奇跡の快進撃☆ベスト16への躍進!「わせがく高等学校 稲毛海岸キャンパス」eスポーツ部☆特別インタビュー!!
今回お届けするのは☆今年開催されたeスポーツ甲子園「ステージゼロ/LoL部門」で関東ブロック決勝大会まで勝ち進み、そして「第1回&第2回全国高校eスポーツ選手権/LoL部門」で2年連続見事ベスト16まで勝ち進んだ強豪校!「わせがく高等学校 稲毛海岸キャンパス eスポーツ部」の特別インタビューをお届け♪
通信制の高校ということで、日頃からチームでコミュニケーションを取る機会が少ない中、限られた時間と条件をものともせず!見事な戦績を収めた「eスポーツ部」の面々…☆筋トレ愛好家の寡黙な男に、名作「ドラッグオンドラグーン」に魅了されシナリオライターを志すエピソード…そして夫婦でeスポーツ部を支える女性顧問のお話などなど☆
今回も盛りだくさんでお届けして参ります!!それではどーぞ☆(取材日:2019/11/20)
【写真前列左から】koharu0829くん(高1)、True nameくん(高2)、【後列左から】 spica1224くん(高1)、jyagaimo0612くん(高1)、牧野幸輝くん(高2)
※取材当日は会えませんでしたが、WGL Dimensionくん(高2)を加え計6名の部員が所属します。※LoLチーム『WGLI(わせがくリーグ・オブ・レジェンド 稲毛海岸の意)』のリーダーはTrue nameくん。
■ ステージゼロは2週間でルールを叩き込まれました(驚っ)
ーー最近部活で流行っている事とか、ありますか?
「LoL?」
「(一同、爆)」
「天才かよ(笑)!」
ーー100点の答えですねー!1年生の3名は初心者からスタートしたんですよね。LoLってどんなゲームでした?
「めっちゃむずい!」
「わかんなかったね~!」
「最初、大会近いからって1ヶ月位でバンバン叩き込んで。ずっとコーチと一緒に夜、社会人チームと対戦してたんです。コーチのレートが高いから、そのレート帯の人達に直接教えてもらいながらやってました。」
「ハードだった…。はじめて1ヶ月で、全然右も左もわからないのに突然放り込まれて(笑)。ここまでできたよね、じゃあこれいこうかって…。」
「(微笑)」
「大会(ステージゼロ)に出場するのに人数が足りなくて無理やり入ってもらったんです。『2週間後、大会の予選だから』って言って。なので、2~3週間位で予選のために戦い方を文字通り叩き込ませました…(笑)。」
ーーえー!試合まで1ヶ月もない状況でルールから覚えたんですね!チャンピオンだけでも種類が豊富なのに…。でも、その状況でステージゼロはオフライン大会まで進んだって凄くないですか!?
■ 初めてのオフライン大会は緊張した
ーー初めて人前で戦ったオフライン大会はどうでしたか?
「正直緊張して普段どおりに動けなかった…(沈黙)。」
「牧野くんとかは運動部経験者だったりしたので、大会とか場馴れしてたよね。あまり変わらずって感じで。」
ーーなるほど!牧野くん肝が座ってそうですね~。運動部経験者は他にもいるんですか?
「俺もバスケやってました。土日常に試合だったからマジでしんどかったです(笑)。」
「すごいね!そんな窮屈な生活俺には無理だ!」
■ 相手の嫌なことをしまくろうって吹っ切ったら楽しくなった
ーー同じ高校生チームで、気になる高校はありますか?
「俺は赤バフくんかな…。」
「同じADC(アタック・ダメージ・キャリー)だもんね。同じレート帯でたまにコーチとかも当たるんですけど、やっぱり上手いって聞きますね。」
「挙げるなら朋優(学院)さん。朋優さんの方たちとよく練習試合やってて。最初の方は自分達勝ってたんですよ。ステージゼロのちょっと前くらい。ただ、3回目くらいで負けたよね。」
「ドンドンあっちの方が上手くなっちゃって。」
ーーLoLをプレイしていて『ココが面白い!』を教えて下さい。
「相手が嫌がることをするのが楽しい。最初はもうやってて楽しかったんですけど、一時期スランプ状態になって。もういっそのこと嫌なことしまくろうと吹っ切ったら楽しくなってきました(笑)。」
「LoLの戦術なんですよ、相手の嫌なことをして動きを止めるというのは。性格悪くないとLoLはできないです。自分がされて嫌なことをやるっていう風に指導しているので。」
ーー対戦相手の考えていることを先読みして動けてるってことでしょうか。ではLoLの大変だな、難しいなと思うのはどんな所ですか?
「チャンプの幅が広いからそれを覚えるのが大変ですね。」
ーー確かに、全チャンピオンの特性を知るのは大変と聞きます。具体的にどんなことをしてるんですか?
