2024年1月26日、『鉄拳8』が発売されました!
大人気の3D格闘ゲーム最新作ということで、「今作から始めてみた」「これからやってみよう」という人も多いはず。
しかし、こんな疑問や悩みがあって、なかなか踏み出せない人もいるのでは……?
・『鉄拳8』をやってみたいけど、コントローラーも買わなくちゃいけないの?
・持っているコントローラーじゃダメ?
・コントローラーが悪いと強くなれない?
今回はそんな人たちに向けて、コントローラーについて『鉄拳8』視点に絞って紹介しちゃいますよ!
※ゲーム機やソフトウェアのアップデートにより、コントローラーが使用できなくなることがあります。対応機種については、メーカー公式の最新情報をご確認するようお願いいたします。
※大会によってはコントローラーに関するルールやレギュレーションが定められている場合があります。特に競技志向の方は大型大会の規定を事前に確認することをおすすめします。
手軽さNO.1!パッド
ゲーム機本体にも付属しているような、両手持ちのコントローラーが「パッド」です。
『鉄拳』では使用するボタンが4つ(右パンチ、左パンチ、右キック、左キック)なので、右親指で4つのボタンにアクセスできるパッドでの操作もしやすくなっています。
人によってはゲームに応じて特殊な持ち方をしている人もいますよ。
代表的なパッドをピックアップ!
DualSense
代表的なパッドにPS5に付属している「DualSense」(デュアルセンス)があります。PS5はもちろん、PC版でも使うことができますよ。
十字ボタンが分離しているのが特徴で、中には斜め入力がしづらいという人も……。
Xboxワイヤレスコントローラー
Xbox seriesX|Sのほか、PCでも使えるのが「Xboxワイヤレスコントローラー」です。
特にFPS方面で評価が高いコントローラーです。スティックと方向パッド(十字ボタン)の位置がDualSenseと異なります。
TEKKEN8 ファイティングコマンダー OCTA for PC(迷ったらコレ!)
格闘ゲーム用に特化したパッドも存在します。その一つが「TEKKEN8 ファイティングコマンダー OCTA for PC」です。
天面にボタンが6個は位置されているため右親指でアクセスできるボタンが多く、斜め入力がしやすい十字パッドを備えているのが特徴ですよ。また、左スティックも8方向のガイドが付いていて斜め入力がしやすく、様々な格闘ゲームでの使用に耐え得る仕様となっています。
左手でパッドを持った状態で膝や机の上に起き、右手はアケコンのように操作する、パッドとアケコンを複合したような持ち方をする人もいるようです。
『鉄拳8』モデルはPCのみの対応なので、PS4やPS5で使いたい人は通常版がオススメですよ。
パッドの長所
・『鉄拳』は基本的に方向キー+4ボタンでの操作なので、パッドの前面にあるボタンだけでも操作しやすい
・LRボタンを同時押しボタンとして設定すれば、瞬時に複雑な同時押しをすることができる
パッドの短所
・山ステ、野ステのような複雑で素早い方向入力が求められるテクニックが難しい
・何も入力しないニュートラルを経由するコマンドが多く、十字キーやアナログスティックではやりにくい
パッドのオススメ度
価格:S
他のコントローラーと比べると安価で、通販や家電量販店などで入手しやすい
利便性:S
小さいので保管しやすく、大会や対戦会へ持っていきやすい
メンテナンス性:C
パーツの交換ができず、不調が出た場合は買い替えが必要になる(高価だが、パーツ交換ができるモデルも一部あり)
鉄拳ガチ度:C
十字パッドでの操作は、『鉄拳8』には不向きな部分がある
総合評価:B
格闘ゲームではコントローラーの質よりも知識や経験、テクニックの方が大事なので、普通にプレイする分にはパッドでもまったく問題ありません。実際にパッドでも強い人はたくさんいますし、プレイヤーのほとんどはパッドを使用しているのだとか。(後述のアケコンを使用している人は1割に満たないという話も……)
しかし、本気でやり込む場合には移動操作の面がネックになる可能性があります。
とはいえ、パッドは多くの人が元々持っているものなので、まずは試して自分に合っているかを確かめてから他のコントローラーを検討してみるのが良さそうです。
往年の定番!アーケードコントローラー(アケコン)
アーケードコントローラー(アケコン)は、ゲームセンターと同じように「レバー+ボタン」で操作をするデバイスです。デスクの上に置いたり、膝の上に載せて操作するのが一般的になっています。
『鉄拳』では移動操作が激しく、レバー入力での操作方法が長年研究されてきました。トッププレイヤーにもアケコン使用者が多いですね。
代表的なアケコンをピックアップ!
