『フレックスピック』とは、eスポーツのタイトル(種目)の一つである『リーグオブレジェンド(League of Legends/通称LoL)』で使われる専門用語です。
フレックスピック
フレックスピックとは、MIDとADCといった、複数のロールを担当できるチャンピオンをピックするという意味です。
フレックスとは「柔軟な」とか「順応性のある」という意味のある単語で、フレックスタイム制といった言葉でもご存じだと思います。あらゆる役割が持てる順応性のあるピックということですね。
フレックスピックをする目的
なぜこのようなピックをするかというと、ピックバンには順番があるためです。
例えば、自分がTOPで、最初にピックしなければならない状況だとします。その場合にTOPにしか役割がないチャンピオンをピックしてしまうと、相手はそのピックがTOPだとわかってしまいますし、カウンターピックを当てられてしまうこともあります。
しかし、TOPでも使えてジャングルでも使えるチャンピオンをピックすることで、この時点では相手はどっちに行くか分からなくなります。こうすることで構成が読まれづらくなり、カウンターも当てにくくなります。
このフレックスピックは、バンピックが大きな意味をもつプロシーンではとても強力となります。一つフレックスピックをとるだけで、相手はピックが組みにくくなりますし、最悪カウンターを当てられてしまっても、途中でもう一つのロールに変更してしまうこともできます。そのため、どのロールでも強いチャンピオンは基本的にはバンをしなければならないという状況になることが多々あります。