N高堂々の2タイトル優勝!高校対抗eスポーツ大会 STAGE:0決勝大会レポ

こんなことが起こるんだろうかと驚きを隠せない4日間でした。

2020年9月19日~22日の4日間に渡って開催された、日本最大。高校eスポーツの祭典『Coca-Cola STAGE:0 2020』決勝大会の大会レポ!エントリー総数は1,779校、2,158チームでした。

昨年夏に行われた第1回大会では1,475校、全1,780チームが参加したので約1.2倍のエントリー数ということになります。昨年の予選はオンライン、決勝大会は2日間にわたって東京の舞浜にあるイベント施設アンフィシアターで行われ、観客と選手が一体となって盛り上がりました。

その光景に憧れを抱いて今年大会に挑戦した高校生は決して少なくありません。第2回となる今大会は感染症対策により残念ながらすべての試合がオフラインで完結することに。しかし冒頭でも書いた通り、4日間にわたって行われた高校生同士の戦いは、常に驚きと興奮の連続!その熱量は画面越しでも全く色あせないものでした。

スペシャルサポートには昨年に引き続き「アルコ&ピース」の平子さん酒井さんのお2人☆大会アンバサダーとして「みちょぱ」こと池田美優さん、そしてこちらも例年参加の「アンガールズ」の田中卓志さんが務め、そして高校生大会には必須でもある応援マネージャーとして「日向坂46」の皆さんが大会に華を添えました☆

◇ 3連続ビクロイで圧倒的勝者

STAGE:0初日の9月19日(土)はフォートナイトの決勝大会からスタート!昨年同様、参加条件は同じ高校在学中の2人1組で挑むチーム戦です。

予選で勝ち残った合計80チームをA、Bの2グループに分け、グループラウンド3マッチから22チームずつ決勝通過。グランドファイナルでは44チーム 88人による4マッチ制で行われました。

実況は平岩康佑アナ、解説は昨年と同じく「Crazy Raccoon」リテイルローのおじさんが担当しました。

最終決戦であるグランドファイナル、1戦目で大阪ルネサンス高校「範馬家」のjuriasian選手が体力値優位で勝利をつかむと、ここから大きく事態が動きます。なんと2、3、4戦目すべてのゲームをたった1人が制する怒涛の試合展開!

優勝は決勝大会グループAで8位となっていたN高の「しぐま部屋」HYG Chocoluv -ω-(チョコラブ)選手、びおら選手となりました。

◇ 試合後コメント

【フォートナイト優勝】N高/しぐま部屋 44Pt
HYG Chocoluv -ω-選手(高2)、びおら選手(高2)

びおら「現実感がなく唖然としています。本当に嬉しいです。去年のステージゼロをみて面白そう、来年出ようとChocoluvと話し、とても楽しみだった。試合も本当に楽しかった。」

Chocoluv「いまだに実感がないんですけど、びおらと一緒にステージゼロに出れてよかったと思います。今まで2位とか3位ばかりで、こういう大きな大会での優勝は初めて。ステージゼロで1位をとれて本当にうれしい。」

ーー昨年と違い決勝がオンラインで行われたことについて

びおら「会いたかったですねこいつ(Chocoluv)と。そうしたら会って「頑張ろう」と声を掛けることもできたし、優勝して抱きついて一緒に喜びを分かち合いたかった。」

Chocoluv「オフラインだったらびおらと同じで買ったら抱きついていたと思う。オンラインはいつもの環境で集中してプレイできました。最初は盛り上がるのかなと疑問もあったけど、めっちゃ盛り上がったし、お互い顔を見て連携取りながらできたのがよかった。」

【フォートナイト準優勝】東温/1年5組 32Pt
背中の傷は剣士の恥選手(高1)、おち らいき選手(高1)

小学校の時に同じ野球チームに所属。高校で再会しチームを組むことに。2人とも中学校2年生のころからフォートナイトをプレイしているという。

背中の傷は剣士の恥「準優勝になってめちゃくちゃ嬉しいけど、1位になれなかったのは悔しい。」

おちらいき「すごく嬉しいけどいろいろミスがあったりして悔しさが残ります。」

ーー来年出場を目指していると話題にしていた。目標は?

背中の傷は剣士の恥「ミスをゼロにして来年は優勝したい。」

おちらいき「対面力を鍛えて足を引っ張らないようにやっていきたい。」

◇ N高「KDG N1」STAGE:0二冠達成!

20日、21日の2日間行われたリーグ・オブレジェンドの決勝大会!実況解説はLJLでおなじみのeyesさんとRevolさんでした。

ゲーマーゲーマーで取材を行った都立国際高校は昨年STAGE:0のベスト4だったルネサンス大阪と対戦。予選と同様にKobiTo選手を中心にチャンピオンを育てる奇策で攻略としますが、王道の攻め手で圧倒したルネサンスに敗退します。

札幌新陽高校と昨年優勝のN高との試合では、本来1名で配置されるジャングルというポジションに2名置くという「Wジャングル」という策で解説陣を驚かせました。

現在プレイ歴10ヶ月という初心者ばかりで決勝大会まで進んだダークホース岐阜商業、昨年のSTAGE:0準優勝校岡山共生、ブロック代表決定戦で最多の33キルをたたき出した東北学院榴ヶ岡…と、語るには文字数が足らない強豪校ばかりがそろった決勝大会。