TEKKEN8 ファイティングスティックα for PlayStation5,PlayStation4,PC(迷ったらコレ!)
老舗の国内デバイスメーカーHORIの、まさに定番中の定番ともいえるアケコンが「TEKKEN8 ファイティングスティックα for PlayStation5,PlayStation4,PC」です。
天面を開閉でき、ボタンやレバーの交換をしやすいことが特徴です。
また、天面のイラストプレートは取り外し・交換をすることができるので、自分の好きなデザインにカスタマイズすることができますよ。
ファイティングスティック mini for PlayStation5, PlayStation4, Windows PC
「ファイティングスティック mini for PlayStation®5, PlayStation®4, Windows® PC」は、安価に手に入り、小さく保管や持ち運びしやすいのが特徴です。昨今のアケコンは2万円以上するものがほとんどですが、本品はなんと定価8000円弱!
しかし、小さく軽いがゆえに膝置きがしづらいのが難点です。
また、メーカー独自のボタンとスティックを使用し、独自のボタン配置をしているため、ゲームセンターや他のアケコンに慣れている人には少し違和感が残る仕様となっています。加えて、天板を開けてのボタンやレバーの交換ができないため、他のアケコンと比べるとカスタマイズ性やメンテナンス性に劣ります(できなくはないのですが、手間が掛かったり少し知識が必要となったりしてしまいます)。
安価に抑えたい人向け、アケコン入門用としては最適ですが、年単位でやり込むつもりある人やコントローラーを言い訳にしたくない人は、もう少し奮発して別のアケコンを検討するのも良いかもしれません。
Drone 2 Arcade Joystick
海外メーカーQanbaの「Drone 2 Arcade Joystick」も定番のアケコンの一つです。
海外製ですがPlayStation日本国内公式ライセンス商品なので、PS5プレイヤーも安心して使えますね。
ボタンやスティックの交換をするには裏側のネジを外す必要があるため、天板が開く製品と比べると少し手間がかかります。とはいえ、通常そんなに頻繁なメンテナンスは必要ないので、あまり気にする必要はないかも……?
アケコンの長所
・移動操作が激しい『鉄拳8』では、レバーでの操作がやりやすい
・ボタンやレバーの交換できるモデルが多く、メンテナンスすることで長く使える
・好みのパーツやデザインに交換することで、自分に合ったコントローラーを作れる
アケコンの短所
・高価なものが多い。加えて、製造数が少ないため品薄になりやすい
・ボタンやレバーは操作するたびにカチカチ、パチパチと音がする
・大きく重いものがほとんで、保管や持ち運びに難あり
アケコンのオススメ度
価格:C
2万円~3万円のものが多く、特に家庭用ゲーム機では高価なモデルがほとんど
利便性:C
大きいので、保管や大会や対戦会での持ち運びが大変。ボタンやレバーの音が大きい。
メンテナンス性:S
ボタンやレバーに不調が出ても、パーツを交換することで長く使うことができる
鉄拳ガチ度:S
長年研究されてきたレバー操作により、最大限に『鉄拳』らしい動きをすることができる
総合評価:A
長い時間をかけて本気で『鉄拳8』をやり込むならアケコンは間違いなくオススメできるコントローラーです。トッププレイヤーにも使用者が多く、良い意味で「コントローラーを言い訳にできない状態」に身を置くことができます。
触れたことがない人は、まずは近くのゲームセンターで触って操作感を確かめてみるのも良いと思います。ただ、昨今の格闘ゲームはパッドでの操作を念頭にシンプルなものになりつつあるので、無理してアケコンに慣れる必要があるかといえば微妙なところかもしれません。
新時代の最強デバイス!レバーレスコントローラー(レバーレス)
レバーレスコントローラー(レバーレス)は、アケコンのレバーをボタンに置き換えたような操作デバイスです。
十字パッドやレバーで行う移動操作をすべて独立したボタンで行うため直感的な操作とは言い難いです。しかし、独自の操作方法をマスターすれば様々なことが理論上最速で行うことができます。
特に2D格闘ゲーム『ストリートファイター6』(スト6)では使用者が増えているコントローラーですが、『鉄拳』では使用者が少ないため、これからの研究が期待されています。
代表的なレバーレスをピックアップ!
