eスポーツの中でも長い歴史を持つ格闘ゲームが生み出してきた名シーン・名場面を紹介するシリーズ【格ゲー名シーン】。
今回紹介する【格ゲー名シーン】は、ウメハラ選手が世界大会決勝戦で見せた『ウメハラ選手の神試合』です!
ウメハラ選手の神試合 とは
『ウメハラ選手の神試合』が起きたのは、「ストリートファイターⅣ」の世界大会「DreamHack2013」決勝戦でした。台湾の英雄の異名を持つGamerBee選手に対して、昇竜拳を連発して勝利しました!
なぜ『ウメハラ選手の神試合』は人気なの?
『ウメハラ選手の神試合』が人気な理由は主に3つです!
- 10秒間で昇竜拳7連発
- The Beastの異名を体現するプレー
- 過去の神試合と同じマッチング
凄すぎる度胸と鋭すぎる読み!10秒間で昇竜拳を7連発
『ウメハラ選手の神試合』の凄さは、格闘ゲームに詳しくない方でも分かります!というのも、たった10秒程度の間に昇竜拳を7回も繰り出したからです!
そもそも昇竜拳は当たらなかったときのリスクが大きく、連発するような技ではありません。それを7回も連発できるのは、ウメハラ選手くらいかもしれません。
ちなみにウメハラ選手が繰り出した昇竜拳の意図は下記のとおりです。
- 前ジャンプに対空
- 垂直ジャンプに対空
- 起き攻めでグラ潰し
- 起き攻めでグラ潰し
- ゲージ貯め
- ゲージ貯め
- とどめの一撃
このように、昇竜拳という一つの技でありながら、さまざまな狙いがありました!
またウメハラ選手が繰り出した昇竜拳は、「セビキャン」できない「強昇竜拳」だったことも凄いポイントです!
「セビキャン」とは、2ゲージ使うことで「技の硬直を減少させるテクニック」です。たとえば、弱昇竜拳をぶっぱなしてガードされたとしても、セビキャンすれば反撃を受けません。
ところが、ウメハラ選手が繰り出した昇竜拳は「強昇竜拳」でした!「強昇竜拳」はセビキャンできないので、ガードされたら確実に反撃を受けてしまう技です。しかも、ウメハラ選手のゲージが少ない状況です!
それにもかかわらず、なぜウメハラ選手は「強昇竜拳」を出したのでしょうか。おそらく、「強昇竜拳が当たる」と確信していたからでしょう。たしかに「強昇竜拳」は他の昇竜拳よりも与えるダメージが大きい技です。
つまり、ガードされた場合を想定せずに、一番リターンを取れる選択肢を連発し、読みを的中させ続けたというわけです!
並外れた読みの鋭さと、リスクを恐れない度胸に驚かされるシーンですね!
The Beastの異名を体現するプレー
ウメハラ選手は「The Beast」の異名を持ちます。
ウメハラ選手のプレイスタイルといえば、緻密な戦略と正確無比なプレーですよね。ですから、野獣を意味する「The Beast」は、一見ウメハラ選手には似合っていないように思えます。
しかし大会の土壇場では、まれにウメハラ選手は荒々しいプレイを見せます!普段はロジックを重視するウメハラ選手が、野生的な読みで攻撃を浴びせ続ける姿はまさに「The Beast」!
『ウメハラ選手の神試合』では、「昇竜拳連発」や「歩いて昇竜拳」、「鎖骨砕き連発」といった常人離れしたプレーを何度も披露しています!
まさに、「The Beast」という異名がピッタリな野性味あふれるプレーでした!
過去の神試合と同じマッチング
実は、『ウメハラ選手の神試合』と呼ばれる試合は過去にもありました。それは、格闘ゲームの祭典「Evolution」の2012年大会のことです。
奇しくも、この時も対戦相手はGamerBee選手でした!この試合でも、ウメハラ選手は野性味あふれるプレーで勝利。
2年間連続でファンを喜ばせるビッグプレーを見せてくれるのは、ウメハラ選手くらいでしょう!
まとめ
『ウメハラ選手の神試合』は、ウメハラ選手の内に秘める野生が覚醒した名シーンです!
格ゲーに詳しくない人でも、「なにかすごいことが起きている!」と思えるような派手な勝ち方が人気の秘訣!
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