『テンキー表記』とは、eスポーツの人気タイトル(種目)の一つ『ストリートファイター6』(スト6)や『鉄拳8』などの格闘ゲームにおけるコマンド表記方法の一つです。
テンキー表記
テンキー表記ではパソコンのキーボードのテンキーを方向キー(レバー)に見立てます。
5を入力なし(ニュートラル)とし、1→左下、2→下、3→右下、4→左、5→ニュートラル(N)、6→右、7→左上、8→上、9→右上をそれぞれ意味します。(下図や実際にキーボードや電卓を見てみると分かりやすいですよ)
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4N6
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メーカー公式のコマンドリストでは矢印や図で表記されるのが一般的ですが、ウェブサイトなどではテンキー表記が主に使われます。
レバー入力なし(ニュートラル)は5またはNと表記しますが、あえて強調したいとき以外は書かない場合もあります。たとえば、単に中Pと表記される場合は立中Pを指す、という感じですね。この場合は5中Pと書く場合もありますが、N中Pと書くことは一般的ではないので覚えておきましょう!(N中Pでも意図は伝わると思いますが、見かけることはほとんどない表記方法です)
テンキー表記は、慣れないうちは分かりにくく感じる表記方法ですが、斜め矢印が環境依存文字で閲覧環境によっては正しく表示されないため、ネット上では一般的に用いられています。それに、いちいち矢印を入力するのも手間なのでテンキー入力は非常に便利ですよ。
テンキー表記の例
波動コマンド:236+P
昇竜コマンド:623+P
真空コマンド:236236+P
しゃがみ強キック:2強K、2HK
ジャンプ攻撃はジャンプする方向を指定したい場合のみ7、8、9を用い、それ以外の場合は「ジャンプ」や「J」と表記するのが一般的です。たとえばジャンプ強パンチならば「ジャンプ強P」「JHP」と表記します。
また、3D格闘ゲーム『鉄拳』ではレバー入力なし(ニュートラル)を「☆」と表記することもあります。たとえば「風神拳」のコマンドは「6☆23+RP」または「6N23+RP」で表されます。
よく使われるコマンドは限られていて、何度も目にしているうちに自然とテンキー表記でも覚えられるので初心者の方も安心してくださいね!