HitBox
レバーレスの元祖にして代名詞的な存在が「HitBox」です。元祖なだけあってレバーレス全般のことを「ヒットボックス」「ヒトボ」と呼ぶ人もいるほどの定番コントローラーですね。
PCやPS4、Switchに対応しています。PS5用ソフトで使用するには、別途アクセサリーの購入や工作が必要になるので要注意!
プロゲーマーへのスポンサーも積極的に行っていて、特に2D格闘ゲーマーに使用者も多いですよ。
Victrix Pro FS-12(迷ったらコレ!)
世界的に人気のデバイスメーカーVictrixから2023年に発売されたレバーレスが「Victrix Pro FS-12」です。
Playstation公式ライセンス商品のため、PS4やPS5で使用することができ、ゲーム機本体のアップデートがあっても使い続けられる安心感がありますね。
Haute pad S16
Haute42から発売されている「Haute pad S16」はその小ささ、軽さが特徴です。なんと厚さは1.29 cm、重さは390g!
先に紹介した2つのレバーレスと異なり、ボタンが一般的なアケコン用と異なる点には要注意。また、PS4やPS5で使用する場合には別途コンバーター(変換機)が必要になるため、その場合は併せて購入する必要があります。
Haute padには本体サイズ、ボタン数などが異なる様々なモデルがあるので、購入の際は自分に必要な機能を見極めて選びましょう!
レバーレスの長所
・理論上ではすべての入力を最速でできるため、文字通り"最強"を目指すことができる
・アケコンと同様にボタン交換によるメンテナンスがしやすい
・新規参入メーカーや個人製作を含むと、現在かなり選択肢が多いコントローラーといえる
レバーレスの短所
・独特な操作方法で、技や行動ごとに専用の入力方法を覚えたり開発したりする必要がある
・家庭用ゲーム機に対応していないモデルが多い
オススメ度
価格:S~C
個人製作品には安価なものもあるが、正規品は価格が高く、しかも転売価格で高騰しているものが多い
利便性:B
アケコンよりも小さいものが多く、レバーがない分持ち運びもしやすい。対応機種には要注意
メンテナンス性:S
ボタン交換ができるので、年単位で使用できる
鉄拳ガチ度:A
理論上は最強のコントローラーだが、先駆者がいないため情報が少ない。
総合評価:A~S(未知数)
レバーレスは他のデバイスと比べて余分な入力を挟みづらく、さらにレバーのような"遊び"部分がないため、理論上は最速で様々な入力をすることができるのが魅力です。最強を目指すなら間違いなくオススメできるコントローラーといえるでしょう!
しかし、『鉄拳』では使用者がまだ少ないため参考にできる情報も得づらいので、自分で道を切り拓く覚悟やモチベーションを求められるかもしれません。
コントローラーを買うタイミングは?
コントローラーにはそれぞれの良いところ、悪いところがあり、一概に「これが最高!」とは言い切れないところがあります。
まずは身近にあるコントローラーから触ってみて、不便を感じたり、コントローラーを言い訳にしてしまっていると感じたりしたら、購入を検討してみるのも良いと思います!
ただ、格闘ゲームの新作が発売された後、数ヶ月以上品薄になる傾向があるので、買えるときに買う、予約するのも大事だったりします。
どれを買うか迷ってしまうという方は、「迷ったらコレ!」の付いている製品を買えばほぼ間違いないと思いますので、ご参考までに!