eスポーツの中でも長い歴史を持つ格闘ゲームが生み出してきた名シーン・名場面を紹介するシリーズ【格ゲー名シーン】。
今回紹介する【格ゲー名シーン】は、『ヲシゲのガッツポーズ』!まだ試合は終わっていないのに、勘違いしてガッツポーズした後に大逆転負けするシーンです!
ヲシゲのガッツポーズとは
『ヲシゲのガッツポーズ』が起きたのは、格闘ゲームの祭典「Evolution」の2015年大会における「GUILTY GEAR Xrd」部門の準々決勝です!
この試合のカードは、ヲシゲ選手と小川選手の日本人対決。両選手とも優勝候補の実力者だったため、注目度抜群の試合でした。
一進一退の攻防の中、ヲシゲ選手が1ラウンドを勝利します。2ラウンド先取で1試合勝利のため、当然もう1ラウンド戦わなければいけません。
しかしヲシゲ選手は試合に勝利したと勘違いしてしまいます。席から立ちあがりガッツポーズで喜びを表現しました!ただ、試合は依然継続中。それに気が付き急いで席に戻りますが、一瞬の内に逆転負けを喫することになったのです。
ちなみに『ヲシゲのガッツポーズ』は、「早すぎたガッツポーズ」、「ヲシゲが魅せた神ガッツポーズ」とも呼ばれていますよ!
なぜ『ヲシゲのガッツポーズ』は有名なの?
『ヲシゲのガッツポーズ』が有名な理由は主に3つです!
- 優勝候補同士の対戦だった
- 小川選手が冷静すぎる
- テンポのよさ
優勝候補同士の対戦だった
『ヲシゲのガッツポーズ』が起きた試合のマッチアップは、ヲシゲ選手vs小川選手です。両選手とも屈指の実力者として有名で、当大会でも優勝候補でした!実際に小川選手は優勝していますよ!
そんな注目度抜群の試合だったのにもかかわらず、誰も予想できないラストを迎えたため多くの人の記憶に残ったのです。
小川選手が冷静すぎる
『ヲシゲのガッツポーズ』で真に驚くべきは、小川選手の異常な冷静さです。
「試合中に対戦相手が立ち上がる」という異常事態でしたが、小川選手は一切動揺しませんでした。動揺しないどころか、「ヲシゲ選手は試合が続いていることに気が付いて、いそいで席に戻る。そして咄嗟にボタンを押すだろう」というところまで読んでいたかのように冷静に攻撃を繰り出します。
結果、小川選手は相手に大ダメージを与えるカウンターコンボを決めました!そのまま畳みかけるように一気に勝利したのです。
そんな小川選手の冷静なプレイが「小川選手らしい」と話題になりました!
テンポのよさ
『ヲシゲのガッツポーズ』は、まるで4コマ漫画のようなテンポで起きた出来事です。
「ヲシゲ選手が華麗に1ラウンド勝利」⇒「喜びのガッツポーズ」⇒「勘違いに気が付いていそいで席に戻る」⇒「小川選手が瞬殺して勝利」。
この一連の出来事がわずか数十秒で完結したのです!そのテンポのよさもあり、『ヲシゲのガッツポーズ』はいまだに話題にされていますよ!
まとめ
『ヲシゲのガッツポーズ』は、格闘ゲームの歴史に残る名シーンであり、迷シーンだったとも言えますね!
格ゲーマーの憧れの舞台である「Evolution」で起きた悲劇だったこともあり、世界中の格ゲーファンから注目されることになりました!
▼格ゲー名シーンのコラムはこちらからご覧になれます
https://gamer2.jp/post/tag/fg_bestscene/
※2022年7月29日放送の『水曜日のダウンタウン』(水ダウ)で本試合が紹介されました。「芸人が今までで一番面白かった瞬間は誰が見ても面白い説」としてマヂカルラブリー野田さんが紹介し、格ゲー界隈のみならず大きな話題となりましたよ。