『コマ投げ』とはeスポーツの人気タイトル(種目)の一つ『ストリートファイターV』『ストリートファイター6』(スト6)などの2D格闘ゲームで使われる専門用語です。
必殺技の投げを意味する用語です!
コマ投げとは
『コマ投げ』は「コマンド投げ」の略語で、コマンド入力をすることで繰り出すことができる必殺技の投げを表す言葉です。
英語では「command throw」と呼ばれます。
『ストリートファイター』に登場するザンギエフの「スクリューパイルドライバー」やバーディーの「キリングヘッド」、マノンの「マネージュ・ドレ」などはコマ投げの代表的な技ですが、それぞれの技名で呼ばれることは稀で、それぞれ単に『コマ投げ』と呼ばれることが多いです。1つのキャラクターにコマ投げは多くて2つほどしかないので、技名で呼ばなくてもだいたい通じてしまうためですね。
通常投げとの違い、コマ投げの強み
『コマ投げ』の一番の特徴は、通常投げと異なり投げ抜け(グラップ)で抜けられないことでしょう。
加えて威力が高く、相手に大きなプレッシャーを与えられることも特徴です。また、通常投げよりも発生が速いものや、リーチが長いものも多く存在します。
基本的にはコマンド投げのモーションを見てから対処できるようなものではないので、相手に打撃と投げの強力な二択を迫ることができるのが強みです。
加えてコマ投げが脅威であればあるほど対の択となる打撃が通りやすくなるので、コマ投げの存在自体に意味があるといえます。
コマ投げの弱点、コマ投げへの対策
相手の防御を崩しやすいという強みがある『コマ投げ』ですが、避けられた場合には大きな硬直があり、手痛い反撃を受けやすいのがデメリットです。
さらに、『コマ投げ』も通常投げと同じく空中にいる相手には当たりません。そのため対策としては、発生前にジャンプ、バックステップ、無敵技を出すことが一般的です。
また【コマ投げが通ったときのダメージ】と【コマ投げを避けられたときに受けるダメージ】を比べると、実はあまり差がなかったりします。相手にジャンプや無敵技というリスクある行動を強いることができる反面、実はハイリスク/ハイリターンな行動ともいえるのです。
コマ投げは嫌われる?
『コマ投げ』は、シンプルにハイリスクハイリターンな二択をしかけられるので、読み合いが好きなプレイヤーに好まれる技です。しかし、堅実な試合を得意とするプレイヤーは嫌がることが多く「くだらない」とすら表現する人さえいます。
また近年の格ゲーではその傾向は弱まっていますが、一部のキャラクターはコマ投げから起き攻めがループすることがあります。そのため、単純なコマ投げの読み合いだけで試合が終わってしまうことも嫌われている理由の一つかもしれません。
『ストリートファイター4』(スト4)のザンギエフはその一例で、コマ投げからコマ投げがループするキャラクターでした。さらに強力なウルトラコンボ(ウルコン)のコマ投げ「アルティメットアトミックバスター」(通称:祖国)があるため逆転しやすく、対戦相手は常にその重圧と戦っていましたそののダメージはなんと520!『スト4』の平均的な体力は1000なので、5割以上のダメージを与えることができるので、中にはこれを大味と感じてしまう人も……。
良くも悪くも好みや価値観がはっきりと分かれる技といえますね。
『コマ投げ』はミドルリスクでハイリターンな技のため、コマ投げを含めた読み合いを多く仕掛けると、読みが通り続ければ格上の相手に勝てる可能性は上昇します。しかし、リスクを負うことで逆に格下の相手に負ける可能性も高まる傾向にありますので、使いどころは見極めたいですね!
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