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FPSプレイヤーが大集結☆歴史ある関西高等学校eスポーツ部オンラインインタビュー!!

起源は明治20年に遡り、平成29年には創立130周年を迎えたという歴史ある高校にもeスポーツに燃える高校生たちがいます。

今回は、岡山県の関西(かんぜい)高等学校eスポーツ部のオンライン取材の模様をお届け☆

同校は岡山県内初となるITをビジネスに活かす学科として「ITビジネス科」をスタート。さらに県内唯一の男子校でもあるんです。

長く受け継がれてきた伝統を持ちながら、子供たちの未来を担う新しい学科創設にも力を入れていくという、先駆的な取り組みを行えるって素晴らしいですよね~!

eスポーツ部は今年度から部活動に昇格し、部員数も40名と文化部最大の部として活動しているとか!(取材日時点では3年生が引退したため約20名が活動中)

決まったゲームタイトルの練習を強化するという形より、生徒一人ひとりの得意なゲーム、好きなゲームを取り組んでいるそうです。(取材日:2020.10.16)

◇登場人物
・IT科2年 高畦 亮耀くん(たかあぜ あきひろ)
・IT科1年 大村 凪くん(おおむら なぎ)
・IT科1年 大住 珠璃くん(おおすみ しゅり)
・副顧問 松浦先生

◇ 部内のFPS率が高い!

ーーはじめまして!今各々が練習中のゲームタイトルを教えてください。
「フォートナイトとかAPEXとかFPS系のゲームをやっています。オンラインゲームを始めたのは中学1年生くらいからです。」
ーーなるほど!パソコンでFPSやったりもするんですか?
「いえ、パソコンは持っていなくて、今年の12月に買う予定です。パーツを買って組み立てようかと。」
ーーへー!すごい。PCを組むとか玄人っぽくて憧れます。手先が器用なタイプなんですね。
「いえ、全然です(笑)。でもどちらかというと、組み立てる系の方が得意です。」
ーー十分だと思いますよ(笑)。
「僕も大村君と一緒で、フォートナイトとAPEXをメインでやっています。フォートナイトはモバイルでプレイしていて、公式の大会にも出場したことがあります。最近PCに切り替えました。」
ーー大住くんはiPhoneでフォートナイトをプレイしていたんですね。フォートナイトのモバイル版はアプリから削除されたり訴訟が続いてますから、プレイヤーがプラットフォームを変えていくのは自然な流れかもしれませんね…。PCに切り替えてから戸惑いはありますか?
「まだ3週間くらいなので慣れていないですけど、他の人たちに追いつけるように頑張ります。」
ーー操作性もそうですが、画面の大きさやスペックの違いでプレイヤーから見る景色がかなり変わりそうです。高畦くんはいかがですか?
「今はAPEXがメインです。中学3年生の終わりから始めました。」
ーーみなさんFPSが得意なんですね。ちなみに部活動の活動は週に何回あるんですか?
「学年や学科の終了時間によりますが、ほぼ毎日2、3時間くらい練習しています。」
ーーふむふむ。パソコンは一人1台使っているんですか??
「はい。パソコンは学校側が用意してくれていますが、FPSをやらない部員も一部いるので全員に1台ずつというわけではないです。スマホでコールオブデューティーとかモンストとかやっている人もいます。」
「今部活ではノートPCが5台とデスクトップPCを5台、計10台使っていますね。」
ーーなるほど。聞くところによると部員のFPS率は相当高めですね!

