2D格闘ゲーム系 「カ」行 「タ」行

【保存版】eスポーツ用語『上段』『下段』『中段』とはどんな意味?

『上段』『下段』『中段』とは、eスポーツの人気タイトル(種目)の一つ『ストリートファイターV』『ストリートファイター6』(スト6)などの格闘ゲームで使われる専門用語です。

主に打撃技に付与されている属性の一つで、相手が「立ちガード可能か」「しゃがみガード可能か」をそれぞれ表します。

ここでは主に2D格闘ゲーム(2D格ゲー)における『上段』『下段』『中段』の特徴について解説します。3D格闘ゲームとは少し異なる点もあるのでご注意ください。

上段

上段技は立ちガード、しゃがみガードどちらでもガードすることができます。

2D格闘ゲームでは、立ち状態から出せる技や必殺技は上段であることがほとんどです。

簡単にガードされてしまうので一見弱いのではないかとも思えますが、技によっては発生が速かったり、有利フレームを多く取れたり、下段技に対して判定が強かったりするなどの特徴があります。

下段

下段技はしゃがみガードでのみガードすることができます。(立ちガードはできません)

『ストリートファイター』シリーズでは主にしゃがみ状態でのキック攻撃が下段技です。

立ちガードができないため、主に移動しようとしている相手にヒットさせることができます。

中段

中段技は立ちガードでのみガードすることができます。(しゃがみガードはできません)

2D格闘ゲームではほとんどのジャンプ攻撃が中段技です。また、一部の特殊技や必殺技にも中段技があります。代表的な中段技にリュウの鎖骨割り(ストリートファイター)、カイのグリードセバー(ギルティギア)などがあります。

『ストリートファイター』などのタイトルでの中段技は発生が遅いものが多く、出そうとすると大きな隙を晒してしまうことになるので頻繁に使われることはありません。そのためガードする側は中段技よりも下段技を警戒し、しゃがみガードを基本とするのが2D格闘ゲームでは一般的です。

発生の速い中段技を持ったキャラクターはそれだけで中段/下段の二択という強みを持っているともいえ、キャラクターの個性を決定づける要素の一つとなっています。

「中段技を見てから立ちガードできる」というのはプレイヤーとして一つのステータスにもなるので、しっかりとモーションを見極めてガードを切り替えましょう!

3D格闘ゲームとの違い

3D格闘ゲーム『鉄拳』シリーズでは中段攻撃は発生が速い傾向にあります。逆に下段攻撃は発生が遅いか単発ヒットで終わるものが多く、発生が速い下段攻撃はガードされると大幅に不利になる傾向があります。

そのため『鉄拳』などの3D格闘ゲームでのガードは立ちガードが基本となります。

また、3D格闘ゲームでは上段攻撃はしゃがみ状態の相手に当たらないという性質があります。

上段と中段、まぎらわしくない?なぜこうなった?

普通のイメージとしては、ジャンプ攻撃のようなしゃがみガードができない攻撃を上段、しゃがみでも立ちでもガードできる攻撃を中段と言う方が分かりやすいと思いませんか?

これは2D格闘ゲーム初期には上段・中段・下段という言葉がそもそも存在せず、3D格闘ゲームで一般的になったことが原因だといわれています。

前述の通り、3D格闘ゲームでは上段攻撃はしゃがみ状態の相手に当たりません。これは上段と言うのがぴったりですよね。立ちガードができない下段攻撃もしっくりくると思います。そして、立ちにもしゃがにもガードまたはヒットさせられる中段攻撃というのも言葉とイメージの間にあまり齟齬はないかと思います。

2D格闘ゲームには上段攻撃はしゃがみ状態の相手に当たらないということは一部の技を除きありません。しかし、3D格闘ゲームの段の概念をガードの可否に着目して用語として取り入れたため、このようにまぎらわしくなってしまっているんですね。

オススメ
【格闘ゲームにおけるアケコンとパッドの違い】それぞれのメリットは?

数年前まで格闘ゲームはアケコンを使うのが一般的でした。しかし昨今では、 ...

続きを見る

-2D格闘ゲーム系, 「カ」行, 「タ」行
-, , , ,