「実際にやるかやられるか…です(怖っ)。」
ーーなるほど!実践から全て学んでるわけですね~(しみじみ)!
■ 家で無意識にダンベルで鍛えてます(by 牧野くん)
ーーちなみに皆さん「これが好き!」という食べ物とかありますか?
「たまに牛乳1Lとか飲んじゃいます。発作的に飲みたくなるんですよね(笑)。」
「プロテインです。」
ーー(笑)!牧野くんん筋トレマニアだったりします?
「そうですね。ダンベルを無意識に持ち上げながら家の中歩き回ってます。」
ーーストイックですね!最近海外ゲーマーでもフィジカル鍛える人増えてるんですよね。見た目もあるそうですけど、集中力を高める意味合いもあるみたいで。その辺、牧野くん以外はどうですか?筋トレとか。
「真逆にいるよね。」
「真逆にいるね。」
「(無言で頷く)」
「自分は遅い時間にどんなに食べても飲んでも、全く肉も筋肉もつかないんですよ。一時期空手もやってたんですけど、空手の先生に筋肉つかない体質だから絞るしか無いって言われるレベルで。」
■ シナリオライターになりたい話
ーーこの中で、将来ゲームに関係した仕事をしてみたい…という方はいますか?
「シナリオライターとか。」
ーー製作者側ですね!どういうゲームをやってるんですか?
「一時期ノベルゲームをやってて、その時にシナリオが好きだと思ったりとか、色々本を読んだりもしてたので。それで、自分もこういうの作ってみたい!って思ったことがありました。世界観が凄く好きなのは『ニーアシリーズ』とか『ドラッグオンドラグーン』です(嬉)!」
【ドラッグオンドラグーン】
2003年にスクウェア・エニックスからPS2用アクションRPGとして第1作目が発売された。その独特の世界観が話題となり、主人公カイムとレッドドラゴンとの物語は涙失くしては語れない名作中の名作。マルチエンディングを導入した本シリーズは、超トラウマ級のEDも存在し今なおマニアの間では語り草となっている。第3作まで発売された。
【ニーアレプリカント/ゲシュタルト、ニーアオートマタ】
ドラッグオンドラグーンの世界観を引き継いだ正位継承作品。2010年にPS3用、2017年にPS4用アクションRPGとしてそれぞれ発売される。マニアを虜にしたその世界観は健在で、多くのファンを唸らし納得させた名作。本作もマルチエンディングを採用。
■ 実は先生が一番の古参プレイヤー
LoLシーズン2から(現在はシーズン10)プレイする最古参女性プレイヤー顧問の久保先生☆しかもご主人が高ランクの現役ゲーマー!っという事でこの「わせがく高等学校」eスポーツ部のメンバーにもLoLのレクチャーを久保夫妻でも行っているそうですっ(凄っ)!
ーー先生はeスポーツ部の顧問になられてからもプレイしているんですか?
久保先生「今はもうやっていないですね。プレイしていた当時はMID(真ん中のレーン)だったんですけど、もう年齢的に…反射神経が落ちちゃってだめですね(笑)。特にミッドレーナーは。」
ーー反射神経、頭の回転と、高度な技術が必要なゲームですもんね。初めてプレイされてたゲームは何だったんですか?
久保先生「DotAとWarCraftっていうブリザードのゲームで、元々ユーザーマップなんですよ。有志が作ったMAPが始まりなんです。だから、MOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)っていうジャンルは色々な会社が持ってるんですけど。そのDotAを中学生の時にやっていて…。社会人になる頃には全くやっていなくて、生徒にLoLを誘われて。『これ知ってるよ私!』ってなりまして(笑)。
数年の間にチャンピオンとかアイテムとかガラって変わっていましたね。チームの皆、かなり厳しくしてるけどとても良く頑張って付いて来てくれています。」
「WarCraft」は当時人気のあったリアルタイムストラテジーゲームで、ユーザー自身が自由にMAPを作れることから大ブレイクし、今やeスポーツの定番ジャンルMOBAの始祖的タイトル「DotA」へと発展した。そういった意味でも有志(熱狂的ファン)諸君が作り上げ発展させたゲームであり、LoLの前身とも言える。
最古参プレイヤーでもある久保先生がけん引する「わせがく高等学校eスポーツ部」☆実のところ「現実は甘くない」「やる気だけでは強くなれない」と鼓舞して精神的にも強く育てているそうなんです。
ここまで読むと決して奇跡ではなくある種、必然の全国ベスト16なのではないかとも思えますね!勝負の厳しさを知るからこその愛情と厳しさをも併せ持つ育成方針。現代版スクールウォーズを彷彿とさせる素敵な美談として「わせがく高等学校 稲毛海岸キャンパス」の快進撃はまだまだ続いて行きます☆
そんなネクストストーリーが楽しめるのも「ゲーマーゲーマー」ならではっ♪全国の高校生eアスリートを声を大にしてこれからも応援して参ります☆