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【保存版】eスポーツ用語『ずらし押し』『辻式』とはどんな意味?

『ずらし押し』『辻式』とはeスポーツの人気タイトル(種目)の一つ『ストリートファイター4』などの2D格闘ゲームで使われる専門用語です。

どちらも、ボタン入力に関するテクニックです!(下につづく)

ずらし押しとは

『ずらし押し』とは、2つ以上のボタンを数フレームずらして押すテクニックです。『ずらし押し』は、最速で技を繰り出したい場合に使われます。

たとえば、起き上がりに昇竜拳を出したいときに【623+強P→中P→弱P】と素早く入力した場合、強Pの入力が失敗したら中Pで、中Pの入力が失敗したら弱Pで昇竜拳コマンドが成立するという具合です。

最速で技を出したいがあまり、硬直が終わる前にボタンを押してしまうと、正しく技を繰り出せない場合がよくあります。そこで『ずらし押し』を活用して技を入力すると、複数回ボタンを入力している分、最速で技を繰り出せる確率が上がるのです。

ちなみに、英語では「plink」といいます。

辻式とは

『辻式』とは、2つ以上のボタンを1フレームだけ間隔を空けて『ずらし押し』するテクニックです。『辻式』と『ずらし押し」は混同されることも多く、『辻式』も『ずらし押し』同様に、英語で「plink」といいます。

多くの2D格闘ゲームでは、技の優先順位が設定されています。例えば『ストリートファイター4』では、「小パンチ」よりも「中パンチ」の方の優先順位が高いので、「小パンチ」と「中パンチ」を同時押しすると、「中パンチ」が発生します。

『辻式』は、技の優先順位を利用し『ずらし押し』をすることで、繰り出したい技を最速で発生させるテクニックです。『ストリートファイター』シリーズではゲームの仕様上、1フレームだけ間隔を空けてボタン入力しても、「同時に押している」と認識されます。これは、たとえば通常投げ(弱P+弱K)を入力した際に、ボタン入力が1フレームずれていても投げが発生するように、入力の猶予を緩和させるための仕様です。

この仕様を活かすと、たとえば「中パンチ」を入力した1フレーム後に「小パンチ」をすると、ゲーム上では【1フレーム目に「中パンチ」を入力し、2フレーム目に「中パンチ」と「小パンチ」を同時に押した】と認識します。この例では、2フレーム目は【「中パンチ」と「小パンチ」を同時に押した】ことになりますが、技の優先順位の関係で「中パンチ」が繰り出されます。

このように、1フレーム間隔の空いた『ずらし押し』と技の優先順位を利用し、繰り出したい技を最速で発生させるテクニックが『辻式』なのです!

また『辻式』は、「豪鬼」の「瞬獄殺」などの入力が特殊な技に利用されます。難解な入力が要求される場合でも、『辻式』を使えば安定させやすい場合があります!

辻式が特に重要視されていたのは『ストリートファイター4』時代

『ストリートファイター4』シリーズは通常技の先行入力ができず、通常技から通常技に繋ぐコンボの目押しが非常に難しい傾向にあっりました。中には入力猶予が特定の1フレームのみというコンボも。

そのため、技の入力猶予が1フレーム延びる辻式は、コンボミスをしないために非常に重要なテクニックだったのです。たった1フレームと思われるかもしれませんが、少しでもコンボの精度を上げるために辻式の入力方法を使うのが一般的でした。

次回作の『ストリートファイター5』からは先行入力が効くようになり、通常技によるコンボの入力猶予が大幅に緩和されたため、辻式が使われることは少なくなりました。

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