eスポーツの中でも長い歴史を持つ格闘ゲームが生み出してきた名シーン・名場面を紹介するシリーズ【格ゲー名シーン】。
今回紹介する【格ゲー名シーン】は、Infiltration選手が最弱キャラのハカンを使って逆転勝利した試合です!
Infiltration選手のハカン とは
『Infiltration選手のハカン』が起きたのは、格ゲー界最大の世界大会「Evolution」の2013年「ストリートファイターⅣ」部門でした。大会のトップ8にて、Infiltration選手はアメリカの強豪「PR Balrog選手」と対戦。
得意キャラクターの「豪鬼」を使うも、PR Balrog選手の猛追で追い詰められたInfiltration選手。さすがのInfiltration選手も負けてしまうかと思われていました。
リーチをかけられ窮地に立たされたInfiltration選手は、「豪鬼」ではなく「ハカン」を選択!見事ハカンで逆転勝利しました!
なぜ『Infiltration選手のハカン』は人気なの?
『Infiltration選手のハカン』が人気の理由は主に3つ!
- 予想できた人は誰もいない!?まさかの隠し玉
- 最強キャラから最弱キャラに変更した
- Infiltration選手のヒール感(悪役ぶり)が発揮された
予想できた人は誰もいない!?まさかの隠し玉
追い詰められたInfiltration選手が選んだキャラクターは「ハカン」でした。当時のInfiltration選手といえば「豪鬼」。ハカンを使えるなんて誰も知らなかったでしょう。
まさかのハカンピックに、会場の観客は湧きました!
また、今でこそ多くのトッププレイヤーは複数キャラを操っていますが、当時は「1キャラを極める」という暗黙の了解のようなものがありました。しかし、Infiltration選手は柔軟にキャラを変更しました。Infiltration選手は、まさに複数キャラ使いの先駆けです!
「Infiltration選手=複数キャラ使い」という印象は、『Infiltration選手のハカン』から始まったといっても過言ではありません!
最強キャラから最弱キャラに変更した
ハカンを選ぶ前にInfiltration選手が使っていたキャラは豪鬼。当時の豪鬼といえば、ハイスタンダードな性能をしており、最強キャラ筆頭でした。世界大会では、高確率で豪鬼を扱うプレイヤーが上位争いしていたほどです。
対してハカンは、最弱キャラの筆頭!実際、プロシーンでハカンを扱うプレイヤーは皆無でした。だからこそ、「対策されていない」という強みがありました!その強みを活かしたのがInfiltration選手です。
最強キャラから最弱キャラに変更しての勝利は、まさかの結末でした!
Infiltration選手のヒール感(悪役ぶり)が発揮されたから
当時のInfiltration選手は、ヒール感満載のプレイヤーでした。
その理由は主に2つ。1つ目は数々の大会で優勝を重ねていたこと。2つ目は相手をコントロールするようなプレイスタイルを得意にしていたことです。
『Infiltration選手のハカン』は相手の意表を突くようなキャラ選択でした。いい意味でInfiltration選手のヒール感が発揮されたシーンです!
また、Infiltration選手は2012年ごろから急に大会に出場するようになったルーキーでもありました。「豪鬼だから活躍できているだけでしょ?」といった厳しい意見もありましたが、ハカンでの勝利で実力を証明してみせたのです。
まとめ
『Infiltration選手のハカン』は、Infiltration選手らしいキャラ選択が印象的なシーンです!
しかも、しっかり逆転勝利しているので、秘策がバッチリ機能しましたね!
▼格ゲー名シーンのコラムはこちらからご覧になれます
https://gamer2.jp/post/tag/fg_bestscene/