『tier(ティア』『キャラランク)』とは、格闘ゲームの祭典“EVO”でもトップクラスの人気を誇るeスポーツタイトル『大乱闘スマッシュブラザーズSP』や『ストリートファイター6』(スト6)など、eスポーツ全般に使われる専門用語です。
ぜひ、この機会に用語の意味を学んで、知識を深めましょう!(下につづく)
tier(ティア)、キャラランクとは
『tier』『キャラランク』とは、ゲーム内のキャラクターの総合的な強さをランク分けした表のことです。
どちらも意味は同じですが、英語圏ではtierという言葉が一般的で、ゲームキャラクター以外のランクでも同じ意味で使われることがあります。(たとえば、eスポーツタイトルはその人気度をよくtierで表されることがあります)
強い順から、tier1,tier2,tier3…またはS,A,B,C…と表します。どちらも意味は変わらないので気にしなくてOKです。
FPSやカードゲームでも用いられる用語で、武器やデッキなど様々なものの強さを表す際に使用されます。
ちなみに、tierは日本語で動詞にすると段々に並べる、層、階層という意味。
キャラの強さをランク分けして、階段のように並べていることからこの名称が付いています。
tierはトッププレイヤーが基準で作られたもの
tierはあくまで、トップ層のプレイヤーを基準としたランク分けですので、キャラクターができることを最大限に発揮した場合での強さを基準としているといえます。そのため、人によっては違和感を覚える人もいるかもしれません。
もちろん、「tierの低いキャラクターだから絶対に勝てない!」なんてことはなく、まだ“使用プレイヤーが少ない”などの理由で研究が進んでいないキャラクターもいるため、大会で活躍することで一気に強さが認知されてtierが上がるということもあります。
エドモンド本田に見る「上級者と初心者のtierの感じ方の違い」
キャラクターから感じる強さは、プレイヤーのレベルによっても大きく変わります。
分かりやすい例が『ストリートファイター』シリーズにあります。エドモンド本田は、ゲーム発売初期の頃や初心者帯では強く感じる。シンプルで強い行動が多く、単発の攻撃で大きなダメージを与えることができるため、できることが少ない初心者同士の対戦では猛威を振るうことが多いキャラクターです。
しかし、発売から日が経って対策が進んだり、プレイヤーのレベルが上がって来たりすると、エドモンド本田側はできることが制限され、あまり強キャラとして見られなくなる傾向があります。そのため上級者が作るtierにおいてエドモンド本田は高いところに置かれることはあまりないのですが、初心者帯では逆に恐れられる存在として扱われることが多いキャラクターなのです。
スマブラにおけるtierはどのルールを基にしている?
ルール設定の自由度が高いスマブラにおけるtierは、競技シーンにおける
を基準に作られていることがほとんどです。
攻略サイトやプロプレイヤーが公開しているものなど、様々ありますが大体は似たような表になっているはず。
レベルの高い大会でよく見かけるファイターは、大体がtier2までのファイターですね。
また、バージョンによってファイターの強さは大きく異なるので、tierの並びも変わります。
使うキャラを選ぶ際の参考にする場合は、現行バージョンのtierかどうかを忘れずにチェックしましょう!