラクターを操作して戦います。オペレーターは攻撃側と防衛側でそれぞれ違ったキャラクターが用意されており、現在は攻撃側・防衛側共に27名、総勢54名のオペレーターがゲームに登場しています。この54名はそれぞれが特徴的な能力をもっており、上手く使うことで戦況を覆すことができるのです。

◇ 緊張感抜群のゲームルール

ゲームルールに関しては、人質救出・爆弾解除・エリア確保の3つがあります。

・人質救出
1つ目の人質救出は名の通りのモードで、攻撃側と防衛側で人質を巡った戦いが展開します。攻撃側は人質の救出または敵チームの殲滅、防衛側は制限時間終了まで人質を守るか敵チームの殲滅をすることで勝利となります。しかし、両陣営とも人質を殺してしまった瞬間に即敗北が決定してしまいます。

・爆弾解除
2つ目の爆弾解除はマップ内に設置されている爆弾を解除・防衛するモード。攻撃側は爆弾の解除か敵チームの殲滅、防衛側は制限時間終了まで爆弾を守り抜くか敵チームの殲滅することで勝利となります。また、攻撃側の爆弾解除にはチーム内で一人だけが持てる「ディフューザー」を使います。これを爆弾の近くに設置して起動までの数十秒守り抜くことで解除が可能です。防衛側はディフューザーを設置された場合も、破壊することで勝利できます。

・エリア確保
3つ目のエリア確保では、指定のエリアを奪い合うことになります。エリアはランダムに決まり、攻撃側はエリアを一定時間確保するか敵チームの殲滅、防衛側は制限時間終了までエリアを守り抜くか敵チームの殲滅で勝利となります。ちなみに攻撃側がエリアを確保するにはエリア内の敵プレイヤーをすべて片付けなければなりません。

そして各ラウンドは準備フェーズとアクションフェーズに分かれています。準備フェーズでは攻撃側と防衛側で行うことが異なり、攻撃側はドローンで敵や目標の位置などを把握するためのマップ内偵察をすることが可能です。しかし、偵察ドローンは敵プレイヤーに発見されると破壊されてしまうおそれがあるので、注意を払いながら偵察する必要があります。

一方防衛側は防衛陣地を築くことができます。シージでは壁や落とし戸を破壊することができるため、防衛側はそこを補強することが重要になるのです。また有刺鉄線やカメラなど様々な仕掛けを施すことも可能です。

45秒が経つと自動的にアクションフェーズに入り、攻撃側が行動を開始できるようになります。また、攻撃側はマップ内を自由に動くことができますが、防衛側は建物から出ると2秒後に位置が敵チームに知られてしまうので注意が必要です。

◇ 公式ルールを知ろう!

基本的にルールはカジュアルマッチやランクマッチなども同じです。しかし、ラウンド数や使用するゲームルールなどの違いがあります。ここでは大会で使用されるルールを見てみましょう!

2.1. 設定
– プレイリストタイプ:ノーマルモード
– サーバータイプ:専用サーバー
– ボイスチャット:チームのみ
– 時間帯:昼
– HUD設定:プロリーグ
2.2. マッチ設定
– BANオペレーター数: 4
– BANタイマー: 20
– ラウンド数:12
– 攻撃側/防衛側の役割交代:6
– 延長ラウンド数:3ラウンド
– 延長時のスコア差:2
– 延長時役割交代:1
– 目標ローテーションパラメーター:2
– 目標タイプローテーション: ラウンドプレイ数
– 攻撃オペレーター専用出撃地点:オン
– 選択フェーズタイマー: 15
– 第6の選択フェーズ: オン
– 第6の選択フェーズタイマー:15
– 公開フェーズタイマー:5
– ダメージハンディキャップ:100
– フレンドリーファイアダメージ:100
– リバースフレンドリーファイヤー:オフ
– 負傷:20
– ダッシュ:オン
– 覗き込み:オン
– 死亡リプレイ:オフ
2.3. ゲームモード:TDM 爆弾
– プラント時間:7
– ディフューズ時間:7
– フューズ時間:45
– ディフューザー保持者選択:オン
– 準備フェーズ時間:45
– アクションフェーズ時間:180
2.4. オペレーター
【IANA】【ORYX】は使用不可。 その他のオペレーターは使用可能である。
2.5. マッププール
– 銀行
– カフェ・ドストエフスキー
– クラブハウス
– ヴィラ
– 領事館
– 国境
– 海岸線
(レインボーシックス シージ公式サイトより引用)↓
https://rainbow6.jp/ps4/news/215

大きく違う点はPick & Banの導入です。このシステムは攻撃側と防衛側のオペレーターをそれぞれ2名ずつBANできるというもの。これにより相手の得意なオペレーターを封じることができるのです。しかし、BAN対象に選んだオペレーターは両チームとも使えなくなってしまいます。

また、オペレータ選択後は相手の選択したオペレーターも含めてすべて公開されます。ですが第6の選択と呼ばれるシステム使うと、両チームとも1人だけオペレーターをこっそり変えることが可能となります。

このように公式大会のルールでは、より競技性を増した内容になっているのです。

緊張感MAXの頭脳戦!

マップの複雑な構造、多種多様なオペレーター、近接戦闘。この3つからくるのは綿密に練られた戦術、すなわち頭脳戦です。シージはFPSの皮を被った戦略ゲームなのです!

