連載 ★esports★戦の時間ですよ コラム

★esports★戦の時間ですよ 第4戦「メタバースeSportsイベント NEXUM 2023に行ってみた」

はじまりました。戦の時間ですよ!
いつもお世話になっております。板垣です。

さてさて、表題の件ですが、2023/3/4~3/5の2日間において、「SBI Neo festival NEXUM 2023」というイベントがオンライン上で開催されるよ、という話を耳にしたので行ってみました。

そう、敢えて「行ってみました」という言い方をしています。

オンライン上での観戦なので、本来であれば「見てみました」と言うべきかもしれませんが、本質的には「行ってみました」の方が正しいんだろうなと。

私の方では、試合のレポートというよりは、実際に行ってみて一般的なオンライン大会とは違う体験になってるなぁと思った事があったので、その辺りをメモしておこうかと思います。

NEXUM 2023って?

新感覚スポーツフェス、というコンセプトのイベントのようです。

eSportsに限らず、SkateboardやBreakingなどの4つの競技をメタバースで観戦出来る作りになっていました。

いわゆるVRデバイスで観戦出来るんですが、一方で、その辺の自宅パソコンとかでも、アプリケーションをDLすればパソコン上で手軽にメタバース観戦出来る作りでして、この誰でも簡単に観戦出来る手軽さは離脱率低そうだなという印象でした。

完全なメタバース空間で構成されたイベント会場

長いトンネルを抜けると、そこはメタバース空間でした。

デジタルな世界にいきなり放置されるんですが、操作方法は画面上に出ているので特に迷わず進めます。

いわゆる、イオンモール的な商業施設を歩いているような感覚で移動できます。通路には、会場全体の地図やイベントスケジュールなどが設置されているので迷いません。

そこから目的の場所に自分でアタリをつけて、実際に歩いて進んでいく感じです。 

もしこれがウェブページ的な構成だと、画面上のバナーやボタンをタップして画面遷移していくようなUIが一般的ですが、メタバース会場なので自分で歩いて進んでいってね、という作りになってます。

一見面倒くさそうにも思えますが、実際の店舗やイベント展示会に行ったら自分の足で歩くでしょ?という運営側からのメッセージを感じつつも、特に違和感なく歩けます。むしろ説明無しで直感的に操作出来るので好感が持てます。

皆で観戦してるライブ会場感が強め

実際に会場に足を運んでみました。

eSports関連だと、『Apex Legends』と『Valorant』の会場がありました。

中に入ってみると賑わってる感あり。ライブ会場でイベント観戦しているような脳内補完が出来る作りになっています。画面上に他の人も映し出され、一緒に観戦している状況が直感的に分かるので面白いです。

通常だと、スマホやパソコンやTVモニターで、YouTubeなどを通して観戦する形なので、他の人の存在をリアルタイムで感じる為には、チャット欄に参加したりしないと得られなかったわけです。今回はそれらに比べ、より受動的な行動だけで「そこに誰かいる感」が脳内補完出来るので、ある意味軽めの没入感があります。

構成としては、ゲーム含め色んなデバイスやプラットフォームで試されてきた事ではあるのですが、ローポリゴン且つ必要な機能だけに絞りきって誰でも簡単にアクセス出来るようにすると、こういったUXになるんですね。

eSports以外にも様々なイベントブースが

スケートボードのイベントも、メタバース空間内で皆で集まって観戦するような作りになっていました。

スポーツ以外でも、金融関係会社のブースや地方創生に絡んだブースが空間内にあり、自由に動き回れるようになっていました。

まさにナンチャラEXPO的な展示会感。

デバイスとメタバースの関係性

一昔前、VRデバイスを使う事で没入感が得られるので豪華な没入感を活かしたコンテンツ開発が必要だ、というような話題があったかと思います。

今回のイベントでは、VRデバイスを使用せずとも他の人がその場に居る感のような感覚は成立していたので、それがあれば半没入感くらいの感覚で、残りは脳内補完で全然イケるんだなという印象です。改めて。

元々ゲームを作ってる側の人達だと、上記の話はすでに色んなゲームで実現してたりするので、その辺の感覚は肌感で分かってる人が多いとは思うんですが、実際触ってみたら確信出来ると思うので、一度NEXUM的な形式のオンライン展示会などに行ってみると良いのかも。

それにしても、eSports観戦もとい観戦ビジネス全般とだいぶ相性いいんだろうなぁと感じました、この方式。試合のスケジュールと合わせて決まった時間に必ず人が集中する構成ですし、その時間帯に向けて何か新たなビジネスとか生まれそうですよね。今後は今以上に流行るかも??

って感じで、引き続きどうぞよろしくお願いします。

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著者:板垣護

ヤルキマントッキーズ株式会社、CEO。プロゲーミングチーム広島TEAM iXAオーナー。Facebookグループesports勉強会管理人。

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