『フィード(フィーディング、フィーダー)』とは、eスポーツのタイトル(種目)の一つである『リーグオブレジェンド(League of Legends/通称LoL)』や、『VALORANT』(ヴァロラント)や『Apex Legends』(エーペックスレジェンズ)FPSなどの中で使われる専門用語です。
フィードバックやフィード広告など、ビジネスでも耳にする言葉ですが、eスポーツではまったく意味が異なりますよ。
フィード(フィーディング、フィーダー)
フィード(フィーディング)とは、たくさんのデスをして、相手に利益を与えてしまう行為を指します。
フィード(feed)は英語で「餌」、「餌をやる」という意味になります。相手に経験値やゴールド、ポイント等を与えることが、あたかも相手に餌をあげているように見えるということですね。
また、フィードをしてしまった人のことをフィーダー(feeder:餌をやる人)と言います。
フィード≠トロール行為
フィードをしてしまうことは誰にでもあります(特に初心者であればなおさらです!)。味方にフィードしてしまっている人がいても、それがわざとではないのであれば責めるのはやめましょう!
フィードは、トロールのようにわざと迷惑をかける行為とは異なり、真面目にプレイした結果としてたくさんデスしてしまった場合に使われることが多い言葉です。(わざとやられることはトロール行為として処罰の対象にあたります!)
ネガティブな言葉なので、人に使うのはできるだけ避けたい言葉ですね。
色々なゲームでのフィード
一概に「フィード」と言っても、その内容や影響はゲームによって異なります。
代表的なゲームのフィードについて解説しますよ。
LoLでのフィード
『LoL』では、デスすることで相手に餌(=経験値、ゴールド)をあげていることから、特に何回もデスして相手を育ててしまった場合に「フィード」という言葉がよく使われます。
フィードをしてしまうと、敵が強くなってしまい、スノーボールにつながるなど試合に大きな影響を与えてしまいます。
フィードしてしまわないためにも、相手とのレベル差や、攻撃を仕掛けるタイミング、人数差などを意識したいですね。
Apex Legendsでのフィード
『Apex Legends』では、画面右上に流れている「誰が何を使って誰をキルしたか」が表示されます。これを「キルフィード」といいます。日本では「キルログ」と呼ばれることが多いですね。キル情報以外も表示されるので省略して「フィード」と言うこともありますよ。
この場合のフィードは「餌をやる」という意味ではなく、「online feed」「web feed」で使われるfeedと同じで「頻繁に更新・配信されるコンテンツ」という意味合いになります。
SNSのInstagram(インスタ)やBluesky(ブルースカイ)で使われる「フィード」も同じ意味ですね。X(旧Twitter)のタイムラインと違いはほとんどないですが、「カスタムフィード」といって自分で表示内容を変えられるものも増えています。
FPSでのフィード
『VALORANT』、『Fortnite』(フォートナイト、フォトナ)、『OVERWATCH』(オーバーウォッチ)などのFPSでも「フィード」という言葉が使われることがあります。
『LoL』のように相手に経験値を与えたりしない場合でも、不用意に前線に出て何もできずキルされてしまうような行動は、フィードとして捉えられる場合があります。
ゲームによっては、相手の攻撃を受けることで相手のスキルの再使用の時間を早めてしまう場合もあり、キルまでに至らなくてもフィードになってしまうこともありますよ。