『コンボ』には『ダブルコンボ』『トリプルコンボ』『フルコンボ』など様々な言葉がありますが、そもそも『コンボ』ってどんな意味かご存じですか?
ここでは『コンボ』について説明していきます。
『コンボ』とはどんな意味?
『コンボ』とは英語の「Combination」(コンビネーション)が語源で、英語圏でも同じように「Combo」として使われています。
連続して技や攻撃を繰り出すことや、効果的な組み合わせを意味するeスポーツ専門用語で、特定のジャンルで使われている訳ではなく、幅広いジャンルで使われています。
ちなみに、書き出しの『ダブルコンボ』は二連続のコンボ、『トリプルコンボ』は三連続のコンボを指します。ゲーム内よりも日常生活で聞くことも多い言葉かもしれませんね。「結婚と就職が同時期に決まった!幸せのダブルコンボや!」みたいな感じでしょうか(笑)。
『コンボ』はジャンルによっても少し意味が異なるんです
さて、コンボと一口にいっても、ゲームのジャンルによってその意味は様々。ゲームジャンルごとのコンボの意味を解説しちゃいます!
格闘ゲームのコンボ
『コンボ』という用語を初めて使った「ストリートファイターシリーズ」や「大乱闘スマッシュブラザーズ」などの格闘ゲームでは、連続してヒットする一連の攻撃をコンボと称します。
格闘ゲームにおいては「フルコンボ」は、最大火力を出せるコンボ(連続技)を指しますが、少し意味の幅があります。
例1)「この攻撃をガードした後にできるフルコンボは、中足波動だ」
この場合は文面通りの意味で、ガード後にできる最大火力のコンボが「中足波動」というコンボであることを指します。
例2)「この攻撃をガードした後は、フルコンボが入る」
この場合は少し意味が異なります。ここでのフルコンボは「そのキャラクターが持つ最大火力コンボや、それに近いまとまったダメージのコンボ」を指します。逆に例1の中足波動のような火力の低い短いコンボしか反撃がない場合に「フルコンボが入る」ということはほぼありません。
少しややこしく感じるかもしれませんが、文脈で意味は簡単に汲み取ることができますよ。
格闘ゲームをちょこっと紹介!
最近では「鬼滅の刃ヒノカミ血風憚」で格闘ゲームを知ったという方もいらっしゃるのではないでしょうか?(広義での格闘ゲームということで……)
格闘ゲームではキックやパンチなどの単発で大ダメージを取るのは難しいため、『コンボ』を使ってダメージを重ねて相手を倒すゲーム性になっています。
「鬼滅の刃ヒノカミ血風憚」では強すぎるコンボが多く見つかり、発売当初ものすごく話題になりましたね!そして「大乱闘スマッシュブラザーズ」に登場する「Mr.ゲーム&ウォッチ」(ゲムヲ)は、ものすごく火力が高いコンボや連携を叩き出せる使いやすいキャラで、敵にすると厄介なキャラでもあります。大会で活躍しているのをよく見かけますね。
『コンボ』には簡単なコンボから激ムズと呼ばれるコンボまで様々なコンボがあり、技を繋げて攻撃をするには繰り返し練習することが重要です。自分で新しいコンボを開発したり、練習たりするのも格闘ゲームの醍醐味。トレーニングモードを活用して、コンボをマスターしましょう!
トレーディングカードゲーム(TCG)のコンボ
「ポケモンカードゲーム(ポケカ)」などが人気のカードゲームでは、戦い方の中で2枚以上のカードを組み合わせることでカード単体よりも効果的な結果が得られることをコンボと呼びます。
中でも特定のカードの組み合わせを完成させることに主軸に置いた「コンボデッキ」は、一度揃えば無類の強さを発揮するものが多いのが特徴です。コンボを完成させるために手札を増やしたり交換したりする手段を多く取り入れているものも多いですね。
コンボデッキで使われるカードは、カード単体の効果が低いもの同士で組み合わせて使うことが多く、優れた組み合わせを見つけるのは簡単ではありません。しかし、まだ誰にも発見されていない組み合わせを発見すれば、これまでになかった効果を発揮しゲームを優位に進めることも出来ます!ロマンがありますね~。
パズルゲームのコンボ
パズルゲームでは、一つのアクションで複数の結果を得たり、特定のアクションを連続して行ったりすることをコンボと称します。
たとえば、スマホアプリでもお馴染みの「パズドラ」では一度のドロップの入れ替え(=1ターン)で複数のドロップを消すことをコンボと呼びます。また『パネルDEポン!』や『マジカルドロップ』のようなアクション性の高いパズルゲームでは、パネルやドロップを消してすぐに次のパネル、ドロップを消したりしてもコンボとして成立します。
『テトリス』では連続でテトリミノを消していく「REN」がいわゆるコンボのような位置付けになっています。とはいえ、公式で「REN」という言葉が存在するのでコンボと呼ぶ人はあまりいませんね。
落ちものパズルゲームの代表的なゲーム「ぷよぷよ」では、『コンボ』ではなく「連鎖」と呼ぶことが一般的ですが、これも言い換えればコンボと同じものですね。画面の上から落ちてくる見た目にかわいい「ぷよぷよ(ぷよ)」を色ごとに4つ以上くっつけて消していく動作を繰り返すゲームですが、ルールは簡単で奥深いのでぜひ遊んでみてください!階段積みや鍵積みなど連鎖の組み方にも様々な種類があるので、その形を覚えて大連鎖を目指しましょう!
音楽ゲーム(音ゲー)のコンボ
BEMANI(ビーマニ)シリーズや『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』(プロセカ)、『太鼓の達人』などの音ゲーにおけるコンボは、何連続でノート(音符)を成功させたかを表す言葉です。逆に、失敗してしまうとコンボは途切れてしまい、再度1からカウントされます。
また、最初のノートから最後のノートまでを成功させることを「フルコンボ」といい、さらにすべての判定を最良のパーフェクトで終わらせることを「パーフェクトコンボ」と称します。特にゲームセンターや家庭用ゲーム機で大人気の『太鼓の達人』では特定のコンボまで繋ぐと「50コンボだドン!」「フルコンボだドン!」という音声が流れるため聞いたことがある人も多いかもしれませんね。
中でも「フルコンボだドン!」は一種のネットスラング(俗語)として使われることもあり、全部盛りで良いことや悪いことがあったことを表す意味で使われることもありますよ。
上記でご紹介したジャンル以外にも様々なジャンルで『コンボ』は使われています。自分の好きなゲームで敵やボス、対戦相手を倒すスカッとする『コンボ』を決めてゲームを楽しみましょう!