Creativesさんにチームと『スプラトゥーン』界隈の事情を聞いてみた!【平岡さん×プロチーム対談連載第1弾】

◆賞金では成り立たないチーム事情

平岡さん「プロゲーマーは職業として成立させるのがまだ難しく、副業をしている選手も少なくないと思います。本多さんは、選手が稼げるチームとはどのようなものだと考えていますか?」

本多さん「テレビでよく賞金のことが強調されていますが、賞金で稼いで食べているというのは半ば嘘だと思っています。多くのチームはスポンサーからの収入がほとんどで、ほかにファンからのサブスクや支援、グッズ販売がチームの収入になっていることが多いです。」

平岡さん「テレビでeスポーツのことを知った人には、意外に思われる方もいるかもしれませんね。」

本多さん「スポンサーが付くにしても、やはり重要なのはファンの存在です。ファンを増やすために大会に出場したり配信をしたりして、そしてスポンサーに興味を持ってもらうというのが大事だと思いますね。」平岡さん「Creativesさんはどのような経緯で設立されたのでしょうか?」

本多さん「私は元々ゲームのクランマスターとして活動して実績もあったので、企業さんとも繋がりもあったんです。家電量販店でゲーミングデバイスのコーナーを担当し、その後販売代理店を経て独立してCreativesを立ち上げました。私自身が過去の経験から商品の流通や人気も把握しているので、スポンサー側の気持ちも分かることが自分の強みだと思っています。」

平岡さん「ということは、設立当時からスポンサー候補が複数あったということですか?」

本多さん「繋がりがあったとはいえ厳しいものでしたよ。やはり企業としても大きいチームに付きたいものですから。」

平岡さん「スポンサーからの収入というのは選手にも分配されるのでしょうか?」

本多さん「功績に応じて分配するようにしていますね。良い成績を収めれば自然と企業・業界と接点もできてくるので、選手の活躍には期待しています。」

◆日本は強いのにeスポーツとしては盛り上がれない?

平岡さん「では、これから先の俺がAceさんのビジョンを教えてください。」

俺がAceさん「明確なものはまだありません。ただ、自分が有名になるためではなく、界隈のために活動していきたいと考えています。そういうことをしていれば、いつか誰かが評価をして手を差し伸べてくれると思っています。」

平岡さん「俺がAceさんは選手とは異なる視点を持っていて新鮮に感じます。マネージャーや大会オーガナイザーというキャリアも面白いです。そしてプレイヤーと運営の中間のような存在ですね。」

本多さん「中間管理職といっても良いかもしれません。まだまだ課長、部長と呼ぶには早いかもしれませんが(笑)。」平岡さん「では、今後具体的にやってみたいことはありますか?」

俺がAceさん「賞金付き大会、プロリーグをやりたいと思っています。しかし『スプラトゥーン』界隈ではそれはなかなか難しくて……。」

本多さん「IPホルダーさんの意向もあるため、独自に開催することも難しいんです。eスポーツは発展途上でこれからもっと盛り上がるので、今後に期待したいと思っています。」

平岡さん「お二人からは凄い熱意を感じます。『スプラトゥーン』のプレイヤーは俺がAceさんのようにもっと盛り上げたいという人は多いのでしょうか?」

俺がAceさん「多いと思います。しかし、なかなかそれが実現しないというのが今の状況です。海外では非公式で『スプラトゥーン』の賞金付きの大会も開催されているんです。対して、日本はプレイヤーがダントツで強いのにeスポーツとしての認知拡大がなされていないというのを残念に思っています。」

平岡さん「日本はそんなに強いんですね。」

俺がAceさん「世界大会が開催されるようなことがあれば、日本がトップのeスポーツタイトルが1つ増えるといっても良いくらいです。」

平岡さん「日本のプレイヤーは海外大会にはあまり参加しないものなのでしょうか?」

本多さん「若いプレイヤーが多く、資金面の問題もあり難しいのだと思います。国内の大会事情もありスポンサーも付きづらいでしょうし、4人チームというのもハードルが高くなっている要因です。格闘ゲームのような1vs1のゲームで年齢層も高いと自費で海外遠征する人もいますが『スプラトゥーン』ではそうもいかないようですね。」

◆プロという道を示し、さらに先へ!

平岡さん「IPホルダーさんが積極的にeスポーツとして推進したら一気に伸びる可能性もありますね。」

本多さん「9月に『スプラトゥーン3』が発売され、配信など活動している人は凄く増えていますからね。」

俺がAceさん「ストリーマーからプロになった人も増えています。私たちはまだまだ実力が足りていないと思っていますが『そんな自分たちでもプロになれる!』というところを見せて、目指す人が増えてほしいと思って活動してきました。プロになったばかりのときは実力不足で厳しい言葉をもらうこともありましたが、狙いとしては成功したのかなと思っています。」

平岡さん「まさに道を切り拓いたということですね。eスポーツではこれから人、場所、機会をどんどん増やしていきたいと思っている人も多いと思うので、喜んでいる人も多そうです。」

俺がAceさん「今後は、コミュニティ大会から大きな盛り上がりに発展した『スマブラ』界隈を参考にしたいと思っています。また『スプラトゥーン3』が発売されたこのタイミングでプレイ面での実力もまた伸ばしていきたいと思います!」いかがだったでしょうか?採用のことやチームの懐事情、そして界隈を取り巻く大会のことなど、なかなか聞くことのできないお話も飛び出してきた本取材。これからeスポーツ選手を目指す人の参考になる部分があれば嬉しいです。

そして『スプラトゥーン』へ熱い想いを持っている俺がAceさんは、ご自身が注目を浴びることよりも界隈の盛り上がりのために活動している熱い方でした!彼のような存在が今後シーン全体を引っ張っていけば、将来eスポーツとしても『スプラトゥーン』がより人気になっていくかもしれません。ぜひスプラプレイヤーの皆さんは、一度大会への参加や視聴をすることで”ガチ”でプレイする楽しさを体験してみてはいかがでしょうか?

▼Creatives 公式サイト
https://www.team-creatives.com/
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▼平岡大輔さん(対談インタビュアー)
株式会社テマヒマ代表。マーケティングのほか、企業のコンサルティングを主に行う。今年から『ストリートファイター5』にハマり、自身の抱える悩みからゲーマー向けサプリメント『ガチサプ』を開発・販売。第1弾となる『心眼-shingan-』は還元型コエンザイムQ10を配合、7月に発売されて以来多くのメディアやゲーマーから注目を集めている。(ガチサプ公式サイト:https://gachisup.com/

◆ギャラリー

今回の対談は都内にあるCreativesさんのスタジオをお借りして実施いたしました。スタジオ内や俺がAceさんのお写真を特別にお見せしちゃいますよ。

大きなグリーンバックのある配信者用の席の向かい側には、配信を管理するための席があります。機材や設備が充実したスタジオは貸出も行っているのだとか。スタジオ内の応接スペースには、Creativesロゴ入りのマグカップと『ジョジョの奇妙な冒険』のイギ―が並んでいました。たくさんのスポンサーロゴが並ぶユニフォーム。 代表の本多さんと俺がAceさんはかなり仲良さげ。冗談を言い合ったり、時には感謝の言葉が出てきたりするなど深い絆を感じました!

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