『フレーム』とは、eスポーツの世界でよく使われる専門用語で、格ゲー用語の「フレーム」について解説していきます。
『スマッシュブラザーズ』(スマブラ)や『ストリートファイター6』(スト6)などの、いわゆる対戦アクションゲーム、格闘ゲームを高いレベルでプレイするなら、絶対に理解しておきたいポイントです。
まだ知らない、理解できていない方は、この記事で勉強してワンランク上のプレイヤーを目指しましょう!
「フレーム」とは
「フレーム」とは、ゲーム内(特に格ゲー)における時間の単位です。
単位に表す時は、「F」という略称を用いることも多いですね。口語では「1フレ」「2フレ」のように略することもあります。
ジャンプ、攻撃、投げなど、すべての行動にフレームという概念が関係してきます。
1F=1/60秒が基本
格闘ゲームなどのアクション性が高いゲームの多くは、1秒間を60F(60コマ)で構成しています。そのため1Fは1/60秒で、これがゲームにおける時間の最小単位ということになります。
ゲームによっては1秒間を30Fで構成していたりすることもあるので、その場合は1Fは1/30秒となります。
また、ゲームによっては1秒間を120Fや240Fで描画しているものもありますが、これはゲームの描画を滑らかに行っているのみで、実際のゲームの動作や操作入力の受付は1/60秒単位で行われていることがほとんどです。
攻撃にまつわるフレーム
特に攻撃に関しては、以下のような攻撃判定を軸にした4つのフレームが存在します。
【発生フレーム】
技の攻撃判定が出るまでどのくらい時間がかかるのか。
【持続フレーム】
技の攻撃判定がどのくらい持続するのか。
【硬直フレーム】
技を出し終えてから次の行動を取れるまでの時間。特に『スマブラ』界隈では「後隙」(あとすき)と言われることもあります。
【全体フレーム】
技の出初めから、硬直フレームまですべての動作が終わるまでの時間。
攻撃ごとにこれらのフレームをすべて覚える必要はないですが、主要な攻撃の発生フレームは覚えていると役に立つことが多いですね。
「フレーム」を理解するとこんなことができる!
では、フレームを理解するとどんなことができるようになるのでしょうか?
ガードさせてからの投げ(当て投げ)
例えば、対戦時に相手のキャラクターに対して振った技がガードされました。すると攻撃を当てた自キャラはもちろん硬直フレームが発生し、ガードした相手キャラもガードの硬直フレームが発生します。
そしてこれが、自キャラの攻撃の硬直フレームが14Fで、相手キャラの硬直フレーム18Fだった場合。ガードさせた場合、18F-14F=4Fで、4F分自キャラの方が早く次の行動を取ることができることになりますね。
ということは、ガードさせた直後に5F発生の投げを入力すれば、投げが相手に対してかなり通りやすいということなんです。(相手は発生1Fの技であれば投げの前に反撃ができますが、多くの格闘ゲームに1F発生の技はありません。そのため相手は、投げ抜けなど限られた防御手段でしかこの投げを防ぐことはできないのです)
このように攻撃をガードさせた後の硬直差を利用して投げにいくことを「当て投げ」といい、多くの格闘ゲームで基本かつ重要なテクニックとなっています。
ガード後の確定反撃
次に、自分が相手の攻撃をガードした時。
自キャラのガード硬直が10Fで、相手の攻撃の硬直フレームが15Fの場合。
この場合のガード硬直差は15F-10F=5Fで、自キャラの方が5F分有利なことが分かります。
つまり、5F以内に発生する技を直後に繰り出すことで、確定反撃(確反)を取ることができますね。
このように“硬直差”を理解できれば、後隙の大きい技をガードした後にリターンの大きいコンボを思い切り叩き込むことが出来るんです。相手の行動を潰して、最大リターンを叩き込めるようになれば、必ず勝率はあがるはず!
今回紹介したものは、フレームの基礎知識で、その他にもフレームを生かしたテクニックはたくさん存在します。格ゲーが今よりも強くなりたい方は、ぜひ勉強してみてください!
フレームは全部覚える必要がある
攻撃やジャンプ、着地などそれぞれのフレームを覚えているに越したことはありませんが、すべてを覚えることは現実的ではありません。
上級プレイヤーでもすべてを暗記している訳ではなく、主要な技だけ知識として覚えていることがほとんどです。また、細かいフレームの数値を覚えるより「どの技をガードしたらどの技が確定して当てられるか」を知っておくことが重要なので、実践を意識してフレーム表を見てみると良いですよ。
特に下記に挙げたフレームは覚えておくと役に立つでしょう!
【自分のキャラクター】
・発生が最速の技のフレーム
・超必殺技の発生フレーム
【相手のキャラクター】
・発生が最速の技のフレーム
・連係の締めに出す技の硬直差
これらを把握していると確定反撃をしやすくなり、ダメージを与えるチャンスも増えるので、少しずつ知識として蓄えていくのがオススメです!