『ピアノ押し』とはeスポーツの人気タイトル(種目)の一つ『ストリートファイターV』などの格闘ゲームで使われる専門用語です。
ボタンの入力精度を上げるためのテクニックの1つです!
ピアノ押しとは
『ピアノ押し』は同じボタンを素早く2回以上連打することで、技を繰り出す精度を上げるテクニックです。格闘ゲーム以外に「ガンダムvs.」シリーズでも同様の意味で使用されます。
たとえばコパンを繰り出す際に、通常はボタンを1回押すだけです。しかし、『ピアノ押し』の場合は、人差し指や中指などの2本以上の指を用いて素早く2回以上ボタンを押すのです。ボタン入力を受け付けていないとき(=硬直中やダウン復帰時)にボタンを押してしまっては技が不発になってしまいますが、ピアノ押しをすることでより確実に、より最速で技を出すことができるようになります。
さらに、必殺技を入力する場合で考えてみると、人差し指と中指で2回ボタンを押した場合、離し入力を考慮すると【人差し指でボタンを押した時】と【ボタンを離した時】、【中指でボタンを押した時】と【ボタンを離した時】の計4回分入力できます。
ちなみに、1本の指でボタンを連打することでも似たようなことはできますが、連打の間隔はピアノ押しに比べて大きく、精度は格段に落ちます。加えて、連打の場合はタイミングを取りづらく、続けて技が暴発する可能性もあるというデメリットもあります。
辻式と似て非なるもの
よく辻式と混同される『ピアノ押し』ですが、用途が異なります。
辻式は目押しの精度を高めるために使われるのに対し、『ピアノ押し』は先行入力やリバーサルで技を出す精度を高めるために使われるのがメインです。
また、辻式は異なるボタンを押すのに対し、『ピアノ押し』は同じボタンを押します。
必須テクニックではないが、より上を目指すなら知っておこう
一見メリットが少ないように思える『ピアノ押し』ですが、わずかなミスの可能性も考慮するトッププレイヤーにはよく使われるテクニックです。特に古いゲームではボタンの受付猶予が短いものもあるため、ピアノ押しを行うメリットも大きくなる傾向があります。
ちなみにですが……実用的なメリットではありませんが、『ピアノ押し』のボタン音はリズミカルなため好きな人も多いようです。プロゲーマーのマゴ選手などは『ピアノ押し』を使いこなすプレイヤーとして有名ですね!
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