【よろず連載第3回】「国際連合とeスポーツは手を取り合い、2030年、世界で初めてSDGsを達成する。」《全6回》
◇ よろず
「三度の飯よりゲームが好き」を公言するeスポーツライター。以前は静岡に拠点を置くeスポーツチーム「Quintette」に所属し、現在はeスポーツ企業RATELでVOLBOX MEDIAを主に活動している現在、大学1年生の18歳(2020年4月入学)。執筆中のnoteでは7,600フォロワーを誇り累計PV数150,000以上をたたき出す。
note:https://note.com/yoro2u
こんにちは、よろずです。
この連載が始まり毎日の様に「未来」を考えて生きる日々が続いているのですが、普段書いている記事が現実的な内容が多いために、かなり苦労しながらこの記事を書いています。
とっても楽しいんですけどね。
未来を予想するって大変なんだなあと思います。
人々の不安を煽ることはお世辞にも良いことだとは言えませんが、地球滅亡を謳う預言者もなかなか苦労して生きていたんだろうなと思います。 よく分かりませんけど。 今回書く記事は、非常に現実的でありながらも、未来的な話です。
「eスポーツが、SDGs達成に貢献する。」
書こうと思った動機はただ一つ。 大学の一般教養で学んでいた最中に思いついたからです。 ただ、これらの問題はそんな適当な思い付きで書き始めてはいけないようなものでありながら、だからといって知ることを遠回しにしていいような内容でもないと考えています。
今回は、eスポーツと交えながら、世界で起こっている問題と向き合っていきたいと思います。
「SDGsとは何か?」
ゲームが好きで、インターネットでeスポーツを調べている中でこの記事と出会った若い人たちもいると思うので、改めてSDGsとは何か?ということについて書いていきます。
「SDGs」とは、Sustainable Development Goalsの略称であり、 地球上の”誰一人取り残さない”ことを誓い、2015年9月に国連サミットで採択されました。
参考:外務省「SDGsとは?」
大学の講義感が出てて良いですね。 まだ日本での認知度は27%と非常に低いそうです。知らなくても今知れば知ってる人になれますからね。
見てもらえれば分かる通り、貧困問題や飢餓、教育や男女平等など、日本でも起こっている問題を解決しようという目標のもと、これらが掲げられているわけです。
これらの解決のためにeスポーツはどのように貢献できるのか。
今回私は、「ジェンダー平等を実現しよう」ということと、「住み続けられるまちづくりを」という2つに焦点を当てていきたいと思います。
eスポーツで、「ジェンダー平等」を実現する。
eスポーツ最大の魅力として、「誰にでもなれる」ということが挙げられるのではないでしょうか。
ゲームを操作する人間は紛れもない男性か女性ですが、ゲームの中で動くキャラクターは男性だったり女性だったり、或いはモンスターだったり、やっぱりゲームって考えれば考えるほど素晴らしいですね。
深く調べられたわけではないのですが、少なくとも日本のeスポーツ大会で、賞金が男女によって変動するというケースはあまりありません。 いつも記事を書くために幾つか必要な情報を調べているのですが、スポーツでは男女によって賞金が変動する場合があるそうです。
参考:logme Biz「スポーツは誰のもの?ジェンダーの視点を通してスポーツを見てみよう」
例えばマラソンでは42.195kmという長さを女性が走れるわけがない。
テニスでは女性が5セットマッチ出来るはずがない。
単純に距離やゲーム時間が少ないからという理由で、賞金も減らされてきた過去があるそうです。
時代が変わったからなのか、聞いてみるとおかしい話ですよね。 女性は女性の出来る限りの努力で試合に望んでいるのに対価が男性と同様に得ることができないということは非常に不平等であるように思います。
eスポーツという競技は名前上、スポーツがあってこそ存在しますが、eスポーツからスポーツに与えられる影響もあるのではないでしょうか。
僕は幸か不幸か男性として生まれてきて、同様に気持ちを理解することは出来ないんですが、女性にとって男をボコボコにする女性プレイヤーは同性に凄い勇気を与えるんじゃないかなと思います。
