『BO1,BO3〜(ベストオブ)』『10先(じゅっさき)』とは、「STAGE:0」をはじめとする多くのチームeスポーツの大会で使われる専門用語です。
ぜひ、この機会に用語の意味を学んで、知識を深めましょう!(下につづく)
BO1,BO3〜(ベストオブ)
『BO1,BO3〜(ベストオブ)』とは、試合のルールのひとつで、「何本先取で勝利か」を表す用語です。読み方は「ビーオーワン」「ビーオースリー」と読みます。
"BO”とは、『Best Of〜』の略です。その後に続く数字が、「最大何本勝負か」を示していますよ。
つまり、
BO1 = 1本勝負
BO3 = 3本勝負(最大3本勝負で、2本先取した方の勝利)
BO5 = 5本勝負(最大5本勝負で、3本先取した方の勝利)
ということです。
例えばBO3の場合、チームAが最初の2戦を勝利すると、残り1試合でチームBは勝利数を巻き返せないので、その時点でチームAの勝利となります。
言葉の由来
「BO」の語源ですが、ずばりテニスやバレーボールなどのスポーツ競技から来ています。
1試合の勝敗を何本先取で決めるのか、同じ用語で表すことが海外ではよくあります。
覚えておくと、実際のスポーツ競技を見る際にも活かせるかもしれませんね。
1本勝負ではダメ?なぜ何試合もやるの?
BO1(1本勝負)だとゲームによっては運の要素が強すぎるため、大会ではBO3やBO5の試合形式が多く採用されています。
しかし、決着に必要な本数が増えれば増えるほど実力が勝敗に反映されやすい反面、試合や大会が長引き過ぎると選手も観戦者も疲れてしまいます。
そのため、何本先取制が良いかというのはゲームや人によっての意見が異なりますし、大会によってルールも様々です。予選からTOP16までがBO3で、TOP8からBO5というような変則的な大会もあるので、大会のルールや規約は細かく確認する必要がありますね。
10先(じゅっさき)
『10先』とは「10本先取」を略した言葉です。略す前は「じゅっぽんせんしゅ」ですが、略した場合は「じゅっさき」と読みます。
主に格闘ゲーム界隈で使われる言葉で、規定の数(10本)の勝ち星を先に勝ち取った人が最終的な勝者となる試合形式です。
最大で19試合と長く実力が現れやすいことから、どちらが強いかハッキリさせるために行われることが多い傾向にあります。長丁場でお互いの対策の応酬が行われ、試合の展開が変わることがあるのも醍醐味です。
ガチ勝負としての10先
10先での勝負はプロ同士のイベントで行われるほか、一般プレイヤー同士でも主義主張やプライドを賭けて行われることも多くあります。SNSでの意見の相違などが発端で突発的に企画・開催されることもあり、その規模の大小は様々です。
また、10先は決着がつくまでに1時間程度かかることもあり、より短い試合形式で行われることもあります。7先(ななさき)、5先(ごさき)、3先(さんさき)、2先(にさき)、1先(いっさき)など勝つために必要な試合数によって呼び方も変わりますよ。『ストリートファイター6』(スト6)のランクマッチでは2先形式で試合が行われているので、馴染みが深いプレイヤーも多いのではないでしょうか。
10先の起源は?
格ゲーにおいて10先で決着を付けるという文化の起源は定かではありません。
2010年の家庭用の『スーパーストリートファイター4』が盛り上がっていた頃に浸透したという説もあります。特にトッププレイヤーたちが競い合うイベントにて採用されたことから、真剣勝負や勝敗をはっきりさせる手段として認知されたと思われます。
ゲームセンターで格ゲーが盛り上がっていた頃は「10先の文化はなく時間やお金が許す限り対戦をしていた」という意見もあります。当時はSNSもなく、本当にプライドだけを懸けた闘いといえるので、本数を決めずにやるということも多くあったのかと思われます。また、ゲームセンターでは順番待ちも発生し確実に長期戦が行えるとは限りませんし、家庭用ゲームから10先が浸透したというのは納得できますね。
10先=BO19ですが、分かりにくい!
ちなみにですが、「~先」を「BO~」で言い換えると10先はBO19、7先はBO13となります。しかし、これらはあまり一般的な言い方ではないので注意。
理由は定かではありませんが、単純に何本先取で勝利になるのか分かりづらいことや、語感が悪いことが影響しているのかもしれません。加えて、格闘ゲームは長い歴史があり特に日本で根強い人気があることから「~先」の言い方の方が定着しているのかもしれませんね。