まず注目したいのは各チームの編成。選手たちはなにも適当にオペレーターを選んでいるわけではありません。例えば攻撃側だったら補強壁を破壊できるテルミットやヒバナ、マーヴェリックは欠かせません。防衛側は投擲物を無効化できるデバイスを設置できるイェーガーやカメラを設置できるヴァルキリーはほぼ必須です。これはチームによっても編成が異なるので、そこを見てみることもおもしろいかもしれません。

次に注目してほしいのは戦闘での立ち回り。通常のFPSといえばエイム力が重視されますが、シージではなによりマップを覚えることが最重要事項なのです。室内での近接戦闘にフォーカスしているだけあって、どのマップも何階層にも分かれていたり、部屋の数がとにかく多く、作りは複雑。そのうえ壁や床は破壊可能な場所と不可能な場所があり、破壊すると有利・不利な場所というものも存在します。さらには監視カメラの位置やドローンを隠せる場所があったりと、シージのマップは頭がパンクしそうになるほど覚えることが多いのです

しかし、熟練されたシージプレイヤーたちはそれらを全て把握しつくしています。試合が始まる前から補強をすべき場所、破壊する場所、有利な位置を研究しているのです。そんな彼らが繰り広げる戦いはeスポーツを超えています…..!

見ているだけでも十分に面白いのですが、試合中に使われる専門用語を覚えておくとさらにゲームへの理解が深まるのでおすすめ。ここではよく使われる用語を紹介します。

開通・・・壁に穴を開けて隣の部屋とつなげること。これにより防衛側の守りやすさがだいぶ変わることもある。工事と呼ばれることも。
工事・・・同じく壁に穴を開けること。これにより射線を作ったり、見通しをよくする。
餅つき・・・テルミットや火花のガジェットが補強壁に使われた瞬間、バンディットのショックワイヤーで破壊すること。攻撃側がデバイスを使った瞬間を狙う動作から命名されている。
遊撃・・・防衛地点から離れて敵のキルを狙うこと。またはエリア外に飛び出て敵を狙いに行くこと。
突き上げ、突き下げ・・・天井上もしくは床下にいる敵を倒すこと。敵が見えない場合がほとんどなので、情報を頼りに敵の位置を把握してから
行う場合が多い。
ラッシュ・・・アクションフェーズ開始後すぐに敵地点へ向かうこと。防衛側の不意を突くことができる。
激ロー・・・HPが非常に低いことを指す。FPSゲーム全般で使われる。

注目チーム

◇ 野良連合
▶ 公式ホームページ:http://www.norarengou.com/

野良連合は2016年に発足したチーム。シージ以外にも多数の部門を展開しています。2016、2017、2018の3年連続日本代表や、世界大会「Six Invitational 2019」にて世界4位など、彼らの誇る実績は凄まじくまさに日本のシージシーンを牽引してきた存在といえるでしょう!

また、野良連合はパイロットプログラムに選ばれています。これは厳重な審査を通過したチームのみの特権で、特定の追加アイテムの収益の一部がチームや賞金にいきわたるというもの。そして選ばれたチームは、そのチームを模したスキンとチャームが販売されるのです。そのため、ゲーム内のストアでは野良連合仕様のHIBANAスキンとチャームが販売されています。


引用:「Rainbow Six:Siege」ゲーム画面より

◇ 父ノ背中
▶ 公式ホームページ:http://www.titinosenaka.com/

シージのプロチームと言えば「父ノ背中」!FPSを中心とした部門を多く持つチームですが、シージ部門の人気ぶりは半端じゃない!けんき選手やabitun選手、ダステルボックス選手など個性豊かなメンバーが揃っており、大会から配信までその名を轟かせています。

大会

◇「レインボーシックス ジャパンナショナルズ 」

レインボーシックスのPC・PS4公式大会。「OPEN」・「ROOKIE」・「ジャパンナショナル」と3つの大会の中で最高峰に位置づけられる大会です。この大会最大の特徴は誰でも参加可能なところでしょうか。プロ以外のプレイヤーも日本一位の座を狙うことができるのです。

◇「レインボーシックス PC ジャパンナショナルズ 」

開催期間:4月~9月

[シーズン1]
予選DAY1:4/18
予選DAY2:5/3
予選DAY3:5/9
決勝DAY1:6/6
決勝DAY2:6/7

[シーズン2]
6~8月予定

[グランドファイナル]
8~9月予定

◇「レインボーシックス PS4 ジャパンナショナルズ 」

開催期間:4月~
[シーズン1]
予選DAY1:4/25
予選DAY2:5/10
予選DAY3:5/17
決勝DAY1:5/23
決勝DAY2:5/24

[シーズン2]
6~8月予定

◇「レインボーシックス OPEN」

プレイヤーやコミュニティの交流を目的とした大会。他の大会と違う点はその場でチームを作って試合を行うこと。なので個人でも参加が可能な珍しい大会となっています。大会自体も1日で完結するので、シージの初観戦にはいいかも!

◇「レインボーシックス PC OPEN」

#1: 4/21
#2: 5/19
#3: 6/23
#4・#5・#6は後日発表

◇「レインボーシックス PS4 OPEN」

#1: 4/28
#2: 5/12
#3: 6/9
#4・#5・#6は後日発表

数多くのFPSが登場する時代ですが、シージは発売から5年が経とうとする今でも熱狂的なプレイヤーが多く、これからもeスポーツの最前線を走ることでしょう。是非この記事を読んだ皆さんもシージの試合観戦やプレイを通して面白さを体感してみてください!(第4/6回 完)

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