『投げ』『グラップ』とはeスポーツの人気タイトル(種目)の一つ『ストリートファイター6』(スト6)などの格闘ゲームで使われる専門用語です。
ガードしている相手に二択でダメージを取るための基本的な行動が投げであり、その対策がグラップです!
ちなみに、『投げ』は格闘ゲーム以外にも『スマブラ』でも使われる用語ですが、ここでは格闘ゲームにおける投げについて解説しますよ。(下につづく)
投げとは
『投げ』はガード不能属性を持った攻撃を指します。
打撃技はガード可能ですが、投げはガードできないのです。
もしゲームに投げがなかったら、ガードをかためている相手にダメージを与えることは、ほぼ不可能になってしまいますね……。
投げが当たらない状況を覚えておこう!
格闘ゲームの投げは、基本的に下記の状態の相手には当たらず空振りをしてしまいます。
1,空中にいる相手、空中判定である相手
2,ヒット硬直中の相手
3,ガード硬直中の相手
特に2,3については知らずに「なぜ投げが当たらない?」と思ってしまう人も少なくないはず。もしヒット硬直/ガード硬直中の相手を投げることができたら、ずっと【打撃→投げ】を繰り返すだけで勝ててしまうので、それを踏まえると当然かもしれませんね。
ちょっと特殊な「空中投げ」「打撃投げ」
投げは本来空中の相手に当たらないのですが、逆に空中の相手にだけ当たる投げとして「空中投げ」があります。
また、ガードしている相手に当たらず、逆にヒット硬直中の相手に当たる「打撃投げ」もありますが、これは投げではなく打撃属性の攻撃となります。かなりややこしい名称なので、詳細をしりたい方はこちらをご覧ください!
空中投げ、打撃投げどちらも持っているキャラクターは限られていますが、理解しておくことで相手キャラクターの対策に繋がりますよ。
グラップとは
『グラップ』とは相手の投げを無効化するテクニックで、「投げ抜け」ともいいます。英語では「throw tech」といいます。
相手の投げを受けた際、定められたフレーム以内にこちらも投げを入力することで相手の『投げ』を無効化し、キャラクター同士が一定の距離を離れるという特徴があります。
『ストリートファイターⅢ3rd STRIKE -Fight for the Future-』の投げ抜けシステムである「グラップディフェンス」の略語が元々の意味です。
多くの格闘ゲームでは正式には「投げ抜け」などの言葉が使われていますが、昔からの格闘ゲーマーの間では「投げ抜け」=『グラップ』として認知されています。
相手の『投げ』を目視してからグラップを入力するのは基本的に不可能です。そのため、防御する側は「投げ読みの投げ抜け」or「打撃読みのガード」をするのかといった読み合いが生まれますよ。
ちなみに、3D格闘ゲーム『鉄拳』シリーズにも投げはありますが、2D格闘ゲームとは異なり目視してから投げ抜けができます。
グラップは意味がややこしい?
『グラップ』(グラップディフェンス)の元となった言葉は「グラップル」であり、「格闘技などで相手と組むこと」を意味するので、「投げ抜け」ではなく、むしろ「投げ」に近い意味です(人気漫画「グラップラー刃牙」のグラップラーも恐らくこのグラップルが由来ですね)。
本来の英語の意味とは逆転しているのでややこしく感じる人もいるかもしれません。
まとめると、格闘ゲーマーの認知としては、「投げ抜け」=『グラップ』=「グラップディフェンス」です!
『投げ』『グラップ』は2D格闘ゲームの接近戦の根幹を担うシステムなので、覚えておきましょう!
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