【決勝出場校】
札幌新陽高校(北海道)/e-Sports研究部
東北学院榴ケ岡高校(宮城県)/PCGs
クラーク記念国際秋葉原ITキャンパス(東京都)/Yuki飯食べ隊
東京都立国際高校(東京都)/Team Alt+F4
岐阜県立岐阜商業高校(岐阜県)/県岐商eスポーツ部
ルネサンス大阪高校(大阪府)/LateDogs
岡山県共生高校(岡山県)/eスポーツ部A
角川ドワンゴ学園N高(沖縄県)/KDG N1

最終決戦は昨年末の高校生eスポーツ選手権LoL部門決勝で戦ったクラーク記念国際秋葉原とN高となりました。

大舞台でN高とのリベンジマッチを切望しているクラーク記念国際『Yuki飯食べ隊』、リーダーのFunawi選手と、昨年チームの顔だったまりも選手に代わりリーダーとなったN高『KDG N1』ぷりも選手はプライベートでもたまにLoLで遊ぶ仲だそうです。

決勝試合はBO2で行われ、1試合目序盤からN高が仕掛けていき、今大会初出場のrre選手が大きく活躍。1試合をもぎ取ります。

続く2試合目、クラーク側も仕掛けて流れをつかみそうなタイミングが多々ありましたが、N高の勢いに押されて遂にN高勝利で試合が決しました…!双方の肩に背負っている重圧や緊張が伝わってくるような試合展開でした。

◇ 試合後コメント

【リーグオブレジェンド優勝】
N高/KDG N1

ぷりも(高3)「不安だったので、優勝できてよかった。自分はネガティブなところが友達とかに支えられてここまで来れました。」

vann(高3)「リーダーに感謝。よく支えてくれました。ありがとう。」

ShakeSpeare(高3)「自分が高校生を知ったきっかけがステージゼロ。初めて出れて、その大会で優勝できてよかったです。」

rre(高1)「初めての出場でした。参加校も多い中で生配信も沢山の方が見ていて緊張したのですが優勝できてよかったです。」

ACCIDENT「たくさんの人に見てもらえて、ほんとにとても嬉しいです。LoLを教えてくれた人たちや友達にも見てもらえて連絡がくるのも嬉しいし、ステージゼロを通して実績になったのが嬉しい。」

Violet「僕はリザーブだったけど、ここまで来れて勝ててよかった。こういう機会もないとチームメイトと関わることないので、とてもいい機会でした。」

◇ クラロワは三田国際学園が優勝☆

さて、大会最終日はクラロワ決勝です!

基本プレイは1名のクラッシュロワイヤルは、STAGE:0では3人1組の対決となります。解説実況は岸大河さん、ドズルさん、ぼんじゅうるさんの3名でした。決勝大会参加者の多くは強さの指標であるトロフィー獲得数がプロ一歩手前かプロ並みの5,000~7,000以上と、かなり強いことがうかがえます。

今回クラロワで他チームから特に注目されていたのは開成高校。全員1年生で、昨年のSTAGE:0をみて参加したいとメンバーを集めたそうです。全員のトロフィー合計は23,689という、いわゆる天界人だらけ!解説人もみな注目していましたが、そこを打ち破ったのが三田国際でした。

決勝試合はN高vs三田国際。

大会で行われていたゲームタイトル3つのうち2つをN高が優勝していたため、3タイトル制覇の可能性もあると、午前中の段階から大会内にざわつきが生まれていました。そんななか優勝を勝ち取ったのは三田国際学園!熱戦に次ぐ熱戦を制しました。

【決勝出場校】
北広島高等学校(北海道)/Deers
東北学院高等学校(宮城県)/小4
三重県立四日市中央工業高等学校(三重県)/モブですけどなにか?
開成高等学校(東京都)/暗闇のパンケーキの会
三田国際学園高等学校(東京都)/翠雲
かわち野高等学校(大阪府)/凪~nagi~
広島大学附属高等学校(広島県)/ファイスピにレイジを注ぐ
角川ドワンゴ学園N高等学校(沖縄県)/Nexus

◇ 試合後コメント

【クラロワ優勝】
三田国際学園高等学校(東京都)/翠雲

エントランス「前回大会と一人メンバーが違うんです。昨年はかんなとオフライン戦までいったけど負けてしまい、リベンジを誓った。」

かんな「それぞれのデッキのバランスがばらけていて相手に対してうまく立ち回れる幅を持った3人だった。」

シャナ「今年初めての大会参加で足を引っ張らないようにすることに必死だった。二人が上手いのがよく分かった。」

大会での様相を見たときに、プロチームに通用するスキルを持つプレイヤーに押し上げられて勝ち登るチームもいれば、ゲームを初めて間もないプレイヤー同士でも決勝まで残れるチームもいます。全く想像できない番狂わせだってありえるのが高校生eスポーツ大会の醍醐味ですね!

今回参加した学校の中には、優勝チームの面々が現在3年生という理由で次は参加できないプレイヤーも多くおり、来年はその後輩たちが切磋琢磨して頂を目指すのだと思うと、次回また高校生の熱い戦いを見るのがさらに楽しみになった4日間でした。

そして早くも第3回大会が決定した『STAGE:0』☆オフラインでの決勝が復活なるかなど今から俄然楽しみですっ☆以上、日本最大。高校eスポーツの祭典の模様を駆け足にてお伝えいたしました!最後までご一読いただきありがとうございました☆

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