前回の『Vampire Survivors』に引き続き、ローグライトゲームを紹介しちゃいます!
「カードゲームは難しい」をポーカーですべて解決
『Balatro』(バラトロ)は、ポーカーをベースにしたローグライトゲーム。限られた手札交換(ディスカード)とハンド(役の提示)で、ステージごとに設定されたスコアを稼いでいき、全24ステージをクリアすることが目的です。
PC、Nintendo Switch、PS4/5、Xbox Series X|Sなど、ほぼすべての現行機種で遊ぶことができます。
いわゆる"デッキ構築型ローグライト"と呼ばれるジャンルですが、このジャンルはいかんせん難しい。というのも、何十何百とあるカードの性質をよく理解し、山札(デッキ)を作り上げながら進んでいく必要があるからです。おまけに敵の体力や行動を計算し、後半を見越してかなり堅実なプレイを求められることがほとんど。
しかし、『Balatro』は基本ルールがポーカーなので、ポーカーの役さえ知っていれば他に特別覚えることはほぼありません。役のスコアを上げたり、山札にトランプのカードを足したり減らしたりするくらいで、長い説明が必要なカードはほとんどありません。
また、リアルタイムのアクション要素がなく、簡単で覚える必要があることもほぼ無いので、ゲームが苦手な人でも楽しみやすいです。スコア加算が倍々に増えていく様が気持ち良いので、麻雀やパチスロが好きな人、『Coockie Clicker』が好きな人にもオススメしたいですね。
最初は300点でも、最後には10万点超え!
ゲームスタートして最初に求めらるスコア(チップ)は300点。基本的には4回の手札交換と、3回の役提示でこのスコアを超えなければなりません。
スコア計算の例を紹介すると、比較的成立しやすい役(ポーカーハンド)であるツーペアは基礎スコアが20点×2倍となります。ここに役を構成するカードの数字が加算され実際のスコアとして計算されます。たとえば、2/2/8/8のツーペアならば、{20+(2+2+8+8)}×2=80点がスコアとなります。
第1ステージの目標スコアの300点は、ツーペアなら2~3回でクリアでき、上の役であるフラッシュやストレートなら2回、さらに上の役のフルハウスなら1~2回の役提示でおおよそクリアすることができる計算です。
しかし、最終ステージで求められるスコアはなんと10万点。最も上の役であるストレートフラッシュのスコアが100点×8なので、馬鹿正直にポーカーをしていたら絶対にたどり着けない点数です。
一体どうやったらクリアできるのか、気になりませんか?
凄い速さで倍が倍になって、また倍になって、また……その秘密は"ジョーカー"にあり
『Balatro』では、1ステージクリアするごとに報酬($)を獲得し、ステージ間にあるショップにて買物をしてパワーアップすることができます。
その中でも大きな鍵を握るのが"ジョーカー"。ジョーカーは山札とは別に5枚まで持つことができ、常にゲーム画面の上に置かれた状態となり、条件を満たすことで効果を発揮します。たとえば「クラブのカードによって得点したとき、スコア計算の倍率に+3」というものがあります。これを使うだけでスコア計算が何倍にもなり、さらにジョーカーを複数組み合わせることで一気にスコアが膨れ上がるのです。
中には「ハートとダイヤ、スペードとクラブがそれぞれ同じマーク(スーツ)と見なされる」という強力なジョーカーも。ポーカーにおいて、これはもはやイカサマ級と言っても過言ではないような効果です。これがあれば同じマークを5枚揃えるフラッシュを格段に作りやすくなります。
ジョーカーの種類は150種類あり、ショップに何が並ぶかは毎回ランダム。そのため、その時々に応じて強力なジョーカーの組み合わせを見つけたり、その時に必要なジョーカーを買ったりする必要があり、『Balatro』は取捨選択の連続のゲームなのです。
ファイブカード連発!イカサマ級の山札で脳汁ドバドバ
"ファイブカード"と聞いて違和感を覚える人はこのゲームを楽しめること間違いありません。というのも、5枚同じ数字のカードを揃えるファイブカードという役は通常のポーカーには存在しないからです。
しかし、『Balatro』ではショップで追加のカードを買ったり、逆に減らしたりすることでファイブカードが実現できてしまいます。A(エース)ばかりの山札、スペードばかりの山札なんてものも作れてしまいます。
そこまで極端な山札になると、もうウハウハです。役を提示し、次のカードを引く度に目当てのカードばかり手札に入ってきます。麻雀でいえば常に天和、パチンコでいえばずっと右打ち、パチスロでいえば永遠に続くARTのようなものです。脳汁出まくり。
ジョーカー、山札のカード増減以外にも、役の強化、カードの強化というものもあり、すべてを組み合わせることで1回の役提示で数百万点、数千万点のスコアを叩き出すこともできてしまいます。脳汁止まりません。
ローグライトの魅力がシンプルにギュッと詰まったゲーム
ローグライトの性質上繰り返しプレイすることになるので、やはり色々な姿勢やシチュエーションで遊べるSwitch版がオススメです。ロード時間や操作性などに不便を感じることもないのでご安心を。
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(画像引用元:Steamストアページ)