◇ FPSの魅力

ーー大会には積極的に参加しているんですか?
「そうですね。モチベーションがあれば、eスポーツ部の友達を誘って出たりすることもあります。」
「フォートナイトの方では今年のSTAGE:0に出場しました。ただAPEXの高校生大会って全然ないんですよ。だから自分たちで企画するしかないんですよね。」
ーー確かに、APEXはCERO D(17歳以上対象)なので、公式大会でも日本は17歳以上を規定にしているのもあり、高校生限定の大会というのも聞いたことはないですね。みなさんが夢中になっているFPSの魅力をもっと聞かせてもらいたいです。どういうところが面白いですか?
「とりあえず『1位』という勝利条件が確実に決まってるので、そこを目指して戦いあうゲームが自分は好きです。」
ーー確かに、わかりやすいですね(笑)。大住さんとかはFPSゲームを上達するために努力したこととかありますか?
「ゲーム以外でもいえることではあるんですけど、時間をかけて自分のやりやすい環境を作り出して、暇さえあれば友達とか誘って遊ぶこと。楽しんでやるのが上達の近道だと思います。楽しいからこそ強く、上手くなりたいと思えるので。」

◇ 同じ環境で一緒にゲームできるのがeスポーツ部の醍醐味

ーー学校でeスポーツに取り組む学校が増えてきていますが、絶対数で言うとまだまだ少ないと思います。eスポーツ部に入って、学校でゲームに取り組む活動をしてみていかがですか?
「最高ですね。授業終わりに友達と喋ったりもできるので、楽しいです。」
ーー大住くんはとてもエンジョイしてる感じが伝わってきます(笑)。
「僕は自宅にPCがないので、放課後にeスポーツ部でPCを触れるのが良かったです。楽しいです。」
ーー家にないデバイスで楽しみもあるかもしれませんね!
「同じ環境で一緒にプレイできるのが良いと思っています。ボイスチャットだけとか、顔が見えない状態よりもずっとコミュニケーションがとりやすいです。」

◇ 県内初のITビジネス科!

ーーところで関西高校では、他校にはない行事とかありますか?
「耐寒マラソンとか。」
ーー耐寒マラソンですか!名前だけで寒くなりそうです。
「冬の時期に5kmくらい走って、順位とか競う感じです。」
ーーなるほど!歴史のある学校なので、伝統のマラソンなんでしょうね。
「あとは、県内で初めて【ITビジネス科】ができた学校っていうところだと思います。」
ーーそうですよね。情報科、情報技術科…といった学科名を見かけることはありますが、ITビジネス科をもつ高校は、岡山県では初めてだそうですね。みなさんは、将来目標にしている業界や興味のある職種はありますか?
「将来はIT業界に入りたいと思っています。」
「自分はどちらかというとプログラマーになりたいです。」
「そうですね…編集とか、商業系PCが使えればと思っています。今簿記とか勉強していて、情報科で学んでいる事を活かせたら。」
ーー3人ともIT科ということで、ITや情報システムに関連した業界を考えているんですねー!沢山お話を聞かせて頂きありがとうございました。

一同「ありがとうございました。」

◇ 副顧問 松浦先生にお話を伺いました

ーーeスポーツを通して、生徒にどんなことを学んで欲しいですか?
「今のオンラインゲームは、個人でやるというよりチームを組んで行うものが多いと思います。そういったものを通して、コミュニケーションや連携を取ったりすることができると考えています。

コミュニケーション取るのが苦手な生徒も少なからずおりますので、そういう生徒でも仲間と力を合わせたり連携を取り合うことを学んでくれるきっかけになって欲しいというのが私の思いです。」

いかがでしたか?

「関西eスポーツ部の特徴を一言で例えると?」という質問に、高畦くんが「自由」と答えてくれたのが印象的でした。

皆が好きなゲームを自由にやっている部活…というのが伝わってくるのですが、そこはやはり学校の部活動。決まった時間に決まった場所で節度をもって取り組む姿勢もみられて、先生方にも見守られながら伸び伸び活動しているんだな~と感じた取材でした。

FPSプレイヤーが多いという関西高校eスポーツ部。今後、凄腕プレイヤーが育ってくる可能性もありそうですね☆

最後までお付き合いいただきありがとうございます。次回eスポーツ取材もお楽しみに♪

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