『タクティカル系』とは、eスポーツや様々なゲーム種目(タイトル)に関して使われる専門用語です。(下に続く)
また似た意味で使われる『爆破系FPS』についてもこのページで解説します。
タクティカル系(tactical)
タクティカルとは英語の「tactical」からきている言葉で、英語の意味としては「戦術的」「かけひき」「用兵」といった意味を持つ言葉です。
eスポーツやゲームの世界でも同様に「戦術的な〇〇」「戦略的な〇〇」「かけひきが重要な〇〇」「用兵を配置する〇〇」などと言った意味合いで、そのあとの〇〇の部分に入る言葉を説明する様な使われ方をします。
例)
タクティカル系FPS
タクティカルRPG
タクティカル系ゲーム
などとの感じで使われる専門用語です。
その意味合いからわかる通り、軍隊ものや戦争ものが多いのが想像できますね!
タクティカル系といわれるFPSタイトル
・『Rainbow Six Siege』(レインボーシックス シージ)
・『Call of Duty』(コールオブデューティ)のルール「Search & Destroy」(サーチ&デストロイ)
・『Valorant』(ヴァロラント)
・『Counter-Strike』(カウンターストライク) など
「爆破系FPS」とも呼ばれ、以下のような特徴があります。
◆攻撃側/防衛側の2チームに分かれ、ラウンドごとに攻守が入れ替わる(合計で勝ち越したチームが勝利となる)
◆攻撃側の勝利条件が概ね以下のようなものである
・防衛側拠点に設置されている爆弾を起動し、爆発させる
・敵を全滅させる
◆防衛側の勝利条件が概ね以下のようなものである
・起動された爆弾を解除する
・爆弾を設置されずに制限時間を生き残る
・敵を全滅させる
『Counter-Strike』や『Valorant』のようにラウンドごとに武器の購入するフェーズがあるタイトルもあれば、『Rainbow Six Siege』のようにキャラクターごとに役割や個性が設定されているものもあり、ルールは似ていますがゲームによって異なる特徴がありますよ。
ちなみに、FPS『Overwatch』(オーバーウォッチ)は「ヒーローシューター」という分類にされることが多いです。これは、プレイヤーが操るヒーロー(キャラクター)の個性が強く、それらを活かした戦略が求められるジャンルです。もちろん『Overwatch』を含めそのほかのFPS/TPSタイトルも戦略性が高いものはたくさんありますが、「爆破系FPS」とは少しルールが異なるため「タクティカル系FPS」に分類するかどうかは人によって異なります。
また、『Valorant』のように「爆破系FPS」と「ヒーローシューター」の両面を併せ持っているタイトルも近年増えており、この辺りのジャンル分けの定義は曖昧だったりします。
似ている言葉
ちなみに、「タクティカル系」と似たような意味合いを持つ言葉に
といった用語もありますが、微妙に重なる部分があるけど、微妙に意味が違う……という感じで、厳密に意味合いを使い分ける時にはかなり個人差があると言えます。
全く同じ世界観設計やシステム、ルールを持つゲームはあまり存在しないことからも、「…的」「…っぽい」「…系」という言葉を併用し、境界線をあいまいにして使われることの方が多いかもしれませんね。