【祝STAGE:0優勝】高校生大会3連覇!最強LoLチーム「N高」ぷりも選手&rre選手独占インタビュー!!
2020年9月19日~22日の4日間に渡って開催された高校対抗eスポーツ大会第2回『STAGE:0(ステージゼロ)』。
昨年度のSTAGE:0、第2回高校eスポーツ選手権のリーグ・オブ・レジェンド(以下、LoL)部門 を2連覇し最強と称されたN高チーム「KDG N1」が、今大会でも優勝を飾り3連覇を果たしました。
全国の高校レベルも2年前から比べると格段に上がってきている中にも、揺るぎない王者の風格を見せつけてくれました☆しかし、昨年のリーダーだった「まりも選手」はプロチームの練習生として所属が決定し今大会は出場を断念。メンバーの卒業なども相まって、半数近く入れ替えがあった状態から優勝までの道のりにはどんな裏側があったのでしょうか…。
リーダーを引き継いだ「ぷりも選手」こと綱澤志遠(つなさわしおん)くん(高3)!そして決勝大会でMVPを獲得した「rre(レレ)選手」こと田村広大(たむらこうだい)くん(高1)☆今回はこの2人に、高校生最強チームの今後や将来の夢など根掘り葉掘りお伺いした模様をお届けいたします!(取材日:2020.10.5)
【実績】
・第1回STAGE:0優勝
・第2回全国高校eスポーツ選手権優勝
・hungrycup優勝
・第2回STAGE:0優勝
LoLレート S8:plat S9:master S10最高レート:challenger158LP
取材は1名ずつオンライン形式で行いました。最初はN高『KDG N1』リーダーぷりもくん☆「取材は全然受けてこなかったので、緊張します」と話してましたが、落ち着いた受け答えが印象的でした。
◇ 優勝を実感したのは自宅の部屋に帰ってからでした
ぷりも「ありがとうございます。そうですね…宿泊していたホテルに戻ってからもあまり実感がなくて。チームメンバーと一緒の場所で決勝参加するため東京まで行っていたんですが、京都の自分の家に帰ってからやっと『あぁ、優勝したんだ』って実感が沸いてきました(笑)。」
ぷりも「自分が初めてリーダーをやったというのもあって、緊張感がすごくて。なかなか実感ができなかったんです。」
ぷりも「プレッシャーとか凄かったですけど、前の大会の時とかに結構体調崩してチームメイトに迷惑をかけちゃったことが多くて、今回は特に体調管理には気を付けようと思っていました。」
ぷりも「チームをまとめること…まとめてなかったですね(笑)。」
ぷりも「なんというか、まるめようとはしたんですけど、まとまりはしなかったので、ある程度方向性は定めつつ好きにやろうぜ…みたいな感じでしたね。」
◇ 冗談交じりに「優勝しなかったら帰ってくるな(笑)」って
ぷりも「取材とか終わった後に親や友達とかから連絡が来ていました。」
ぷりも「親からは冗談交じりに『優勝しなかったら帰ってくるな』って言われてたんですよ。だから本当に優勝して良かったです(笑)。僕自身も、こまめに連絡してって言われたんですけど、『いや連絡しないよ。僕が次連絡するのは優勝報告するときだけだよ』って言ってて。結構調子に乗ってましたね(笑)。」
ぷりも「そうですね。今考えると(笑)。」
ぷりも「結構接戦だったこともあって、クラークの試合1試合目がめちゃくちゃ印象に残っています。」
ぷりも「やっぱり一番最初に出たSTAGE:0ですね。決勝試合で岡山共生と戦って、1試合目に負けた後会場外で赤バフ選手にプレッシャーをかけられたことを今でも覚えています(笑)。」
取材冒頭では愛猫の「虎徹」くんが登場。メインクーンという世界一大きくなる種なんだそう。ぴょいっと動いているところも見れましたが、可愛い♪
◇ 高校生で注目している選手は?
ぷりも「やっぱりクラーク高校のFunawiくん。『U19 eスポーツ選手権』という大会が11月にあるんですけど、そこではチームの垣根を越えて参加するつもりなんです。今彼とも一緒に出ようと話をしています。」
◇ 誰一人戦い方が被らない魅力があるゲーム
ぷりも「元々あんまりランクに興味が無かったんですが、プレイしていないのを言い訳にしてやらないでいるのはそろそろやめようかなと思って(笑)。」
ぷりも「メンタルを保つことと、集中力を保つことですね。負けてもスパッと気持ちを切り替えるようにしています。気持ちを保つ方法で言うと、以前より怒らなくなったというのがあります。いつも猫に癒されてます(笑)。」
ぷりも「初めてプレイする人にとっては初心者お断りゲームだと思うんです。僕ですら底が見えないレベルなので(笑)。セオリーが変わることもそうですし、プレイスタイルによって戦略とかも基礎的な部分もあって、誰一人戦い方が被らない魅力があると思っています。」
ぷりも「動画を見たりとか、早い方法だと上手い人にコーチングを依頼するであったりあると思います。でも一番は『めげない』ことじゃないかな。やっていくうちに挫折しちゃうことが多いので、辞めないことが大事です。」
◇ まずは自立したい
ぷりも「実はその辺に関しては全然考えてなくて。はとにかく自立してみたいなという気持ちで、高校卒業後は専門学校に行きながら一人暮らししてみたいなと思っています。」
ぷりも「はい。ZERATHGGというチームに所属させて頂いていました。もう僕自身LoL部門からは離脱しています。高校生大会に関しては頑張ろうという気持ちが強いんですけど、以前に比べるとプロに対してのモチベーションが低下してきたのが理由です。」
ぷりも「次の全国高校eスポーツ選手権、大会出場者でサプライズがありますので、お楽しみに!」
ぷりも「ありがとうございました!」
◇ぷりもくんの座右の銘
「浅い川も深く渡れ」…ささいなことでも用心せよというという意味
「中2くらいの時『あぁ、こういう考え方もあるんやな』って自分の中で考え方が変わったきっかけになりました。今までどちらかというと早とちりというか焦って前へ出てしまう所があったんですけど、簡単そうな道でも一回注意深く歩いてみようという考えになりました。これはLoLの中でも染みついていて、目の前にいるのが一人でも後ろに何人いるかわからない。そういう考え方を後輩にもアドバイスすることがあります。」
さぁさぁ、お次はKDG N1のニューフェイス、rreくんにお話を聞いてみましょう☆小動物のように柔和な印象の姿からは想像もできない、アグレッシブな戦闘スタイルで第2回STAGE:0決勝大会の毎試合MVPを獲得したrreくんです。
◇ 優勝、MVP嬉しかったです!
