『プラットフォーム』『プラットフォームゲーム』は、それぞれゲーム全般に関わる専門用語です。
どちらも同じ言葉を使用していますが意味はまったく異なるので、両方を解説しちゃいますよ!
『プラットフォーム』とは
『プラットフォーム』は、ゲームをプレイするためのゲームハード(ゲーム機本体)や環境を意味する言葉です。
英語のplatformには、「壇」や「台」という意味があり、コンピューター関連では「ソフトウェアが動作するための土台」という意味もあります。後者の意味が転じて、ゲームハードを指す言葉として使われいますよ。
ちなみに、駅のホームも「プラットフォーム」と言います。ホームは和製英語で、本来はこちらの言い方が正しいのだとか。
プラットフォームの種類
Nintendo Switch(スイッチ)、Playstation(PS、プレイステーション)、Xboxなどの家庭用ゲーム機やPCもゲームをプレイするためのハードウェアのため、それぞれ代表的なプラットフォームの一つといえます。また、スマホ(Android、iOS)やタブレットはゲーム専用機ではないですが、これもゲームが遊べるのでプラットフォームの一つですね。
PCはさらに細分化されSteam、Epic Games Storeなど、オンライン上にあるゲームストアもプラットフォームの一つとして捉えられています。これらは物理的なハードウェアではありませんが、購入したものをPCやタブレット、スマホなど様々な機器からプレイできることから、『オンラインプラットフォーム』と呼ばれることがあるんですよ。
『プラットフォームゲーム』とは
『プラットフォームゲーム』には、単に『プラットフォーム』と言った場合とはまったく異なる意味があります。
『プラットフォームゲーム』は、ジャンプで足場から足場へ移動したり、障害物を乗り越えたりしながら進むゲームのジャンルを指す言葉です。『プラットフォームアクション』も同義語ですが、日本では『ジャンプアクション』と呼ばれることが多いジャンルですね。
ここでいう「プラットフォーム」は「足場」という意味で、足場から足場へジャンプして移動するイメージですね。
ジャンプをするということからも分かる通り、プラットフォームゲームはアクションゲームを細分化したジャンルの一つといえます。
ちなみに、このジャンルは『プラットフォーマー』と言われることもあります。『プラットフォーマー』には「プラットフォーム提供者」という意味もあり、ゲームハードの開発者(開発会社)やオンラインプラットフォームの運営者(運営会社)を指す言葉でもあります。少しややこしいですね……。
たとえばプラットフォームゲームにはこんなゲームがあります
▼2Dアクションゲーム
『スーパーマリオブラザーズ』
『高橋名人の冒険島』
『ロックマン』
『星のカービィ』
『スーパードンキーコング』など
▼3Dアクションゲーム
『スーパーマリオ64』
『クラッシュバンティクー』など
Steamの「プラットフォーム&ラン&ジャンプ」のカテゴリには様々なゲームが分類されていますが、任意にジャンプができるゲームが雑多に入れられている印象です。
たとえば、RPGとして認識されている『ファイナルファンタジー7リバース』や、パズル要素がメインの『Portal』もこのカテゴリに入れられています。これらは確かに自由にジャンプができるのでプラットフォームゲームといえますが、一般的には別のジャンルに入れられることがほとんどです。
逆に、まったくプラットフォームゲームとはいえないものには下記のようなゲーム、ジャンルがあります。
▼プラットフォームゲームではないゲーム
・シミュレーションゲーム(『シムシティ』、『タクティクスオウガ』、『ユニコーンオーバーロード』など)
・パズルゲーム(『ぷよぷよ』『テトリス』『パネルでポン』『倉庫番』など)
・対戦格闘ゲーム(『ストリートファイター』『鉄拳』など)
・RPG(『ペルソナ』、『ドラゴンクエスト』など)
・レースゲーム(『グランツーリスモ』、『マリオカート』など)
・RTS(『スタークラフト』など)
・MOBA(『League of Legends』(LoL)、『ポケモンユナイト』など) etc...
対戦格闘ゲームは任意にジャンプすることができますが、ジャンプによる移動・進行をゲームの主目的としていないためプラットフォームゲームには分類されません。また、『マリオカート』も任意にジャンプができますが、ジャンプの目的が移動や障害物の回避ではないため、これもプラットフォームゲームに分類されることはほぼないでしょう。
ゲームのジャンルは曖昧で、複数のジャンルにまたがっているゲームもあるので、プラットフォームゲームという言葉の定義にも明確なものはありません。「ジャンプアクション」、「足場から足場へジャンプで移動することが多いアクションゲーム」くらいに捉えておけばOKです!