e-sportsチーム生存戦略 コラム

e-sports業界の抱える問題 黒字化ができない収益構造【前編】

e-sportsはまさにゴールドラッシュを目前としています。

国内でもe-sportsチームは日に日に増えています。ですが、事業として黒字化できているチームはほんのひと握りだと言われています。名の知れたチームでも、オーナー企業の投資がなければ、事業を続けられないと聞くと驚きを隠せません。

e-sportsチームの数だけプレイヤーの数は増え、世界で活躍する選手が増え、e-sportsプレイヤーを夢見る若者は増えます。e-sportsの熱狂を今よりも大きなものにするためには、多くのe-spotrsチームが事業として運営し続けられなければいけません。

e-sportsチームが事業として発展していくために何が必要かを、「e-sports業界の抱える問題」「業界の発展に必要なこと」「チーム収益化のためのビジネスモデル」3つのテーマに沿って、全10回のシリーズ記事でお伝えしていきます。

スポンサー企業を集められないのは当たり前

e-sportsチームの主な収益構造は、スポンサー収入、グッズ販売収入、プラットフォーム広告収入の3つです。中でも、スポンサー収入にその多くを依存しているチームがほとんどです。

スポンサー収入は企業にスポンサードしてもらうことで手に入ります。企業がチームを金銭的に支援する代わりに、チームは企業ロゴや商品ロゴを露出したり、商品を紹介したりと、企業や商品の認知拡大のサポートをします。

ですが、露出を増やすことだけに年間数百万円、数千万円のスポンサー費用を出せる企業は少ないです。さらに、そのスポンサー費用は他のスポーツや、他のゲームタイトルや、同じゲームタイトルの他のチームとも奪い合いになります。

つまり、よっぽどの理由がなければ、予算を持っている企業でも特定のe-sportsチームにスポンサードすることはないということです。

e-sportsチームにスポンサーが集まらない理由

e-sportsチームにスポンサードする企業がいない理由についてお話しします。

これは単純に影響力が無いからです。現状は、特定のゲームタイトルで国内No.1になったとしても、企業がお金を出してでもスポンサードしたいと思えるような影響力は持てません。世界一になれて、初めて注目されるような状況です。なので、多くのe-sportsチームが世界一を目指して、日夜トレーニングに励んでいます。

ですが、世界一どころか日本一になれないチームが大多数です。なので、ほとんどのチームには影響力がなく、スポンサー企業が集まらないという、負のスパイラルに陥っています。

「じゃぁ、どうしろって言うんだ!」と思われるかもしれませんが、今回のお話は序章にすぎません。次の記事では、e-sportsチームの収益化のためにまず知っておいていただきたい、e-sportsチームにスポンサーが集まらない根本的な理由についてお話しさせていただきます。

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平岡氏の取材記事はこちら

 

ガチサプ×FUKUSHIMA IBUSHIGIN 翔選手対談~謎多きチームに根掘り葉掘り聞いちゃいました~

https://gamer2.jp/11608/

 


 

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