rre「特に試合数が多い決勝大会は思い出に残っているかもしれないです。」
rre「MVP選ばれたくてアグレッシブに動いたので嬉しかったです。MVPをシェイクスピアさんと争ってました。とにかく活躍したくて…。」
rre「元々大会を応援してくれていたのもあって、家族はすごい喜んでくれました!優勝してSNSでも『おめでとう』って沢山の人に声をかけてもらいました。」
rre「以前僕がやってるゲームとかはあんまり興味を持たれなかったんですけど、大会に出ると決まってからブロック予選の決勝の時も配信を見てくれてました。」
◇ チームメンバーとの顔合わせは大会の時が初めて
rre「N高チームのことは知っていました。中学3年の時にSTAGE:0の第1回大会を見て、僕も出たいなと思ってたんです。ただ漠然と出てみたいなという気持ちだったので、N1に入れた時はすごく嬉しかったです。」
rre「学校内のLoLコミュニティチャットがあるんですが、で最初はぷりもさんが新メンバーを『募集しようかな』って匂わせてたんです(笑)。それで、ダイレクトメッセージで『入りたいです』って伝えて…。テストとかは特になかったんですけど、入れることになりました。」
rre「ぷりもさんとシェイクスピアさんはbotレーンにいるんですけど、大会でも練習試合でもbotレーンはやっぱり上手いなー!と感じました。」
rre「僕は顔を合わせて話したのは全員初めてでした。基本的にはオンラインでしゃべってた時と印象は一緒だったけど、チームメイトのアクシデントさんが結構真面目で意外でした。みんなの服を洗濯機で回してくれてたり、電車で移動するときも乗り換えとか率先して調べて先導してくれたんです。
rre「ブロック決勝の時は緊張していたんですけど、決勝は同じ場所で臨んだのもあって、緊張はあまりせずにできました。シェイクスピアさんが一番緊張していて、それ以外のメンバーで励ましたりしていましたよ。」
◇ キャラクターを極めていくのが楽しい
rre「大体2年くらい中学二年くらいからです。きっかけは『LoLっていうゲームが無料でできるゲームらしい』と知って。無料でできるならやってみようかな~という感じで始めました。オンラインゲームは中学に入ってからPC買ってもらってやっていたので、FPS系で遊ぶことが多かったです。」
rre「最初は特に面白いとか思わなかったです(笑)。ちょっとずつプレイしていったらだんだん面白さを理解していって、それから集中してやり始めましたね。LoLは5人対5人で戦うんですけど、レーンごとにポジションが分かれていて、ポジションに適したキャラクターがいて特徴も違っていたりします。キャラクター操作を極めたり上手くなっていくのが楽しいです。」
◇ 普段どんなことをしているのか
rre「VALORANTっていうLoLを作った会社が作ったゲームで遊んでいます。ゲーム以外では、とにかく寝るのが好きです(笑)。僕睡眠時間が多めで、8時間は必ず寝るようにしています。大会の決勝前はみんなで深夜まで話していて楽しかったんですが、5時間しか寝れなくて集中力ないな、体が重いなって思ったりしました。結構すぐ体調に出ます。」
rre「僕以外のメンバー全員が先輩というのもあって、後輩としての態度を心掛けています。」
rre「はい(笑)。LoLでは、毎試合チームを引っ張って活躍できるような選手になりたいと思っています。」
rre「将来はプロチームに入りたいと思っていて、今年のeスポーツ選手権も頑張って活躍して知名度を上げたいなと思っていますね。」
rre「シェイクスピアさんが所属している『Rascal Jester』を目標にしています。」
rre「STAGE:0で決勝大会MVPとれたので、同じようにeスポーツ選手権でも、『MVPは誰だ』って聞かれたら僕と言われるように頑張ります!」
rre「ありがとうございました。」
◇rreくんの座右の銘
「人事を尽くして天命を待つ」…できる限りの努力を行った上で、その結果は天に任せるという意味。
「どのような結果になろうと後悔のない心境になれるように、全力を尽くすことを常に意識してます!」
メンバーを半数近く入れ替えても圧倒的強さを見せつけたN高「KDG N1」の大会裏話はとても興味深いものでした!
ぷりもくんは高校の垣根を越えてU19 eスポーツ選手権出場を予定しているとのことですし、N高チームとして第3回eスポーツ選手権でもサプライズがあるとのことで今からとっても楽しみですよね☆
次回大会でも更にレベルアップした高校生同士の戦いが見られることでしょう…!ゲーマーゲーマーでは引き続きeスポーツに情熱を注ぐ高校生チームを追いかけていきます☆最後までお読みいただきありがとうございました!次回の取材記事もお楽しみに♪