性別によって差はあると思います。顔の大きさ、体の大きさ、体調、考え方全てが違うと思いますから、男性が優れている点、女性が優れている点は絶対にあります。
だからこそ、男性も女性も平等に捉えたいとするのなら、男性女性の差がない環境を作るべきだし、ゲームはそれが可能になると信じています。
「eスポーツで、「住み続けられるまちづくり」を実現する。」
SDG目標11「包括的で安全かつ強靭(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を可能にする」とは、「2030年までに、すべての人々の、適切、安全かつ安価な住宅及び基本的サービスへのアクセスを確保し、スラムを改善する」とありますが、正直eスポーツがこれらを改善できるかと言えば、ほぼ不可能であるように感じます。
仮に今後eスポーツの大会による賞金総額が莫大に増え、そのお金で貧困層の家を建てるというプレイヤーも出てこないとは言えませんが、お金は多分みんな自分に使いたいと思うんです。悪いことでもないですし。
自分がこのSDG(11)で可能性があると思っているのは、「2030 年までに、大気の質及び一般並びにその他の廃棄物の管理に特別な注意を払うことによるものを含め、都市の一人当たりの環境上の悪影響を軽減する。」ということです。
参考:BCN+R「10年連続成長の国内ゲーム市場、コロナ禍でさらに需要増加」
皆さんはコロナの流行によりニンテンドースイッチが爆売れしたというニュースをご存じでしょうか。 丁度日本でもコロナへの対策を本格化してきた2020年3月20日、任天堂の代表タイトルでもあるどうぶつの森シリーズの最新作「あつまれ どうぶつの森」が発売となった影響もあり、今でも品薄状態が続いています。(2020年7月現在)
コロナが及ぼした影響は最悪です。
著名人がこのウイルスによって命を落とし、2020年7月8日現在全世界での死者数が54万人を超えたとの情報があります。
僕も大学がオンライン授業となり、今ごろには出来ていた彼女がまだ出来ていない状態が続いています。
起こってしまった不幸は取り返しがつきません。しかしながら、今後起こりうる不幸からは逃れられる可能性があります。
今現在、日本国内での移動は可能となっている状態ですが、多くの国民が感染拡大を抑制するために自らの外出を自粛しています。
ということは、人間という生き物は必要最低限の外出でも生きられると証明されたということではないでしょうか。
「一人当たりの環境上の悪影響を軽減する」とありますが、それらの実現にeスポーツは大いに有効的であると考えます。
例えば、環境問題を視野に入れた、月に一度の「eスポーツ推進デー」が生まれれば、プロゲーマーの人々の存在意義はさらに上がりますし、目標達成へ大きな貢献をすることになるのではないでしょうか。
実際、今現在「#PlayApartTogether」という取り組みがWHOが推奨しており、もしもこれが大きな功績を残せば、ゲームというものの必要性は世界的に賞賛されることとなります。
ゲームで世界を救うのではなく、ゲーム”が”世界を救う未来も、そう遠くないように感じます
eスポーツを盛り上げるためには、ゲームをするしかない。
17個掲げられているSDGsですが、そのうち2つはゲームがその実現に大きな功績を残すのではないかというのが、この記事で伝えたいことです。
勿論こんな簡単に世界の問題は解決出来るとも思いませんし、簡単に解決できないからこそ大きな問題にはなっていると思うのですが、この地球という惑星で生きる全ての人間が、ちゃんと問題に向き合えば、解決できる問題は沢山あると思うんです。
今の自分では気づけないような矛盾点も、この記事に多くあるかもしれませんし、多くの批判意見も頂くかもしれませんが、それでも自分はゲームというものの素晴らしさを証明するために、なるべく恐れずに色んな問題とゲームと共に考えていきたいなと思っています。
もし自分が適当なことを書いて価値を落とすようなことがあれば最悪ですけど、そんなことがないようにちゃんと勉強して、ゲームします。
時間があれば、ちょっと身近な問題について考えてみるのもいいかもしれません。
僕は今日もまた、未来について考えます。(第3/6回 完)