『エミリオ式』は『ストリートファイター4』(スト4)や『ストリートファイター6』(スト6)などの格闘ゲームにおいて使われる用語です。
『エミリオ式』とは
『エミリオ式』は、『スト4』シリーズで生まれた、技の優先順位と連打キャンセルを活かした仕込みのテクニック。
起き攻めのときにたとえば【弱P→弱P+強K】と入力することで、相手がガードしていたら弱Pが出て、相手がバックステップをしていたら強Kが出て、ガードとバックステップに両対応できるというテクニックです。
"エミリオ"というプレイヤーが発見したテクニックであることが名前の由来となっています。
技の優先順位
エミリオ式を理解するには、技の優先順位と連打キャンセルを理解する必要があります。
『スト4』では、ボタンを同時押しした場合に次のような優先順位があり、順位が高い方が出るようになっています。
(優先順位高) 強K>強P>中K>中P>弱K>弱P (優先順位低)
たとえば、強Pと中Pボタンを同時に押した場合は、強Pが優先され出るようになっています。
エミリオ式の原理
起き攻めのときに【弱P→弱P+強K】と素早く入力した場合、最初の弱Pがガードされた場合は、連打キャンセルで弱Pが出ます。これは、『スト4』には通常技の先行入力が存在せず、最初の弱Pのヒットストップ中にはキャンセル行動しか受け付けていないためです。
また、相手がバックステップで最初の弱Pを回避した場合には、【弱P+強K】の入力のうち強Kが優先され、強Kが出ます。
このように、技の優先順位を活かして、相手の2つ以上の行動に両対応できるような仕込み入力を総称して『エミリオ式』と言うのです。
『スト6』でのエミリオ式
『スト6』でも技の優先順位を活かしたエミリオ式が開発されています。
【弱P→弱P+中P+中K】という入力をすることで、相手がガードしていたら連打キャンセルで弱Pが出て、相手がドライブリバーサルや発生の遅い無敵技を出していたらドライブパリィが出るというテクニックです。
通常技よりもドライブパリィの方が優先順位が高いため、このような仕込み入力が可能になっています。(弱Pがガードされたときは、ドライブパリィの先行入力よりも連打キャンセルの方が優先順位が高く優先されています)
使える場面や相手キャラクターは限られますが、安全に攻めを継続したりガードができるため強力なテクニックですよ。
なぜ技の優先順位がある?
『ストリートファイター』シリーズでは、ボタンの同時押しにより様々な行動をすることができます。
・弱P+弱K 通常投げ
・中P+中K ドライブパリィ、セービングアタック、Vスキル
・強P+強K ドライブインパクト、Vトリガー
・P2つ同時押し、K2つ同時押し OD必殺技、EX必殺技技 など
たとえば【236+弱P+中P】と入力した場合に、通常の波動拳ではなくOD波動拳が出るのは、OD必殺技が必殺技よりも優先順位が高いから起こることです。また、弱P+中Pを同時したときに優先順位が決められていないと、弱P、中Pどちらの技が出るかゲーム側もプレイヤーも混乱してしまいますよね。
本来はゲームを正常に混乱なく動かすために技の優先順位が付けられているのだと思われますが、それを活かすことでエミリオ式やずらし押し(辻式)といったテクニックが生まれています。奥深い!