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【保存版】eスポーツ用語『動画勢』とはどんな意味?

『動画勢』とは、オンラインゲーム全般において使われる専門用語の1つです。『動画勢』には主に2つの意味があるのでそれぞれ分けて解説していきます。

『動画勢』の1つ目の意味 動画を見る専門の人

『動画勢』の1つ目の意味として、実際にはゲームをプレーせずにゲーム実況やゲーム配信などの動画を見るだけの人という意味があります。また、「見る専」と言うこともあります。もともとは格ゲー(対戦型格闘ゲーム)において使われていたようですが、現在ではゲーム全般において使われています。

近年eスポーツは急速に発展してきましたが、eスポーツを楽しむ人々の中で、実際にゲームをプレーしていないけれどゲーム実況や大会を見るのは好きという方は非常に多いのではないかと思います。「ゲームはプレーしていないけれどゲームを楽しむ人々」が増え、そうした風潮から生まれたのが『動画勢』という言葉です。

『動画勢』の中には、好きなゲーム実況者や配信者の動画を見れれば満足という方や、ゲーム動画を見るだけで実際にプレーした気分になれるため、ゲームをプレーせずに『動画勢』でいるという方などがおり、『動画勢』でいる理由は様々です。ちなみに、ゲーム動画を見るだけでプレーした気分になること、人を「エアプ(エアプレイヤー)」と呼ぶこともあります。

実況者、プレーヤーと『動画勢』間の問題

動画勢は嫌われる?

動画を見るだけでも楽しめるようになったeスポーツですが、ゲーム実況者やプレーヤーと『動画勢』との間で問題も起きているようです。

YouTubeやTwitchなどの配信コンテンツでは視聴者が自由にコメントを書き込めますが、『動画勢』が多く増えた今、実際にゲームをプレーしたことがないにもかかわらず、実況者や配信者のプレーに文句をつけたり口を出したりする視聴者が増え、『動画勢』を良く思わない人も増えてしまったようです。

このことから、現在では、ゲームを見る専門の人だけでなく、ゲームをプレーしたことがないにもかかわらず文句をつけてくる人のことを『動画勢』と呼び、「動画勢は嫌い、うざい」と悪い風に使われることもあるようです。

動画勢は利益を生み出さない?

加えて『動画勢』の多くはゲームの体験を動画視聴のみで済ませてしまうため、ゲームの購入をせずゲームメーカーの利益に繋がらないという問題もあります。

現在はPCだけでなく家庭用ゲーム機でも気軽に配信ができるようになり、それを踏まえた上でメーカーもゲームを作るようになっています。そのため、動画配信や視聴は違法行為でもないし、すべてが悪とは言い難いのです。しかし、ストーリー重視のゲーム、たとえばRPGやアドベンチャーゲームなどは動画でゲームの大部分を体験できてしまうため、視聴のみで購入まで至らないケースも多々あると言われています。

とはいえ、動画配信による宣伝効果は絶大で、現在多くのゲームメーカーが公式にストリーマーや芸能人によるゲームプレイ動画や配信を依頼したり、実質黙認したりしているのが現状です。

『動画勢』の2つ目の意味 動画をメインに活動する人

『動画勢』の2つ目の意味として、YouTuberやVtuberなどのような、配信よりも動画をメインに活動する人という意味があります。この意味での『動画勢』は、動画がゲームに関する内容であるかどうかにかかわらず、動画投稿をメインとしている活動者に対して使われています。ちなみに、配信をメインで活動する人を主に「配信勢」と呼びます。

一般的には、1つ目の「動画を見る専門の人」という意味で使われることが多いですが、2つ目の意味として使われることも稀にあるのでぜひ覚えてみてください。

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