『とんおり』とはeスポーツの人気タイトル(種目)の一つ『ストリートファイターV』『ストリートファイター6』(スト6)などの2D格闘ゲームで使われる専門用語です。
空中からの強力な攻めを主軸とする戦法を意味します!
「とんおり」とは
『とんおり』とは、「飛んで降りる」を略した用語で、空中からの急降下技をメインに戦う戦法を意味します。
「ストリートファイター」シリーズの多くは、地上戦の駆け引きをメインに試合が展開されます。
しかしゲームタイトルによっては、地上戦よりも空中からの接近を得意とするキャラクターが登場するのです。『ストリートファイター』シリーズでは、キャミィ、ユンなどがその代表例として挙げられます。それぞれキャノンストライク、雷撃蹴という空中軌道変化技を持っていますね。
『とんおり』はなぜ強い?
空中から急降下しながら攻撃できるキャラは空中からの攻めが強力とされており、地上戦がメインのゲームでは異色の存在です。そもそもジャンプ攻撃は、一定の速度と軌道で接近する手段であるため、対空により迎撃されるリスクを伴います。
しかし、急降下の技があるとジャンプ攻撃の速度と軌道を変化させられるため、対空される可能性が極端に減少するのです。つまり、急降下技はジャンプ攻撃のリターンはそのままに、抱えるリスクだけを軽減した接近を可能にします。この急降下技を絡めた空中からの攻めが強力であるため、『とんおり』という言葉が生まれました。
『とんおり』への対策
『とんおり』つまり急降下技(空中軌道変化技)への対応策は、上や横に伸びる無敵技での対空です(昇竜拳など)。
無敵時間があるため勝ちやすく、上や横にリーチがあれば軌道を変えられても関係なくヒットさせることができるためです。とはいえ、通常のジャンプ攻撃と比べると反応が難しかったりするので『とんおり』が強力であることに変わりはありません。
逆に、無敵技を持っていないキャラクターは通常技で対空する必要があるため、急降下技に対してどうしても弱くなってしまいます。低リスクな対策としては、垂直ジャンプをして相手の着地に攻撃をする、地対空ではなく空対空を狙うなどがありますが、完璧に対応するのは困難です。
また、多くの急降下技は判定が弱い(=やられ判定が大きい)傾向にあります。技によっては立ち弱Pや立ち中Pなど、通常では対空としては機能しない技でも打ち勝てる場合があります。
さらに、多くの急降下技は【相手の膝より上辺りに当ててガードされてしまうと不利になる】という傾向があります。高めの打点でガードした場合はガードした側が有利なので、すかさず反撃をすることが重要です(高さによっては反撃確定になっている場合も)。
空中軌道変化技≠とんおり
同じように空中軌道変化技でも有利を取ることができなかったり、ガードされると反撃確定になってしまうような技の場合は、とんおりをすることはできません(リリーやT.ホークのコンドルダイブ、ジュリの疾空閃など)。
これらの技は相手の意表を突くように時々使ったり、ジャンプ中に相手の飛び道具が見えたときに使ったりすると強力ですが、戦術のメインとして据えることはできません。
そのため、とんおりをするのには不向きで、キャノンストライク、雷撃蹴とは性質が異なる技といえます。
「とんおり」はネガティブな意味?
『とんおり』には「飛んで降りている"だけ"」といったニュアンスが含まれることがあるため、場合によってはネガティブな表現になります。
もちろん立派な戦術の一つであり、必ずしもネガティブな表現として使われる用語ではありません!
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